基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると丁寧な紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
☆『ニシノユキヒコの恋と冒険』(日本)122分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
川上弘美の連作短編集の映画化。稀代のモテ男と女性たちとの愛の行方を描いたラブストーリー……らしい。監督は『犬猫』『人のセックスを笑うな』の井口奈己で、主演は竹野内豊。女優陣は尾野真千子、成海璃子、木村文乃、本田翼、麻生久美子など、なかなか豪華。
※上映館/伏見ミリオン座/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『劇場版 TIGER&BUNNY The Rising』(日本)93分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
人気アニメの劇場版第2弾。1作目の時、映画館での女性比率があまりに高かったので、ちょっとビビりました。今回はどうだろ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
◎『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅』(日本)85分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
こちらも第2弾。1作目を観た時には「それなりに楽しめた」と思ったんですが、そのあとで原作を25年ぶりぐらいに読み直して、その血沸き肉躍る冒険譚に感激しました。なので、もうアニメ版はパスしようかとも思ったんですが……観ておくべき?
※上映館/ピカデリー/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『ラッシュ プライドと友情』(アメリカ)122分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
伝説的F1レーサーたちの戦いを描いたヒューマンドラマ……らしい。監督は『アポロ13』『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』などのロン・ハワード。レースのシーン、かなり臨場感ありそう。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『スノーピアサー』(韓国/アメリカ/フランス)125分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
氷河期が到来した地球を舞台に、人間が唯一生存できる列車の中で繰り広げられる出来事を描いたSFアクション……らしい。監督は『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『母なる証明』などのポン・ジュノ。
※上映館/センチュリーシネマ/イオンシネマ・ワンダー/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
○『光にふれる』(台湾/香港/中国)110分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
台湾出身の盲目のピアニスト、ホアン・ユィシアンの実話を基にした感動作……らしい。この人自身が主演を務めているそうです。
※上映館/伏見ミリオン座イオンシネマ大高
○『書くことの重さ 作家 佐藤泰志』(日本)91分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
1990年に自ら命を絶った不遇の小説家、佐藤泰志の人生を追ったドキュメンタリー……らしい。『海炭市叙景』の原作者でもあるそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
○『御手洗薫の愛と死』(日本)114分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
著名な女流作家と新進作家の青年との愛憎劇を描いたサスペンス……らしい。主演は吉行和子とSOPHIAの松岡充。
※上映館/中川コロナシネマワールド
○『セブンデイズ リポート』(日本)83分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
自分がクローンであることを知った高校生の葛藤と成長を描いたSF……らしい。
※上映館/中川コロナシネマワールド
○『陽なたのアオシグレ』(日本)18分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
○『寫眞館』(日本)17分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
短編アニメの2本立て。1000円均一だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-』(日本)84分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
エキセントリックな活動でカルト的人気を博すアイドルグループ、BiS主演による異色作の第2弾、だそうです。第1弾の方も何回か上映するみたい。
※上映館/シネマスコーレ
『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』(日本)95分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
2004年に起きた「日本人人質事件」の当事者たちの姿を追ったドキュメンタリー……らしい。当時、人質になった方々へのバッシング騒動もありましたね。
※上映館/シネマスコーレ
『ファイアbyルブタン』(フランス)81分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ナイトショーの最高峰、クレイジーホースで上演されたショーの映像化だそうです。
※上映館/109シネマズ名古屋
『パリ、ただよう花』(フランス/中国)105分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
パリと北京を舞台に、中国人教師と建設工の愛の行方を描いたドラマ……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『ドラゴンフォース』(日本)90分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
フルCGアニメによるSFアクションだそうです。
※上映館/中川コロナシネマワールド
<ENBUゼミナール シネマプロジェクト>
『サッドティー』(日本)120分 <ムービーウォーカー>
『モーメント』『転校生』(日本)74分 <ムービーウォーカー>
※上映館/名古屋シネマテーク
『ソウルガールズ』、名演小劇場でもう1週間上映されるようです。今年のベストテン入り確実(僕にとっては)の作品なので、ぜひぜひ観て。
スターキャットに続いて、シネマスコーレも会員制度を事実上の値上げ。今までは更新時に招待券を1枚プレゼントという特典があったんですが、それがナシになるみたい。あと、今までポイント5つで1回無料だったのが、6つになるそうです。
4月から消費税率が上がるわけですが、映画館の料金、どうなるんでしょ。
TOHOシネマズは「基本鑑賞料金は現行のままとし、各種割引料金を改定いたします」とのことです。100円アップになるみたい。
http://www.tohotheater.jp/news/ryoukin2014.html
日本インターネット映画大賞の集計結果が発表されました。1位が『そして父になる』と『ゼロ・グラビティ』ってのは、まあ妥当じゃないでしょうか。
http://www.movieawards.jp/index.html
あと、キネマ旬報の読者ベストテンも発表されています。こちらは『舟と編む』と『ゼロ・グラビティ』。ゼログラ、強いっすねぇ。まだ上映されているので、気になる方は観ておくべし。
http://www.kinenote.com/main/kinejun_best10/2013/reader/
みうらじゅんのサントラくん、次回はスペシャル版ってことで11日(火・祝)17:05~18:50だそうです。ゲストはクドカン、そして美保純!
