浜大津駅前交差点の電車用信号 坂本方面の場合は写真の直進矢印、
京津線山科方面の場合は左側に左向きの矢印が点灯する
梅雨も明けたので久しぶりにカメラを持って出かけてきました。暑かったけど。
今回は撮り鉄というより京阪大津線の併用軌道の信号を調べるという、ちょっといつもとは違う目的だったので、電車の顔が向こうを向いてる写真になっています。
冒頭写真はびわこ浜大津駅前(駅名が長たらしくなって書くのが面倒になった・・・)の五差路交差点で、電車が接近すると一定のタイミングで全ての道路信号が赤になり、「電車用」と書かれた信号に矢印が点灯します。写っている電車は坂本比叡山口(同上)方面行きなので右の直進矢印が点灯していますが、京津線電車の場合は左側に左向き矢印が点灯します。
上栄町からびわ湖浜大津に向かって県道558号線との併用軌道に侵入する
自動車・歩行者の信号が赤になり、電車の進行がOkであることを示す左上向き矢印信号の上に
小さな「閉そく終端」と書かれた信号が点灯している(こちらは常時点灯)
ところで、鉄道の信号は「線路を幾つかの区間に分割し、一区間に一列車しか入れない」という鉄道独自の「閉そく」という考えで安全が担保されています。一方で自動車と電車が入り混じって走行する併用軌道区間には「閉そく」という考えが無く、道路上の交通信号と目視により安全を確保しています。そこで、この「閉そく」による信号が働いている区間と併用軌道区間の境界に設置されているのが「閉そく終端」の信号灯(標識)です。(上写真の上栄町駅の他に同じものが三井寺駅にもあります。)
名称不明だが、京津線併用軌道区間にある補助信号
もうひとつ、びわ湖浜大津駅から上栄町駅の間の併用軌道区間には上写真の様な補助信号があります。機能的には通常の道路信号の少し手前に設置されていて、電車が進行可能な時に点灯、道路信号が黄から赤になる10秒程前に消灯し、車に比較して制動距離の長い(直ぐに止まれない)電車にとっての予告信号的な役割を果たしています。
いつもの鉄道風景ですが、ちょっと違う視点で見るとまた面白いものですね。