少年トッパ

<10年8月28日公開作> 『東京島』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
 「☆=絶対に観る!」「◎=できれば観たい!」です。あとは優先順位が高い順に並べますが、途中からはテキトーです。

『東京島』(日本)129分
 無人島に漂着した1人の女と23人の男たちのサバイバル生活を描いた人間ドラマ……らしい。原作は桐野夏生の同名小説で、主演は木村多江。予告編の印象では、かなり面白そう。
※上映館/伏見ミリオン座TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『ガールフレンド・エクスペリエンス』(アメリカ)77分
 1時間2000ドルで本物の恋人のようにふるまう高級エスコート嬢の日常を描く人間ドラマ……らしい。監督は『セックスと嘘とビデオテープ』『トラフィック』『オーシャンズ11』『チェ』などのスティーブン・ソダーバーグ。主演は全米No.1のポルノ女優、サーシャ・グレイ。どんな女優さんなのか気になるので観るつもり。
 なお、同じくソダーバーグ作品『バブル』も上映されます。
※上映館/名古屋シネマテーク

『花と蛇3』(日本)107分
 団鬼六の官能小説の何度目かの映画化。主演は何かと話題の小向美奈子。かなり濃厚みたいです。
※上映館/シルバー劇場

『トイレット』(日本・カナダ)109分
 カナダを舞台に、祖母とのふれあいを通して変化していく兄妹の姿を描く家族ドラマ……らしい。監督は『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子。またしても、もたいまさこが出てるんだ……。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

『日本のいちばん長い夏』(日本)111分
 28名の戦争体験者が5時間にわたって終戦について語り合った座談会の再現ドラマに、出演者たちへの取材シーンなどを織り交ぜて描いた異色作……らしい。鳥越俊太郎、富野由悠季、島田雅彦、田原総一朗、市川森一、江川達也など、著名な文化人が多数出演しているそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『28 1/2 妄想の巨人』(日本)96分
 押井守による舞台版『鉄人28号』の裏側を描く実写映画……らしい。押井守らしく、凝った構成の作品になってるみたい。『舞台 鉄人28号』も併せて上映。
※上映館/名古屋シネマテーク

『フローズン』(アメリカ)93分
 スキー場のリフトの上に置き去りにされてしまった若者たちの身も心も凍る恐怖を描くシチュエーション・スリラー……らしい。怖そう。
※上映館/イオンシネマ・ワンダー

『ザ・ホード -死霊の大群-』(フランス)97分
 ゾンビ対警官対ギャングによる三つどもえの大決戦を描いたフレンチ・アクションホラー……らしい。強烈なスプラッター描写とすさまじい展開が楽しめる、とのことです。うへー。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『ルー=ガルー』(日本)98分
 京極夏彦のSFミステリ小説のアニメ映画化。他者と直接触れ合うことのない近未来を舞台に、連続殺人事件に巻き込まれた少女たちがそれぞれとの交流を通して成長していく姿を描く……らしい。ガールズロックバンド、SCANDALもモーションキャプチャーで登場するそうです。
※上映館/109シネマズ名古屋

Livespire 「A3D ayumi hamasaki ARENA TOUR 2009 A ~NEXT LEVEL~」(日本)
 浜崎あゆみのライブを3D映画化。日本人アーティストのライブでは初の3D撮影だったそうです。
※上映館/ワーナー・マイカル・シネマズ大高TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

<その男、城定(JOJO)につき。>
 なぜか2週間のインターバルを置いて再度開催。明日(8/28)、城定秀夫監督と女優の亜紗美が舞台挨拶を行うそうです。
※上映館/シネマスコーレ

<ミリオンオールナイトシネマ Vol.53(8月28日)>
 「躍進する若手俳優特集」ってことで、『パレード』『蛇にピアス』『時をかける少女』を上映。とりあえず『蛇にピアス』は必見です。

 ワーナー・マイカル・シネマズ大高の「マイマイ・シアター」では『ドリームガールズ』を上映! 僕にとっては、ゼロ年代の外国映画ナンバーワン作品です(同意してくれる人がいないのが切ないですが)。未見の方は、この機会にぜひ! 絶対面白いから。

