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2023年、都立工業高校がゼロになる

[2022年10月19日 更新]
2023年4月から、現在の都立工業高校はなくなる。すべて名称を工科高校に変更する。
蔵前工業高校 → 蔵前工科高校
といった具合だ。

名称だけ変えても意味がないという意見もあろう。だが私は名称変更に賛成だ。
高校を、印象で決めるような受験生や保護者は一定数いるから。
言い方が悪くて恐縮だが、学力下位層は高校選びで教育内容や進学指導・進路実績よりも、楽しそうかどうかを重視する。まぁ印象だ。

◆工科高校はすでにある
都立には工科高校がすでに2校ある。
総合工科高校と六郷工科高校。

総合工科は3つの学科からなる。
機械・自動車
電気・情報デザイン
建築・都市工学

六郷工科は5つの学科からなる(2011年度まではデュアルシステム工学科はなく4学科だった)
プロダクト工学
オートモビル工学
システム工学
デザイン工学
デュアルシステム工学

六郷工科が2004年開校。総合工科は2006年開校。
六郷工科の方が古いが、学科名は開校当時からカタカナ名だった。

工科高校の先輩であるこの2校。
過去の一般入試実倍率を見ると、工業高校の人気回復は大変な道のりであると考えざるをえない。

◆倍率は低い
総合工科高校
2022年度 1.00
2021年度 1.03
2020年度 1.00
2019年度 1.00
2018年度 1.00
2021年度のみ不合格者が出ている。
この年は全学科で105名の募集定員、受験者は75名で2名が不合格になっている。女子は受験者3名全員が合格した。
機械・自動車科が人気で、定員21のところ31名が応募。落ちた10名は定員割れの他2学科に行くことができるが、それを拒否したのだろう。不合格者が出ている。

六郷工科高校
2022年度 1.00
2021年度 1.00
2020年度 1.00
2019年度 1.00
2018年度 1.00
5年全てで定員割れ。
2017年度は1.11倍だったが、デザイン工学科以外は全入だった。

工業系で唯一人気があるのは水道橋にある工芸高校。
ここはデザインなど芸術寄りの学校のためだろう。2022年度一般入試も実倍率1.62倍とマトモな受験になっている。
立地のせいもあろうが、「なんかオシャレな学校」の印象を持たれているためだろう。オトコ臭くない。
事実、生徒も男子より女子の方が多い。

機械! 自動車! で売るよりも、おしゃれなイメージ・女子に受けるイメージを売りにすれば受験生も集まり、競争が起こっていい生徒が集まるようになるはず。
そのためには学校名だけでなく学科名の変更もすればいいと私は思っている。

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