Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

政治家に求めるもの

2009-03-21 08:51:25 | 政治
アメリカ初の黒人大統領が誕生して数ヶ月がたちました。前政権の負の遺産を背負わされてスタートした政権ですが依然国民からの支持は高いようです。

今日は日本の新聞でも「オバマ氏失言、自身の下手なボーリングをスペシャルオリンピックのようだと形容した」と報道されていましたがこれも大きな問題にはならないでしょう。

支持率が高いから?

それだけではないと思います。たとえば同じことを日本の総理大臣が言ってしまったらおそらく支持率は急降下するでしょう。

ではなぜオバマ氏の場合は大丈夫なのでしょうか。

これは日本人とアメリカ人の政治家に求めるものの違いからくるものではないかと思います。

アメリカでは政治家には「政治のプロ」を求めます。政治のプロとはすなわち国民が飢えることなく、外敵からも国民を守りなおかつ国民を豊かにしてゆくことのできる人たちです。

日本では政治家には「良くできた人間」を求めているのではないでしょうか。良くできた人間でなければ権力を持つべきではないことは事実でしょうがそもそも「完璧にできた人間」など存在しません。今回のオバマ氏のように失言もするでしょうし、実際彼自身若い頃には麻薬もやったことがあると告白しています。

政治は政治家のプロにしっかりと仕事をしてもらうことの方がロスが少ないと思うのは私だけでしょうか。日本の場合は何十年も政治家をやってきた人(親の代からも含む)だけがやっと総理大臣になれるような雰囲気がありますが、もっと政治家のプロを選挙で大量に当選させ、なおかつ少々政治以外で羽目をはずした場合には大目に見るくらいの余裕を国民は持ち合わせた方が結果的には良いように思います。完璧な人間などいないのですから。

どのような種の「プロフェッショナル」でも、「この道では私は誰にも負けない」という気迫を感じさせます。

野球のイチローや松坂、経営の松下幸之助、漫画の手塚治や宮崎駿、われわれ日本人は彼らが完璧な人間ではないことを知りつつも彼らの「プロの技」に魅せられる瞬間のあることを知っています。

「政治」にも同じことを求めましょう。そうすればもっと政治が良くなるはずです。

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