場所はアスナル金山。名古屋人ならご存じだろうが、新人のお笑い芸人やミュージシャン、アイドル予備軍などが頻繁にライブを行っている場所だ。売れっ子が来る場合も多く、先月には中川翔子やDAIGOもライブを行ったらしい。
12時スタートなので11時頃に行ったら、席に座っているのは十数人。小雨が降っているせいか、思っていたより少ない。あんまり少ないと泉谷が怒るんじゃないか? まあ、僕が心配しても仕方ないか。それより、こういうライブでは撮影は当然禁止なので、今のうちに無人のステージを撮っておこう。ってことで写真を一枚。
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そして、CDも購入。DVD付きで6300円(付いてないのは3150円)。ライブのあと、泉谷本人から直筆サイン入りのグッズをもらえるらしい。
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そんなこんなしているうちに、いつの間にか席はほとんど全部埋まっていた。その後ろに立っている人も大勢いる。さらに、2階と3階の通路にも見物人が多数。さすが泉谷。
スタッフが注意事項を述べ、まもなく始まります、と告げる。時計を見たら、あと4分ぐらいで12時。時間通りに現れるのか? それとも少し焦らすのか? なんて思っていたら、ステージの後ろのドアを開けて泉谷が登場! さっそくギターを抱え、スタッフにマイクの位置を調整してもらい、わめき始める。「待ってられねえから出てきたぜ。前倒しだ!」(録音したわけじゃないので、正確な言い回しは多少違うかも)と、いつも通りのべらんめえ口調。観客は拍手喝采。泉谷、ギターをかき鳴らして歌い始める。新しいアルバムの曲だ。それが終わると、ほとんど間髪を入れず、もう一曲。えっと、確か『業火』と『すべて時代のせいにして』かな。すんません、まだアルバムを買ったばかりなので、どっちもほとんど知りません。でも楽しい。めちゃめちゃ愉快。泉谷もご機嫌な表情で、客に感謝の言葉を述べる……はずはなく、「お前らタダで見やがって」と吠え、2階や3階で見ているご婦人に「ババア、そこから飛び降りてみろ」と毒づく。まったくもって愉快。
確か4曲目だったかな? 泉谷がギターをかき鳴らし始めると、途端に客席が手拍子で応える。すると、泉谷は「この曲は難しいから手拍子するな」と制止。観客が従い、再びギターをかき鳴らした泉谷が歌ったのは、なんと『黒いカバン』! 当然、観客は大歓声&拍手喝采。すると泉谷、「だから静かにやらせろって」と笑いながら怒鳴って再び演奏ストップ。まあ、お約束っぽいやり取りなんだけど、ものすごく愉快。
新しいアルバムの曲『生と死の間に』をじっくりと聴かせ、代表曲中の代表曲『春夏秋冬』でまたも大いに盛り上がる。その次は何だったっけ? すんません、あまりに楽しかったので、記憶が曖昧になってます。ああ、そうだ『大通りを横切って』だった。
それで終わりかと思いきや、アンコールの声に応えて、もう一曲! って、もしかしたら最初から予定に入っていたのかもしれないけど、『野性のバラッド』だ。客を立たせ、歌わせ、拳を振り上げさせ、ジャンプさせ、挙げ句の果てにはタテノリを強制。そういえば途中で「感動は強制だ!」とも言ってたっけ。いやはや愉快。
しかも、このイベント、撮影も録音も禁止だったはずだけど、中盤で泉谷が「お前ら撮影したいだろ。写せ!」「係員の言うことなんか聞くな」と煽るもんだから、そこからはまるで撮影会。泉谷、ポーズ取りまくり。すこぶる愉快。楽しいったらありゃしない。
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ライブ終了後はサイン会。事前の案内では「直筆サイン入りグッズを手渡しでプレゼント」とのことだったが、その場で一人ひとりに直接サインを書いてくれるようだ。やったぜ。実を言うと、サインしてもらうために『泉谷しげる詩集 敗者復活』を持ってきていたのだ。十数年前に出た本で、それまでに泉谷が作った曲の歌詞が全部載っている、という貴重品である。
ホント言うと、さらに古い本『泥んこの唄』を持ってきたかったのだが、残念ながら行方不明。どこにしまったんだろ。トホホ。
順番が来たので、本を差し出す。すみません、こちらにサインをお願いします。そうお願いしたら、泉谷は「てめえ、なんでこんなの持ってやがる!」と予想通りの反応。「ファンなら当然です」とでも言い返そうと思ったんだけど、緊張してしまって薄笑いを浮かべるのみのオレ。ああ、情けない。でも、しっかり握手してもらったけどね。
結局、サイン会は1時間ぐらい続いた。終わったのは2時頃。このあと大阪でもイベントがあると言ってたけど大丈夫なのか? 泉谷本人はともかく、スタッフはヒヤヒヤしていたろうね。
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サイン会を終えた泉谷、最後まで残っていた客に挨拶し、退場。いいジイさん……いや、オッサンですわ、ホントに。
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で、これがサインしてもらった本。左側のは、言うまでもなくニューアルバム『すべて時代のせいにして』ね。気合いが入った一枚です。オススメ! DVDの方にはライブ映像が2時間ぎっしり入っているので、できれば2枚セットの方を買うべし!
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あと、直筆サイン入りの生写真も頂戴した。渋いです。
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家に帰ってから、前に書いてもらったサインを見てみた。ナディアパークの中にあるヤマギワ(というCDショップ)で、アルバム『私には夢がある』発売記念のインストアライブが行われた時のものだ。日付は、なんと1998年8月30日。ちょうど10年前じゃん。
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もしも10年周期でサインを書いてもらう機会があるとすれば、次は2018年。その時、泉谷は70歳! 足腰は弱ってるかもしれないけど、きっと威勢の良さは変わらないだろうね。いや、そうであってほしいもんです。
※泉谷しげる公式サイト→http://www.wagasha.co.jp/