少年トッパ

<2023年2月17日・18日公開作> 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『別れる決心』など

週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
基本的に、☆=ものすごく観たい、◎=かなり観たい、○=できれば観たい、という感じです。あくまで僕の主観ですので、あしからず。

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』 <シネマトゥデイ>
『アントマン』シリーズ第3弾。MCUフェーズ5の始まりだそうです。みなさん、ついてきてる?
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『別れる決心』 <シネマトゥデイ>
パク・チャヌクの新作。傑作『お嬢さん』や『オールド・ボーイ』などの監督です。今回は濃厚なサスペンスっぽいですね。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋/センチュリーシネマ/中川コロナシネマワールドイオンシネマ名古屋茶屋

『BLUE GIANT』 <シネマトゥデイ>
人気マンガのアニメ化。世界一のサックスプレイヤーを目指す青年の物語です。
僕にとっては、原作マンガは現在連載されている全マンガの中で一番好きな作品。どんな風に映像化されているのか楽しみです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『ベネデッタ』 <シネマトゥデイ>
ポール・ヴァーホーヴェンの新作。実在した修道女を描いたサスペンスだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『ボーンズ アンド オール』 <シネマトゥデイ>
ティモシー・シャラメ主演作。人を食べる衝動を抑えられない男女が主人公のホラーだそうです。監督は『君の名前で僕を呼んで』でシャラメと組んだルカ・グァダニーノ。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『茶飲友達』 <シネマトゥデイ>
高齢者売春クラブが舞台の群像劇だそうです。実際に起きた事件に基づいているとのこと。監督は『ソワレ』などの外山文治。
※上映館/名演小劇場

『シャイロックの子供たち』 <シネマトゥデイ>
池井戸潤の小説の映画化。ある銀行で発生した現金紛失事件を描いたミステリーだそうです。主演は阿部サダヲ。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『愚か者のブルース』 <シネマトゥデイ>
広島のストリップ劇場が舞台のドラマだそうです。主演は加藤雅也。
※上映館/シネマスコーレ

○『ドント・サレンダー 進撃の要塞』 <シネマトゥデイ>
老人ホームが舞台のアクションもののようです。ブルース・ウィリスが出演。
※上映館/シネマスコーレ

○『インテグリティ/煙幕』 <シネマトゥデイ>
香港映画。汚職捜査機関が舞台のノワールアクションだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『呪餐 悪魔の奴隷』 <シネマトゥデイ>
1980年代のホラー『夜霧のジョギジョギモンスター』をリメイクした『悪魔の奴隷』の続編……だそうです。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋

『映画 佐々木と宮野-卒業編-』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

●ドキュメンタリー

『THE FOOLS 愚か者たちの歌』 <シネマトゥデイ>
1980年の結成されたロックバンド、THE FOOLSのドキュメンタリー。
※上映館/名古屋シネマテーク

『一生売れない心の準備はできてるか』
https://dekiteruka.com/
沖縄のバンド「やちむん刺激茄子」のリーダー、奈須重樹を追ったドキュメンタリー。このタイトル、すごくいいですね。
※上映館/シネマスコーレ

●リバイバル&特集上映

ミッドランドスクエアシネマでは『さがす』、シネマスコーレでは『愛してる!』と、昨年の話題作があちこちでリバイバル上映されています。
『愛してる!』はすごく楽しい作品なので、気になっている方はこの機会に観るべし。

センチュリーシネマでは『アクターズ・ショート・フィルム3』の特別上映&監督リモート登壇が開催されます。監督は高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎と豪華な顔ぶれ。ただし、5本まとめての上映はないようです。なんで?

大須シネマシアターカフェに関しては、例によって各自でチェックしてくださいませ。
大須シネマでは『劇場版 にゃん旅鉄道』『猫のダヤン』『怪獣人形劇 ゴジばん』が上映。どれも気になってます。

三越映画劇場が復館するそうです。まだホームページでは告知されていませんが、中日新聞によると3月31日から営業再開とのことです。

*     *     *

●観た映画

『バビロン』※強くオススメ(ただし汚物描写が苦手な方以外)
ものすごく濃厚、濃密。そして露悪趣味が炸裂している作品。以下、ネタバレありの感想です。
まず始まって2分か3分目ぐらいで、登場人物の頭上から象の糞が大量に降り注ぎます。象だから量が多いのは当然だろうけど、それにしても多すぎ。明らかに描写が過剰。
と思っていたら、その数分後には太った金満野郎が若い女性の小便を浴びて喜ぶ、というシーン。さっきのは動物の排泄行為なので純然たる生理現象なんですが、今度は明らかにヘンタイ行為。あれっ、俺が観てるのはポール・ヴァーホーヴェンの映画だったけ? そんなことを思っちゃいました。
そんなこんなで、エログロてんこ盛りな上に、破壊行為に続く破壊行為。セクハラ&パワハラ三昧。いろんな者を壊しまくり、自分より下の立場の者を容赦なく罵倒しながら、それでも映画づくりに邁進する者どもが描かれます。あ、書き忘れたけど、舞台は1920年代のハリウッド。サイレント映画全盛の時代です。
しかし、我が世の春を謳歌しながらやりたい放題やっていた面々は、ほどなくして大きな壁にぶつかります。そう、トーキーの登場。つまり、スクリーンから音が発せられるようになるわけです。それによって俳優の価値も撮影方法も大きく変わります。この映画で何よりも面白いのは、そのあたりの描写。
それまでサイレント映画では、撮影中に誰かが大声で喋ろうが音楽が流れていようが、別に構わなかったわけです。ところが、その場でセリフを録音しなくちゃいけないようになると、当然ながら物音を立てられません。クシャミも厳禁。慣れない撮影方法に悪戦苦闘する姿は、ものすごく愉快でなおかつ真に迫っており、当時の映画人たちの苦労がリアルに伝わってきました。
また、ブラッド・ピット演じる当時の大スターが観客から「声がヘン」と気付かれて人気が凋落していくあたりも真実味たっぷり。時代の流れに乗れなかった人気者の悲哀がしみじみと伝わってきました。
そんなこんなで古き映画人たちの気概や挫折や葛藤を描いた良い映画ではあるんですが、さっきも書いたウンコ描写、小便描写が作品の品位を下げてしまっています。作り手にとっては、あえて下げた、ってことでしょうね。
さて、ウンコ浴びシーン、小便浴びシーンがあれば、もうひとつアレを浴びるシーンがなくちゃ物足りなくないか……と言わんばかりに、終盤には満を持してのゲロ浴びシーン。やめて~、と言いたくなるほど大量に浴びせます。露悪趣味、ここに極まれり。
まあ、アカデミー賞にそっぽを向かれたのは当然かも。でも、ものすごく濃厚、濃密で、すさまじく見応えがあったのは間違いありません。3時間以上ある映画でこれほどダレる箇所がないなんて、初めてかも。

