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都立高校の推薦入試に受かる子 3つの特徴

[2019年12月1日 更新]
都立入試には「推薦入試」と「一般入試」がある。
前者は学力テストはなく、
 1. 調査書点(通知表の点数の合計。素内申ともいう)
 2. 集団討論と面接
 3. 小論文 または 作文
の合計点で決まる。

点数配分は高校によって違うが、おおむね1と2と3の比は
500:250:250である。半分は調査書点で決まる。

注意してほしいのは、調査書点は換算内申ではなく素内申という点。
一般入試では「実技科目の点を2倍にする換算内申」が取り入れられるが推薦入試は違う。
“実技が得意な方が有利”ではなくなる。

今回は私の指導経験上、「推薦入試に受かるタイプ」をお伝えする。

◆都立高校が推薦入試をするわけ
都立高校は毎年、募集人員の最大20%まで推薦入試で合格できる。
例えば今春、2019年度入試だと

日比谷高校
募集人員 男166名 女151名
推薦合格数 男33名 女30名

小岩高校
募集人員 男186名 女170名
推薦合格数 男37名 女34名

新宿高校(単位制)
募集人員 316名
推薦合格数 32名

新宿高校は単位制のため男女別の枠はない。
推薦では定員の10%までしか合格者を採らない。

今春の推薦入試で倍率5倍以上なのは以下の通り。
男子
 青山高校 5.86倍
 小岩高校 5.59倍
 城東高校 5.48倍
 南葛飾高校 5.45倍
女子
 青山高校 7.08倍 
 本所高校 6.05倍
 城東高校 5.37倍
 鷺宮高校 5.46倍
 日本橋高校 5.00倍

単位制では唯一、新宿高校が5.03倍。

普通科以外では
 総合芸術高校(舞台表現) 7.17倍
 総合芸術高校(美術) 5.71倍
 園芸高校(動物) 6.20倍
 工芸高校(デザイン) 5.20倍
 工芸高校(グラフィック) 5.00倍

すべて23区内の高校。多摩地域は1校もない。
多摩地域に住む → 23区の高校へ行く
というケースは多い。一方、
23区に住む → 多摩地域の高校へ行く
は少ない。

隣接している練馬区、杉並区、世田谷区ならまだしも、それ以外の区ならまず23区の都会の高校を目指す方が多い。
城東地区から多摩へ行く子は皆無だろう。
全学区の倍率については、おって記事にする。

さて、都立高校はなぜ推薦入試を行うのか。
それは「学年のリーダータイプ」を集めたいからだ。
もし募集人員のすべてを一般入試、つまり通知表とテストの点だけ決めるとする。
するとこのリーダータイプがいるかどうかが入学式まで分からない、という事態になってしまう。

それもふまえて、推薦入試で受かりやすい3タイプをお伝えする。


◆タイプ1 見た目がいい
身もふたもないが試験官も人の子。見た目のいい子は受かりやすい。
「さわやかイケメンだけど落ちた」ケースはもちろんある。
しかし、成績面ではやや不安だったが合格した子は一人二人ではない。
いわゆる陽キャでクラスを引っ張れるイメージのある子。

では美男美女じゃなきゃだめかというとそうではない。
笑顔がいい、愛嬌のある子でもいいのだ。
キミの中学校でもなんでか「先生ウケのいい生徒」、「誰とでも仲良くなれる子」がいるだろう。そういうタイプだ。
実は、これは練習でどうとでもなる。
「いい姿勢」もポイントは高い。

いくらイケメンでも、こんなカンジの難しい表情で面接を受ける子は敬遠される。注意されたい。
https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/224.html

また「俺イケメンだけど落とされた」と言う場合は、何かしらのマイナス要素それも強めのものがあったのだろう。

◆2. 生徒会長、部長
これは強い。
実際にリーダーを務めてきた経験があるのだから。
「学年のリーダータイプ」を集める推薦入試ではうってつけだ。
特に生徒会長になるような子は「先生ウケもいい」ので、内申点も概して高い。
私は、通知表1や2を取る生徒会長は見たことがない。
概して = だいたい

一方の部長は、その競技がいちばん上手い子が務めるケースも多く、通知表の点数とは必ずしもリンクしない。
言い方は悪いが、運動神経のみの「スポーツ馬鹿タイプ」では厳しい

3. 通知表が良い
「最後がこれかよ!」と思うかもしれないが事実。
通知表がいいのには条件がある。その条件を満たしていることを数字が証明しているのだ。
5は最高得点であり「文句なし」と中学校の先生が太鼓判を押しているわけだから、信用に足る。
もちろん日比谷高校などの最上位校はオール5がごろごろいるので、これだけでは合格はできない。


◆結論。見た目を意識せよ
学校では教えてくれないことなのではっきり言う。
人は見た目で判断されるということ。おおっぴらには言えないようなことではあるが、社会に出ればわかる。

だから「他人からどう見られているか」を意識しよう。

常に背筋を伸ばせ。胸をはれ。
ほおづえをつくな(アゴが曲がる)
自分の笑顔を知れ(男子はめったに鏡を見ない。自分がどんな笑顔をしているか知っているだろうか)
メガネは毎日洗え(大人も同じ。メガネが汚いだけで印象はガタ落ちだ)

これらはすぐに改善できる。しかもタダ。
それだけで推薦の合格が近づくのだから、やらない理由はない。

無論、やりたくなければしなければよい。
合格から遠ざかる道を歩くことになるだけだ。


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