都立に入る!

推薦倍率の低い都立高校

[2021年1月22日 更新]
2021年度の都立高校推薦入試の応募が締め切られ、倍率も発表された。推薦入試では「募集人員=合格者数」であり、よほどでなければ欠席はない。応募倍率と実倍率は同じと思っていい。

今日の記事はズバリ「倍率の低かった都立高校」を見ていこう。倍率2倍に満たない学校、つまり落ちる子より受かる子の方が多い。受かりやすい高校と言える。
現時点で中学2年生以下の方は、受験校選びの参考になるかもしれんね。

昨日同様、一部を除き23区の全日制普通科についてまとめている。

◆男子は14校


まずは男子から見ていく。
傾向は分かりやすい。各旧学区の下位校ばかりである。例外は大泉高校と東高校くらい。

中高一貫校である大泉はご存知の通り、今年度を最後に高校募集は終了する。
白鴎(男子3.00倍 /女子2.75倍)、両国(男子3.13倍 /女子2.50倍)も同様に高校募集を終了するが倍率はそこまで低くない。
定員割れは免れたが、3校とも応募者数はかなり少ない。

男子の応募数30名未満は、
 田柄 9名
 大泉 12名
 竹台 19名
 白鴎 24名
 両国 25名
 深沢 25名
 青井 26名
 野津田 26名
多摩地区は野津田のみ。

2020年度入試では大泉、白鴎、両国の3校すべて、男子の推薦入試は定員割れである。
今年の一般入試、倍率が1.5倍を超えることはまず起こらないだろう。

田柄の不人気はここでも光る。
過去5年間で最高だったのが2.18倍(2017年度)、定員割れが今年度と2019年度。
今年定員割れだった全日制高校は、工業科5校と田柄高校だけ。
なお田柄高校は外国文化コースも定員割れ。19名の定員に対して13名しか応募がない。新制服も男子にはまったく響かなかったようだ。
田柄高校、一般入試も男子は定員割れすると私は見込んでいる。

どうしても都立高校に入りたいのなら、田柄高校に出願すればいい。
が、同じ都立に行くなら近くにある練馬工業高校の方がずっといい。練馬工業は倍率が出るので不合格の可能性はある。練馬工業を受けて一般入試不合格なら、分割後期募集で田柄を受けたらよろしい。

◆女子は8校


続いて女子。
こちらも各学区の下位校と東高校が並ぶ。中高一貫校はない(大泉も3.00倍である)
大山(2.74倍)と葛西南は(2.23)は漏れている。
光丘、練馬、田柄の旧3学区三兄弟、練馬だけ2.82倍とまずまずの倍率。

女子で偏差値50を超えるような都立では、推薦倍率3倍を切ることは珍しい。区部普通科では今年はゼロ。
多摩では日野台、成瀬、小平南、調布北、調布南が今年度、3倍を切った。
調布北高校は2016年度から6年連続で2倍台。超ねらい目である。

◆倍率が低いのには理由がある
数字が公表されたが、その数字は人が作ったものである。
志望者が集まらない都立高校には理由がある。
交通の便? それはどうしようもない。
前年が高かったから? これはある。でもせいぜい隔年だ。

単純に「その学校に入りたい」と思う受験生が少ないからだ。
その原因は高校内、そして広報にあると考えた方がいいよ先生方。

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