http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/
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この一週間で観た映画は3本。一週間というより、1000円デーだった1日に3本ハシゴしてきました。
●マイティ・ソー ダーク・ワールド ※ネタバレあり
始まった途端に「???」。えっと、1作目はちゃんと映画館で観たんですが、あんまり面白くなかったということ以外、まったく覚えていませんでした。なので、出てくる連中の相関関係が分からず、ちょっと置いてきぼり状態。
なんて書くと今回も楽しめなかったと思われそうですが、それは逆。見せ場が多くてサービス精神旺盛だし脇キャラの活躍ぶりも愉快だし、退屈するヒマを与えません。適度にスリリング(まあ、宇宙全体の危機だからホントは「適度」じゃダメなんですが)で適度に笑わせてくれるという、まさしく娯楽映画の王道的な作品でした。
ただし、ソーというキャラクターに魅力が感じられないのは相変わらず。もっとも、物語の中軸となる主人公よりも、それをかき乱す立場にある者たちのほうが魅力的になってしまうのは致し方のないことかもしれませんが。
ところで、この映画には例によって「エンドロール後のオマケ」があるわけですが、もうひとつ「エンドロール中のオマケ」もあります。で、この2つ、順番を逆にした方が良かったんじゃない? その方が効果的だったと思います。
●小さいおうち ※ネタバレあり
原作は半年ぐらい前に読みました。それに比べると、いささか通俗的かつ下世話な内容になっていたような気がしました。特にセリフ。原作よりも直接的な表現を使った言葉が増えていたような印象を受けました。
それでも映画そのものが下品になっていないのは、松たか子と黒木華(この「華」を「ハル」と読むこと、つい最近知りました)という二人の女優が持つ品位と演技力のおかげでしょう。この二人が楽しそうに語り合ったりするシーンは、観ているだけで幸せな気分になれました。
なので、この二人が登場しない現代の場面は少々味気ないです(妻夫木も倍賞さんも好演してるけど)。そして終盤、妻夫木たちがとある人物を訪ねるくだりは、まったくもって蛇足にしか思えませんでした。あと、すっかり年老いた「ぼっちゃん」が、身体が不自由であるとはいえ妙にガタイが良かったことにも、ちょっと違和感を覚えたりしました。
●消えたシモン・ヴェルネール ※ネタバレあり
高校を舞台にした群像劇。話がある程度進んだところで主人公が替り、同じ時間に起きた出来事を別の視点から見せる、という手法は『桐島、部活やめるってよ』を想起させます(他にも同じ手法を使った映画やドラマは多いけど)。高校生たちの恋愛感情や友情の薄っぺらさや妙な義理堅さを極めてリアルに描いている、という点も『桐島』とまったく同じ。見せ方、描き方は見事でした。
そんでもって終盤に「事の真相」が明らかになるわけですが、そこで「呆気ない」と思うかどうかで評価は大きく変わるんじゃないでしょうか。僕はちょっと驚きました。で、ラストで見せる高校生たちの表情に、すごくリアリティを感じました。「非日常」を一緒に経験した者たち同士だからこそ共有できる後ろめたさや共犯意識を抱えつつ、でも、それぞれが別々の方向へ進もうとしている、という雰囲気が伝わってきたわけです。青春映画のラストとしては、きわめて秀逸。
読み終えた本は2冊。
●流星ひとつ/沢木耕太郎
1979年に行った藤圭子へのインタビューをまとめた一冊。まだまだ人気があった時期なのに彼女が引退を決意した理由や、芸能界での出来事などが語られています。ビックリしたのは、その引退理由。ノドの手術が原因だったとは寡聞にして知りませんでした。良かれと思って手術を受けたのに、それによって声が変わってしまい(ただし素人レベルでは、さほど気付かない程度)、自分の歌に自分自身が納得できなくなってしまったそうです。その切なさ、悲しさ、つらさは、きっと凄絶なものだったのでしょう。読んでいて泣きそうになりました。
●ここは退屈迎えに来て/山内マリコ
よくある言葉を使えば、「地方都市の閉塞感」を描いた連作短編集。いずれも主人公は若い女性で、現状に満足していません。それ故に悪あがきするさまが時にユーモラス、時に辛辣に描かれていて、身につまされるとともに、その筆致の見事さに感心しました。評判通りの秀作。
この週末には『アメリカン・ハッスル』を観る予定。他にも観たいのが多すぎるので、どれを優先させるべきか悩んでます。