塾をやっている者として、子どもの数がこれから増えていくのか減っていくのかはたいへん気になることだ。
子どもが多いということは、子持ちの親がいるということ。
当然、それなりの収入があることが見込める。
税収も増えるし、何より健全な学校経営が出来るようになる。
東京都の公立中学校数は、ここ10年間で16校も減っている。
なお、東京都の15歳人口は
平成21年1月 93,675人
平成31年1月 100,168人
平成31年1月 100,168人
と増えているのだ。
どういうことか。
公立中学校の数は減っているが、学級数は増えているのだ。
平成21年1月 7,091クラス
平成31年1月 7,498クラス
平成31年1月 7,498クラス
校舎の老朽化、耐震工事の必要性から少人数の中学校を廃して統合を進めた結果である。
◆今後も23区の中学生数は増えていく
この表は、都教育委員会のサイトで発表された「令和元年度教育人口等推計(速報値)の概要について(東京都公立小学校児童数・公立中学校生徒数の推計)」を、私がまとめたものである。
今後5年で、23区の中学生人口は13,000人以上も増える。
実に1割増だ。
それによって何が変わるか。
都立高校の定員が増える。都立高校の数が増えることも考えられる。
現状、判明しているのは2021年に家庭・福祉高校(仮称)が赤羽商業高校に替わって開校予定だということ。
なかなか発表がないが、新国際高校(仮称)も作られる予定だし、2023年度に23区外で初のチャレンジスクールが立川に開校する。
予定だったが、9/19に「立川地区チャレンジスクールの開校予定年度を、当初予定の2023年度から令和2025年度に変更する」という発表があった。
<出典:東京都教育委員会>
人口増は23区が顕著なので、定員を増やすのも23区の都立高校が中心になるだろう。
では、どの都立高校の定員が増えるのだろうか。
教室に余裕があるが中心になるだろう。
定員が増えた学校に上手く生徒が分散すればいいが、そうはいくまい。
人気のある都立高校に受験生は集中するようになる。
高校受験生が何千人増えようとも、日比谷高校の定員は8クラス・320名のままのはずだ。
加えて、大泉・富士・白鴎・両国・武蔵と附属中学校が全校、高校募集を廃止することは決まっている。
私立の上位校である本郷・豊島岡女子学園も高校募集を取りやめる。
都率の人気校に入るのがいっそう難しくなるのは、ちょっと考えれば誰でもわかる。
◆これから高校受験を迎えるキミたちに言っておきたいこと
都立高校受験は"準備"で決まる。
その準備はいつ始めてもいい。
入試1ヶ月前でもいいし、中学校に入る前からでも構わない。
自由に選択できる。
ただし、キミを高校に入れるかどうかを決めるのは、キミではない、
通知表の点と入試の得点で、高校がキミを選択するかどうか決まめるのだ。
行きたい高校にいけば、人生は大きく変わる。
幸いにも都立高校はいい高校がたくさんあり、キミはそこから志望校を探せるのだ。
これは当たり前でなく東京だからできること。地方なら、住んでいる場所で行く高校は限定されてしまう。
東京で生活できることに、心から感謝したほうがいい。
高校入試は、一生に一度しかない。
悔いだけは残すな。
私のように。
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