*     *     *     *     *

 原恵一監督の『カラフル』を観ました。いつもながら、日々の暮らしでの所作を丁寧に描いている点には好感が持てるんですが、正直言って、映画としては面白くなかったです。
 というか、実は原作を読んだ時もさっぱり楽しめず、ちょっと途方に暮れたのよ。主人公のダメさ加減には大いに共感できたし、自分が好きなタイプの設定でもあるんだけど、物語としての面白さとか意外性とかがまったく感じられなかったので。でも、世間的には評判が良いみたいなので、僕が少数派なのかも。

 『ザ・コーヴ』も観ました。ニッポンの「イルカ漁」を告発するドキュメンタリー映画です。ただ、映画の中でも語られている通り、ほとんどの日本人はイルカ漁とは無縁であり、イルカの肉を食べたことはないんじゃないでしょうか。僕もありません。あ、クジラの肉は子供の頃に給食で食べてましたが。
 で、この映画では「イルカを捕まえるなんて許さん!」「イルカが可哀想」という主張が繰り返されるわけですが、これって要は「自分が大好きな生き物だから」ってことですよね。そう、映画の中に登場する活動家は、みんなイルカが大好きなんです。大好きな生き物が無残に殺されているのを知れば、誰でも心が痛むでしょう。悲しくなり、憤りを感じ、阻止したいと思うでしょう。これがもし猫や犬だったら、日本人の多くがいたたまれない気持ちになるんじゃないでしょうか。僕も憤慨しまくると思います。
 でもまあ、人間ってヤツは昔から生き物を捕まえ、それを食べることで生き続けてきたわけです。ニワトリやブタやウシも可愛い生き物(と思うかどうかは人それぞれでしょうが)ですが、それを食って僕らは生きてるわけです。なので、猫や犬を食う人々がいても、それはそれで仕方ないことだと思うしかありません。どの動物を「人間の友」とし、どの動物を「食べ物」とするか。それは国や地域によって違うでしょう。『ザ・コーヴ』の活動家たちは、イルカやクジラを「食べ物」と考える地域に来て、「僕らの友を食うな、殺すな」と言ってるわけです。気持ちは理解できるものの、それはやっぱり「余計なお世話」であるとしか思えません。
 映画の中では、イルカを殺していけない理由として、「知能が高いから」以外に「自己認識能力が高いから」みたいな論拠も示されます。うーん、それはどうなんでしょう。猫や犬、ブタやウシだって、それなりに自己認識能力は備わっているような気がします。そもそも、知能や自己認識能力が高い生き物を優遇しようという考え方に、白人ならではのエリート思考が反映されている……と思うのは黄色人種のひがみかな?
 しかしまあ、「イルカを殺さないで」という彼らの主張は理解できます。僕が乱暴だと感じたのは、「魚類を穫って、それを食料にする」ということ自体を悪と見なすような物言いです。この考え、かつて『ハッピー・フィート』というアニメ映画でも提示されていて、ゲンナリさせられたものでした。もちろん乱獲は良くないけど、何を食べるのかはその国、その地域の人間たちが長い歴史の中で決めてきたものなのだから、ヨソの者がしたり顔で良し悪しを語るべきじゃないでしょ。……すんません、長くなりました。

 『トルソ』も観ました。映画全体としてはイマイチなんですが、主演の渡辺真起子が海辺でトルソ(男性の胴体の模型)と戯れるシーンが何とも大胆で素敵です。その妹を演じるのが安藤サクラというのも絶妙なキャスティング。

 『シスタースマイル ドミニクの歌』も観ました。爽やかな後味を残すサクセスストーリーかと思いきや、とても切ない気持ちになる作品。とりあえずミュージシャン志望の方は必見! 売れてない頃から著作権はしっかり握っておかないと、のちのち苦労するぞ、と教えてくれます。

 『キャタピラー』も観たかったんですが、満員で入れませんでした(正確に言うと「補助席ならある」って言われたんですが)。上映開始の1時間前に言ったのに! 日曜日だったからかな。
 10月まで上映されるとのことなので、もうちょい経ってから観に行こうと思ってます。
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