登校日

父ちゃんは昨夜遅く、群馬の実家から、

金魚の水を取り替えるために帰ってまいりました。

 「父ちゃんの留守中、みんみが張り切って餌をあげてる」という

不吉な情報を入手しまして、えさの食べ残しやなんかで

水がドロドロになってるんじゃないかと心配しながら帰って来たんですが、

上手に適量与えてくれてたらしく取り越し苦労で済みました。

みんみは、父ちゃんがいない方が、しっかりやれるようです。

 今朝も、父ちゃんは、燃えるごみを出しに行ったついでに、

隣の公園の草をむしってたんですが、いつの間にか、

みんみがプールに行く時間になっちゃってたんですよ。

 でも、しっかりやれるようになったみんみは、

二階の窓から顔を出して、
 「とうちゃーん、プールに行ってくるからねー」と、しっかり伝えて、
 しっかりと自分でプールのしたくをして、

しっかりと玄関に鍵かけて出かけて行きました。

 「人並みの事が出来るようになってよかったなあ」と、

汗をぬぐいながら感慨にふけった父ちゃんですが……、
 

ふつうゴミ出しに行くときって鍵なんか持たないじゃないですか……

突然の締め出し状態発生ですよ。

 ５分か１０分のつもりで始めた草むしりは、

その時点ですでに一時間近くたっていました。
 

家に入れないので、草をむしる以外やることはありませんが、

殺人光線のような夏の日差しの中でのこれ以上の労働は「死」を意味します。
 

父ちゃん絶体絶命。

ところが、さすがみんみです。

 しっかりやったはずのプールの準備に不備があったらしく、

担当の先生に追い返されて来てくれました。

おかげで、父ちゃん命拾いしましたね。
娘が馬鹿で良かったですよ。