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【速報】都立高校推薦倍率の推移

[2021年1月22日 更新]
1月20日、2021年度(令和3年度)都立高校の推薦入試倍率が都教育委員会から発表された。
例年、推薦入試は欠席者が少なく合格者数も定員ぴったりしか出さないので「応募倍率=実倍率」と思ってもらっていい。


◆男女とも復調傾向
2010年度から最新の2021年度まで、全日制普通科(コース、単位制以外)の推薦入試倍率推移は、
男子 3.09→2.87→3.00→3.06→2.98→2.96→2.90→2.82→2.60→2.64→2.87
女子 3.91→3.81→3.86→3.85→3.72→3.71→3.64→3.47→3.28→3.34→3.58

都立高校の推薦は男女とも緩やかに減少傾向にあったが、男女とも推薦倍率は2019年度を底に上がりつつある。
2021年度は最近5年間では2番目に高い倍率だ。

あくまで推測だが、コロナ禍で経済的にも厳しい家庭が増え、ランクを下げてでも確実に受かる都立に行きたいと考える家庭が増えたのではないだろうか。

倍率の高かった全日制普通科高校を男女別にみていこう。
区部(旧1~6学区)のみ集計している。

◆男子は都心が少ない
男子のトップ15は以下の通り。

青山の高倍率は例年通り。募集定員が全定員の10%と少ないためだ。他校は20%である。青山がよそと同じく全定員の20%を推薦で募集すれば倍率は半分の3.07倍となり、けして高くない数字になる。
そうすると旧1学区は三田のみ、旧2学区は戸山のみとなる。交通至便のこの2校以外はランク外。「都心ではなく地元の都立に」という考えが多いのだろうかね。

応募数が最も多いのが城東高校。男子だけで184名。地元じゃ負け知らず。

男女合わせて出願者が最も多いのも城東。なお専門学科も含めて応募者が300名を超えたのは以下4校だけ。多摩地域は1校もない。
<2021年度 推薦入試応募数>
城東高校 371名
小岩高校 318名
板橋高校 310名
三田高校 306名

板橋は意外。新校舎効果だろうかね。
今年新校舎が完成する竹台高校、豊島高校も来年度は推薦倍率が上がるのだろうか。特に竹台は間違いなく上がると予想する。

◆女子は都心が少ない


男子同様、募集人員の割合が20%なら青山高校は14位と下がる。
ランクインの顔ぶれが男子とは違う。広尾、向丘といった男子には特に人気のない中位校に生徒が集まる。
共通点はどちらも山手線の内側にあるということ。
面白いことに広尾と向丘は一般入試だと男子の方が実倍率が高くなることが多い。広尾は2018~2020年度の3年連続、向丘は2017~2019の3年連続で男子の方が一般入試実倍率が高かった。

◆やることは変わらない 
さて倍率が出た。ライバルの数が分かったわけだが、それで合格のためにキミがすることが変わるわけではない。
体調管理を筆頭にあと5日間、やるべきことをやって本番を迎えてほしい。

去年1月の記事だが、まだ読んでいなければ読んでおくといい。

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