小山卓治ライブ＠名古屋クアトロ（07.07.29）

　時間がないので感想を少しだけ。ネタバレありです。

　今回は、なんと「1枚目から3枚目までのアルバムに入ってる曲をすべて歌う」というライブ。長年のファンにとっては、まさに垂涎モノの企画ではないでしょうか。これを見逃すわけにゃいかんでしょ。

　昨年7月のナマ歌ライブ（マイクやアンプを一切使わないライブ）では最高にゴキゲンな時間を過ごせたわけですが、今回も負けず劣らず素晴らしかったです。初めて卓治のライブに行ったのが1983年だから、もう付き合い（って言い方はナンだけど）は約25年。その中でも、ここ数年は過去に例を見ないほど絶好調のような気がします。特にノドの調子は惚れ惚れするほどでした。

　途中でグランドピアノの弦を切る、というアクシデントも起きました。いや、その時に気付いたわけじゃなくて、あとから卓治がステージで話してくれたから分かったんだけどね。確かに演奏中に「ドン！」という音は聞こえたけど、それが弦の切れた音だとは全然気付きませんでした。というか、ピアノの弦が切れる音を聞く機会なんて、素人にゃ滅多にないもんね。ちなみに、切れた（切った、と書くべき？）のは『ILLUSION』という曲の時でした。♪僕らは光に集まり　都会を作った♪

　一番印象に残ったのは『Aの調書』の一節で歌詞が変わっていたこと。たぶん、この日に歌った方が本来の歌詞だったんだと思います。『いつか河を越えて』と同じく「自主規制」で穏和な表現に変えたんじゃないでしょうか。「誰でもいいから殺したんだ」をソニーがOKするはずないもんね。今の時代ならどうだろ。

　このライブの最大の難点は、お客が少なかったことじゃないでしょうか。置いてある座席はほぼすべて埋まっていたものの、その座席の数自体が少ないもんなぁ。観客としてはゆったりと見られる快適なライブだったわけですが、採算面を考えると心配だったりします。
　9／30（日）には「4枚目から6枚目までのアルバムに入ってる曲をすべて歌う」というライブがあるんですが、その時には倍以上……は無理でも、2割増しぐらいになりますように。大阪、東京、京都、岡山、広島でのライブも決まっているので、ここを覗いているアンタは足を運ぶように！　とりあえず、ここをチェケナウ！