少年トッパ

<2013年8月23・24日公開作> 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(アメリカ)132分
 J・J・エイブラムス監督によるシリーズ第2弾。今回は悪役のキャラが立っているみたいですね。何はともあれ、これは観なきゃ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『ガッチャマン』(日本)113分
 説明不要ですね。ご存じガッチャマンの実写映画化。松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽などが出演。はっきり言って失敗しているような予感がしますが、とりあえず観てみたいと思ってます。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『上京ものがたり』(日本)109分
 西原理恵子の漫画の映画化。これで何作目になるんだろ。今回の主演は北乃きいで、上京して美大に通いながら漫画家を目指すさまが描かれているそうです。
※上映館/伏見ミリオン座TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『タリウム少女の毒殺日記』(日本)82分
 実の母親にタリウムを投与する毒殺未遂を起こし、世間を騒然とさせた事件をモチーフにした問題作……らしい。渡辺真起子が出てるそうなので、ちょっと気になってます。
※上映館/名古屋シネマテーク

『トーク・トゥ・ザ・デッド』(日本)84分
 またもや、すげえ怖そうなホラー。でも、小松彩夏が主演らしいので、ちょっと気になってます。
※上映館/シネマスコーレ

『クロワッサンで朝食を』(フランス/エストニア/ベルギー)95分
 年齢も性格も境遇も異なる2人の女性が、ぶつかり合いながらも次第に心を通わせていくさまを描いた人間ドラマ……らしい。主演はジャンヌ・モロー。
※上映館/名演小劇場

『パニック・マーケット3D』(オーストラリア/シンガポール)89分
 大洪水の被害を受けたスーパーマーケットを舞台にしたパニックホラー……らしい。3D上映だそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『影たちの祭り』(日本)88分
 影絵専門劇団「かかし座」の裏側を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク

『結婚って、幸せですか』(台湾)?分
 台湾の人気ドラマの映画版だそうです。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『こびと劇場3』(日本)50分
 人気絵本『こびとづかん』をベースにした劇場アニメの第3弾、とのことです。
※上映館/イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高

『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章「そして艦は行く」』(日本)?分
 いよいよ最終作、だそうです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

『劇場版 薄桜鬼 第1章 京都乱舞』(日本)96分
 ゲームが原作のアニメの劇場版だそうです。すみません、まったく知りませんです。
※上映館/109シネマズ名古屋イオンシネマ大高

<Love and Eros CINEMA COLLECTION 2nd R15+>
 『百日のセツナ 禁断の恋』『農家の嫁─三十五歳、スカートの風』『死んでもいいの 百年恋して』『蝉の女 愛に溺れて』『連結部分は電車が揺れる 妻の顔にもどれない』の5本。そそられるタイトルばっかり!
※上映館/名古屋シネマテーク

『黒部の太陽』(日本)195分
 1968年公開の作品。主演は三船敏郎と石原裕次郎、監督は熊井啓という豪華な顔ぶれの大作です。
※上映館/名古屋シネマテーク

*     *     *     *     *

 2週間ぶりの更新なので書きたいことがたくさんあるんですが、ちょっと時間がなくなっちゃいました。というより、眠くて仕方ない……。

<この2週間に映画館で観た映画>
●パシフィック・リム
●少年H
●マジック・マイク
●最後のマイ・ウェイ
●最愛の大地
●ワイルド・スピード EURO MISSION
●ワールド・ウォー Z
●欲望のバージニア
●ペーパーボーイ 真夏の引力

 イチオシは『最後のマイ・ウェイ』。フランスの国民的歌手、クロード・フランソワの半生記です。これがまさしく波乱万丈。貧乏な暮らしから這い上がってスターになるわけですが、当然ながらスランプに陥ったり、家族やブレーンとトラブルを起こしたりするわけです。しかし、そのたびに彼はそれを乗り越えたり、かわしたり、ズルしたりしながらスターの座を守り続けます。そのしたたかさが素晴らしい!
 当然、良い部分ばかりが描かれるわけじゃありません。それどころか「ひどいヤツ!」と思える場面がたくさんあります。たぶん、本人が観たら怒っちゃうんじゃないかな。でも、だからこそ真実味があるし、人間の複雑さについて改めて考えさせられるわけです。きっと幾多の人々を踏み台したからこそステージで輝き続けることができたのだろ、とか。
 この映画、名古屋での上映は終わっちゃったんですが(実は最終週に観ました)、これから公開される地域も多いです。お近くでご覧になれる機会があれば、ぜひ!

