作品そのものの奥深さやディテールの細かさにも驚嘆したが、巻末に載っている資料を読んでまた仰天。原作者(アラン・ムーア)から作画者(デイブ・ギボンズ)への指示の一部が載っているんだけど、それがまた半端じゃないほど詳細なのだ。このコミックでの1コマは76ミリ×49ミリ。その1コマのために、ざっと数えて1000〜1500文字ほどの指示や提案が記されているのよ。って書いても分かりづらいから、画像でお見せしましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/eb/16ed71f7f99c59e411349db9705514e5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/5a/4cb4b8523ef1e37e48240f55f56c9dee.jpg)
丸々2ページが費やされている文章は、コミック1ページ分への指示ではなく、最初の3コマだけに関するものなのよ。スゴいでしょ。
ただ、一部の原作ファンによると「映画は健闘しているけど、原作の深遠さには及ばない」とのことらしいけど、映画の方を先に観てしまった僕としては、むしろ映画の方が完成度が高くなっているような気がした。もちろん、先に原作を読んでいたとしたら、また違う感想を抱くかもしれないけど。
ああ、もう一度観たくなってきた。でも、もう上映終了しちゃったんだよなぁ。残念。
※映画の方の感想はこちら→http://gold.ap.teacup.com/toppa/1379.html