『銀平町シネマブルース』※オススメ
城定秀夫監督、早くも今年2本目の公開作。今回も演出は好調で、いろんな手管で楽しませてくれます。ただ、僕が感じた印象としては、脚本を書いたいまおかしんじの個性の方が目立っている、という印象。
いまおか作品をさほど多く観ているわけではありませんが、どんなに深刻になりそうなシチュエーションでは必ず「ゆるさ」「ぬるさ」が感じられるのが、いまおか作品の持ち味のような気がします。
場合によっては、それがご都合主義とも見えてしまうわけで、たとえば『銀平町』では詐欺師集団のチンケっぷり。普通もっと悪質でタチが悪いんじゃない? あんな風にスゴスゴと引き下がるとは思えませんが、そういうゆるさはいまおか作品を見ていてよく感じることなのよ。
『銀平町』には随所に「そんなに上手くコトが運ぶか?」とか「ちょっと主人公に都合が良すぎ」と思えるところがありますが、それこそがいまおかしんじの個性というか、作家性なんでしょうね。
登場人物がたくさんいるけど、そのすべてに実在感と魅力が感じられるのは、やはり城定演出の巧みさ故。それにキャスティングも的確だと思います。渡辺裕之へのリスペクト精神が伝わってくるシーンには、ちょっと泣けました。

●読んだ本

『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』枡野浩一
『ジャクソンひとり』安堂ホセ
『汝、星のごとく』凪良ゆう

●お気に入りor気になるMUSIC

阿部真央『Not Unusual』

a flood of circle『花降る空に不滅の歌を』

ももすももす『エソア』

今、ニッポン放送では『オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル』という番組をオンエア中のようです。明日(土曜)11:00~13:00には、なんと吉田拓郎が登場するって。
どえりゃあ聴きたいんだけど「関東エリア以外の方は、radikoのエリアフリー(有料)でお聴き下さい」とのこと。ご無体な。

*     *     *

先日、初めてディスクユニオンでCDとDVDを買い取ってもらいました。10点以上で20%UP、というキャンペーンをやっていたので。
持っていったのはCDをジャスト10枚。しかし、もしも買い取り不可のものがあるとマズいので、外国映画のDVD2枚、それに海外ドラマのDVDボックス1組もカバンに入れておきました。
そしたら、その読みが大正解。CD10枚のうち3枚が買い取り不可でした。さほど状態が悪いわけでもないので理由を聞くと、正確な文言は忘れたけど要は「誰も欲しがらない」みたいなことのようです。
ちなみに3枚のうち2枚は10年ぐらい前のマイナーな日本映画のサントラ盤。あまり出回っていない、という意味では希少価値があるかもと思ったんですが……ガッカリ。
というわけで、日本のロック系のCD7枚、外国映画のDVD2枚、海外ドラマのDVDボックス1組の計10点の買い取り価格は……ジャーン、合計4056円。20%UPとはいえ、どうせ1000~1500円ぐらいだろうと思っていたので、ちょっと驚きました。
ちなみに「査定明細書」ってのも渡してくれました。1点ごとに外装や盤質のランクと査定額が記載されている、というシロモノ。昔なら古本や中古レコードを買い取ってもらう時は口頭で金額を伝えられるだけだったので、なんちゅうか丁寧な時代になったもんです。
まだ20%UPキャンペーンは続いているようなので、また何か持っていくつもり。今、いわゆる断捨離ってヤツを進めようと思ってるところなので。

甲斐よしひろのCDボックス『HIGHWAY25』も思い切って手放そうかと思いましたが、その矢先に信藤三雄の訃報。『HIGHWAY25』のアートワークは信藤さんが担当していて、当時(1999年)そのクオリティーの高さに唸ったもんです。
萩原健太によるライナーノーツも読み応えあるし、やっぱり手放すのはやめとこうかな。

そういえば、ディスクユニオンの隣に、もうすぐバーガーキングがオープンするんだって。前にコメダがあった場所。それはそれでいいんだけど、道路を挟んだ向かい側にあったマクドナルドにも復活してほしいもんです。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「 新作映画公開情報@名古屋」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事