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終わった大津の「都心エリア」

2024年01月05日 | 雑記帳
大津市都市計画マスタープラン2017-2031の全体構想に示された都心エリア(赤〇内
策定に前後して大型商業施設が撤退し「都心」という言葉が空しく響く

今年は元日夕方に能登で大きな地震が発生し、また2日には羽田空港でその地震の救援に向かう海保機と日航機の衝撃的な事故など、厳しい年初となりました。
被災者の方の労苦を思えば比較にもならない話ですが、身近な寂しい話として1月10日に大津京駅近くのイオンスタイル大津京が閉店になるので、今日ちょっと覗きに行ってきました。閉店まであと6営業日なので商品の補充も最低限で、食料品売り場なども3割近くの棚が空いているような状況でした。

西武大津百貨店と大津パルコのあった頃の膳所付近(国土地理院2008年航空写真)


大津駅前にアルプラザのあった頃(国土地理院2008年航空写真)

大津市内では2016年6月20日に大津駅前にあった平和堂の大型店であるアル・プラザ大津が閉店、膳所にあった西武百貨店大津店が2020年8月31日に閉店、そして今回のイオンスタイル大津京店が2023年1月10日で閉店と、大型店舗の閉店が相次いでいます。この他にも冒頭の大津市都市計画マスタープランの「都心エリア」内では浜大津OPA(明日都浜大津)が2004年3月、西友大津店(長等)が2015年4月30日、大津パルコ(膳所)が2017年8月31日に閉店しています。レストランや映画館が入っていた浜大津アーカスもすっかり業態が変わってしまいました。
もちろんこれらの撤退後、近隣に新しい商業施設が全く出来ていない訳ではないのですが、パルコの建物を引き継いだOh!ME大津テラスを除いては、いずれもワンフロアの食品スーパーを中心とした施設ばかりで、求心力の低下や規模の縮小は明らかです。

行政に何ができるのか、議論のあるところだとは思いますが、いつまでも「都心」を語っていても空しいばかり。
一方で大津市は滋賀県最大の人口(34万人)を抱える中核都市で県庁所在地かつここ数年の人口も微増乃至は横ばいなのですから、いささか手遅れ感もありますが何かしら効果的な対策を打って「ちょっとした買い物は草津のイオンモールまで行かないと・・・」などという情けない話を脱却して欲しいものです。

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