 ステージものといえば『マジック・マイク』も楽しめました。何たって男性ストリッパーの話ですぜ? 筋骨隆々の男たちが半裸を晒してステージで踊るわけですよ。これが実にいかがわしく、なおかつカッコいい! 僕には同性愛傾向はほとんどないんですが、見惚れちゃいました。
 ただ、ストーリー自体はいまひとつというか、まあ普通。実を言うと「これから最後の見せ場かな?」と思ったら、そこで終わってしまったので、ちょっと拍子抜けしました。というか、あれだと観客にとって一番印象に残るのはマヒュー・マコナヒーじゃん。

 アンジェリーナ・ジョリー監督作『最愛の大地』もオススメ。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を描いた作品で、ラブストーリーではあるものの、娯楽要素は少ないです。アンジェリーナ・ジョリーはおそらく義憤に駆られ、この紛争で多くの民衆が迫害されたことを世に知らしめるためにこの作品を作ったのでしょう。その志の高さには頭が下がります。もちろん志が高くても作品が良いとは限らないんですが、驚くほど正攻法で作られたこの作品は、確かな語り口でボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の無意味さ、愚かさを鋭く糾弾することに成功していると思いました。

 で、打って変わって『ワイルド・スピード EURO MISSION』。この機会にDVDで過去5作を観てから臨んだわけですが、いやはや、典型的な娯楽映画ですね。頭空っぽにして観るには最適。
 この最新作で最高に笑えたのは、クライマックスのカーチェイスで主人公たちが敵の連中に「人を巻き込むな!」と叫んだシーン。主人公たちは犯罪のためにクルマを壊したり他の犯罪者とかに危害を加えたりすることはあるものの、無関係の一般人は巻き込まない、というのがこのシリーズでのお約束(というより、この種の映画の約束事)になってるわけですね。でも、1作目から5作目までの間で、お前ら確実に一般人を巻き込んでるって! というか、街中であんなにド派手なドリフト走行をやってて誰も巻き込んでないわけないじゃん!
 などとツッコミながら大笑いしちゃいました。あー、楽しかった。ちなみに今回、次回作に登場するキャラクターがエンドロールの途中で姿を現します。いやはや、まさか彼を登場させるとは。しかし、そんなにキャラを増やして大丈夫? ポール・ウォーカーが活躍する余地がなくなっちゃうような気が……。

 『パシフィック・リム』と『ワールド・ウォー Z』も楽しめました。片やロボット&怪獣映画、片やゾンビ映画の超大作。どちらのジャンルも特に大好きというわけじゃないんですが、これだけ物量作戦で攻めてこられるとワクワクせざるを得ません。満腹。ただ『ワールド・ウォー Z』の終盤の展開には、ちょっと都合が良すぎるような気もしましたが。
 ちなみに『パシフィック・リム』で何よりも印象に残ったのは、菊池凜子が小南泰葉そっくりだったことだったりします。髪型が同じだから?

 太平洋戦争前後の日本を描いた『少年H』も見応えありました。以下、ちょっとネタバレ。
 戦争が終わったあと、隣の部屋でひもじい想いをしている家族にご飯を分け与えるかどうかで主人公と母親が対立するシーンがあるんですが、そこで真実味を感じたのは、主人公である子供が「やるべきじゃない」と強硬な姿勢を見せること。「一度やったら何度でもやることになる」みたいなことを言うわけです。この場面、すごく真実味がありました。実際、あの年頃の子供ってのは「偽善な否か」ってことに敏感ですからね。僕が彼でも似たようなことを口走った……かも。

 ちょっと期待外れだったのは『欲望のバージニア』と『ペーパーボーイ 真夏の引力』。とはいえ、どちらも役者たちの存在感はなかなかのもので、特に『ペーパーボーイ』でのニコール・キッドマンのビッチぶりは一見の価値があります。

<この2週間にDVDで観た映画>
●美女と野獣
●三つ数えろ
●十二人の怒れる男
●ワイルド・スピード
●ワイルド・スピードX2
●ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
●ワイルド・スピード MAX
●ワイルド・スピード MEGA MAX

<この2週間に読んだ本>
●二流小説家/デイヴィッド・ゴードン
●爪と目/藤野可織
●ロスト・ケア/葉真中顕

 大評判になったミステリー『二流小説家』は、ストーリーよりも語り口を楽しむ作品。途中、主人公である小説家が書いたSF小説やヴァンパイア小説、エロ小説の一部が挿入されるわけですが、それがめっぽう面白いです。それと、登場する女性たちがみんな魅力的。読み応えたっぷりの娯楽小説でした。

 芥川賞受賞作の『爪と目』は二人称で書かれた作品。帯にも書かれている通り、これ、ホラーです。じわじわと恐怖感が押し寄せてきて、最後の方では「うわーっ」と叫びたくなりました。

 『ロスト・ケア』は「介護」をテーマにした力作ミステリー。日本における介護の現状と、国の無策ぶり、マスコミの無責任ぶり、そしてそれに影響されて正義面する一般大衆の愚かさが描かれています。人物造型はいささか類型的なようにも感じましたが、読み応えは充分。オススメです。






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