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都立国語 文章の文字数は増えた?減った?

[2023年8月7日 更新]
3年ぶりに、都立国語入試の文字数を数えてみた。
結論から言うと、文字数は頭打ち。増えていない。

2018年度 平均65.9
3500 / 3200 / 1900 計8600

2019年度 平均71.0
3900 / 2800 / 2000 計8700

2020年度 平均81.1
2400 / 2900 / 2600 計7900

2021年度 平均72.5
3400 / 2600 / 2300 計8300

2022年度 平均68.8
2700 / 3700 / 2100 計8500

2023年度 平均80.8
2900 / 3100 / 2500 計8500

今年2023年度、国語の平均点は80.8点と高かった。
だが文字数は例年通り。多くも少なくもない。

10年前までは、文章の文字数が6000強と少なかった一方、記述問題が複数あった。
現在、文字数は8000以上に増えたものの、漢字10問と200字作文のみ。この形式は2016年度以降ずっと続いている。


学力下位層は記述問題ができない。
偏差値50未満なら、都立入試の記述問題はほぼ捨てていただろう。
点が取りやすくなっているのは間違いない。

◆国語で差がつくのは200字作文?
都立国語で差がつくのは200字作文ではない。ズバリ大問5である。
200字作文は7割前後の受験生が点を得ている。

10点満点でなく途中点のみの場合もあるが、空欄回答はせいぜい2~3割。

大問3→4→5の正答率は以下の通り。

2018年度
68.7% → 62.8% → 60.2%

2019年度
63.7% → 72.1% → 64.6%

2020年度
82.2% → 74.6% → 73.6%

2021年度
74.6% → 69.6% → 51.6%

2022年度
85.5% → 49.0% → 55.8%

2023年度
89.7% → 79.7% → 64.3%

大問5の正答率が低いのが分かる。
大問5は古文・漢文と、解説文の融合問題。
古文の現代仮名遣いの知識も問われる。

現代語訳があるので古文単語はそこまで必要とされない。それでも古文の知識があればさらっと答えられる問題もある。
「なほいみじう降るに」の意味を、現代語訳から見つける問題。
 なほ
 いみじう

の意味を知っていれば、2秒で解ける。


直接問われないとはいえ、都立高校入試対策では古文単語も覚えた方がいい。
古文単語は大きく分けて3つ。
1. 現代語にもあり、意味も同じ
2. 現代語にもあるが、意味が異なる
3. 現代語にない



例えば古文での「知る」は、「理解する」という意味がある。これは現代語でも通じるだろう。一を聞いて十を知るという言い回しもある。
他に「世話をする」という意味もある。現在、この意味で使うことはないだろう。

今は使わない言葉。例えば「つとめて」。早朝や翌朝といった意味で使われる。
つとめて明るく振る舞う なんて言い回しはあるが意味が違う。

「あらまほし」「心うし」「つきづきし」なども今は使わない。


高校に行ってから、古典単語はより必要になる。
だったら今のうちに覚えてしまえばいい。
英単語と比べて古典単語は少ない。300語あれば共通テストも何とかなる。

単語帳はいろいろある。ぜひ本屋さんで見比べるといい。その中から1冊を買ってみよう。新しい世界が開くだろう。

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