基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
☆『アナと雪の女王』(アメリカ)102分? <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ディズニーアニメの新作。やたら評判が高く、アカデミー賞でも最優秀作品賞に選ばれました。というわけで、事前情報は一切仕入れずに観るつもり。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『ロボコップ』(アメリカ)121分? <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
説明不要ですね。あの大ヒット作のリメイク。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『あなたを抱きしめる日まで』(フランス/イギリス)98分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
50年前に養子に出された息子との再会を願う母親の姿を描いたヒューマンドラマ……らしい。主演はジュディ・デンチ。アカデミー賞ノミネート作品です。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『ドン・ジョン』(アメリカ)90分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
『(500)日のサマー』『LOOPER ルーパー』で主役を演じたジョゼフ・ゴードン=レヴィットの初監督作。ポルノ鑑賞が趣味の男が主人公だそうです。面白そう。共演はスカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーアなど。
※上映館/センチュリーシネマ
◎『早熟のアイオワ』(アメリカ)93分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
すっかり売れっ子になったジェニファー・ローレンスとクロエ・グレース・モレッツが2008年に共演した作品。売春婦を母親に持つ姉妹を演じているそうです。
※上映館/ピカデリー
○『鉄くず拾いの物語』(ボスニア・ヘルツェゴビナ/フランス/スロベニア)74分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ロマ民族の女性が保険証を持っていないために手術が受けられなかった、という実際の事件を基にしたドラマだそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
○『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』(アメリカ)106分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
海で遭難した男の奮闘を描いた人間ドラマ……らしい。主演はロバート・レッドフォード。すべて水上での撮影だったそうです。見応えありそう。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
○『シネマパラダイス★ピョンヤン』(シンガポール)93分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
北朝鮮の映画制作の実態に迫ったドキュメンタリー……らしい。面白そう。
※上映館/シネマスコーレ
○『月の下まで』(日本)96分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
知的障害を持つ息子を育てる漁師の姿を描いた人間ドラマ……らしい。高知県が舞台だそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
○『北朝鮮強制収容所に生まれて』(ドイツ)104分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
北朝鮮政治犯強制収容所で生まれた男性の半生と、収容所の実態を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/シネマスコーレ
『劇場版 世界一初恋 横澤隆史の場合』(日本)?分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ボーイズラブ・アニメの劇場版だそうです。
※上映館/伏見ミリオン座/センチュリーシネマ
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』(日本)?分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ミッドランドシネマ名古屋空港とMOVIX三好で上映。
『しまじろうとくじらのうた』(日本)60分? <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/イオンシネマ・ワンダー/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』(日本)71分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
ジェイソン・ステイサムの新作『ハミングバード』、上映館が発表されたんですが……名古屋市内がないじゃん! まあ、まだこれから増えるとは思いますが。
http://hummingbird-movie.jp/
今日の中日新聞朝刊によると、ミッドランドスクエアシネマも毎月1日のサービスデー料金を1100円に上げるみたいですね。しかし、劇場公式サイトで告知されていないのは何故? あと、イオンシネマとかはどうなるんだろ。
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ちょっとテレビ情報。今日の深夜、面白そうなドキュメンタリー番組がオンエアされます。
『音楽でつなぐ絆 風とロックCARAVAN日本』
http://www.fct.co.jp/program/kizuna/
この1週間で観た映画は5本。なんだかんだ言って、よーけ観てます。しかし、それでも観たいのを全部観ているわけじゃなくて、諦めたのもたくさんあったりします。映画の公開本数、ちょっと多すぎない?
●ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
老いた父親とともにネブラスカへと旅する息子が主人公。途中で親戚の家に寄ったり、父親の幼なじみや若い頃の友人たちと会ったりするんですが、そこで描かれる人間模様がものすごくリアルです。人間の浅ましさ、欲深さが極めて現実的かつユーモラスに描かれています。で、笑ったり呆れたりしながらも、同じような事態になったら自分もおこぼれに預かろうとするかも、なんて思っちゃいます。
さらに印象的なのが、母親が自分の過去を語る場面。親子三人で墓地に行き、この男にも言い寄られた、その男にも迫られた、などと夫の目の前で息子に言うわけですよ。その奔放さに唖然。そして、そこで彼女が見せた行動には、戸惑いつつも笑ってしまいました。しかし、実際に自分の身内が目の前であんな行為をしたら、いたたまれない気分になること必至です。
しかしまあ、その母親が「ここぞという時には堂々と物申す存在」だということも、しっかりと描かれています。厄介な人物ではあるけど頼りになる存在、家族や親戚には往々としているもんですよね。そんなことを改めて考えさせてくれる作品。オススメです。
●んで、全部、海さ流した。
石巻を舞台にした30分の短編。韓英恵が主演なので観てきました。彼女が演じるのは元ヤンキーで、今は職探しの最中。しかし、まったく労働意欲を見せず、バイトしてもいい加減に働くのみ、というダメダメ女です。そんな彼女が小太りの小学生と出会い、減らず口を叩きながらも行動をともにする、という展開は『もらとりあむタマ子』を彷彿とさせます。
被災地を舞台にしながらも感傷的な作品にしなかったのはいいんですが、やっぱり30分じゃ短いって。韓英恵の存在感が際立っているだけに、長編化するか、もしくは続編を制作すべき。
●ポーラーサークル ~未知なる漫画家オムニバス~
漫画家3人と歌人(短歌を詠む人)1人が監督を務めた計4編のオムニバス。いかにも自主制作映画という安っぽさも感じられるんですが、3作目の『男女対戦』はかなり本格的なSFで、オムニバスの一編に収めたままにするのは惜しいと思います。長編映画にしてもいいけど、テレビでシリーズ化して深夜にオンエアするのもいいんじゃないでしょうか。可愛い女の子がたくさん出てくるので人気は出るはず。
最後の一編は枡野さんによる似非ドキュメンタリーで、「キス」という行為をめぐる男女の見解の相違(というより、枡野さんと中村うさぎの見解の相違)が興味深いです。中村さんの小気味良い語りっぷりが楽しめるという意味でも、一見の価値あり。
●女の子ごっこ ※ミッドランドスクエアシネマでの無料上映
名古屋市立大学の学生たちによる自主制作映画。性同一性障害をテーマに、二人の男子高校生(実は女子)の友情やドタバタ騒ぎを描いた作品です。無料で観たのにケナすのもナンですが、観客を笑わせようと盛り込んだコントっぽい場面は、ほとんど失敗しているという印象でした。とはいえ、主役の女の子ふたりはすごく好演していたので、将来いっぱしの女優さんに成長するかも。そうなることを願っています。
●それでも夜は明ける
アカデミー賞の最優秀作品賞に選ばれた作品。まだアメリカに奴隷制度が残っていた頃に実際に起きた事件を描いています。アメリカ北部に住む「自由黒人」が拉致され、南部へと移送されて奴隷として生きる羽目になる、という展開。奴隷ですから当然、人間扱いされません。殴られるのは日常茶飯事。理由もなく、ただ白人の鬱憤晴らしのためにボコボコにされる毎日が続くわけです。
見続けるのがつらくなる作品ではありますが、自らの恥部をこうやって作品に残し、なおかつそれにアカデミー賞という栄冠を与えるところがアメリカという国の奥深さでもあると思います。とはいえ、アメリカに限らず世界中にはまだまだ数多くの差別問題がありますから、その悲惨さ、痛ましさ、むごさを知るためにも、すべての人間が観るべき。
読み終えた本は一冊。
●恋歌/朝井まかて ※ネタバレあり
船戸与一先生の『南冥の雫 満州国演義8』を中断して、こっちを先に読みました。なんでかっていうと、こちらは図書館で借りた本なので。1ヶ月ぐらい前に予約して、順番が回ってきたわけです。
実を言うと、最初のうちはあまり気が進まなかったのよ。早く『南冥の雫』を読みたかったし、そもそも時代小説は苦手だし。じゃあどうして借りたんだ、っていうと、やっぱり直木賞受賞作は読んでおきたいから。とことん権威に弱い人間なんです。
そんなこんなで気乗りしないままに読み始めたら、これがなかなかの面白さ。序盤では、お転婆で物怖じしない女性が一途な恋を実らせようとする様子が描かれるんですが、このあたりは読んでいてすごくワクワクさせれらます。そのまんま朝ドラに使ってもいいような物語で、自己主張は強いけど可愛らしいお嬢さんと、身も心も超二枚目なお武家さんとのラブストーリーはまばゆいばかりです。
なんて思ってたら事態は一変。中盤から、ヒロインは牢に閉じ込められ、途轍もなく過酷な目に遭うんです。一緒に収容された女性や子供たちが次々に殺されていくんです。そんな展開になるとはまったく予想していなかったので、ものすごくビビりました(史実に基づいてるので歴史に詳しい人なら知ってたろうけど)。あまりの悲惨さに呆然としながら、終盤は一気に読んでしまいました。
先に触れた映画『それでも夜は明ける』同様、時の権力者やその尻馬に乗った者たちによる理不尽な暴力を描いた傑作でした。同じような過ちを繰り返さないためにも広く読まれるべき。超オススメです。