☆『共喰い』(日本)102分
田中慎弥の芥川賞受賞作の映画化。脚本は荒井晴彦で、監督は『サッド ヴァケイション』『東京公園』などの青山真治。父親と息子の確執を描いた作品です。原作の濃厚さをどんな風に映像化しているのか楽しみ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
☆『アップサイドダウン 重力の恋人』(カナダ/フランス)103分
二つの惑星が重力で上下に引き合う世界を舞台に、上下別々の星で暮らしていた男女の運命的な恋の行方を描いたSFロマンス……らしい。めちゃめちゃ僕が好きそうな設定じゃん。これは観なきゃ。
※上映館/センチュリーシネマ/イオンシネマ大高
◎『佐野元春/Film No Damage』(日本)71分
佐野元春の初期のライブ映像。1980年代前半ですね。当時、僕も名古屋市公会堂へ行ったもんです。確か『SOMEDAY』が出た頃だったかな?
※上映館/109シネマズ名古屋
『キャプテンハーロック』(日本)115分
ご存じ松本零士の代表作の映画化。一足先に試写会で観ました。宇宙空間の描き方などビジュアル面が見事。観て損はないと思います。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『オン・ザ・ロード』(フランス/ブラジル)139分
ビート・ジェネレーションの雄、ジャック・ケルアックの小説の映画化。30年ぐらい前に読んだきりなのですっかり内容は忘れてますが、要はアメリカをあちこち放浪する話です(よね?)。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『サイド・エフェクト』(アメリカ)106分
新薬の副作用をめぐるサスペンス……らしい。ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、チャニング・テイタムと、なかなかの豪華キャスト。監督はスティーヴン・ソダーバーグなんですが、これが最後ってホント?
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎『太秦ヤコペッティ』(日本)83分
京都の太秦を舞台に、家族のために家造りに励む男が裏稼業を持ち掛けられ、思いも寄らぬ事態に巻き込まれていく姿を描いた異色作……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
○『ニーナ ローマの夏休み』(イタリア)80分
バカンスで人が少なくなった郊外の街を舞台に、犬の世話を請け負った孤独な主人公の淡々とした日々を描いた人間ドラマ……らしい。
※上映館/センチュリーシネマ
○『大統領の料理人』(フランス)95分
ミッテラン大統領のプライベートシェフとして腕を振るった主人公の奮闘を描いた感動作……らしい。
※上映館/伏見ミリオン座
○『容疑者X 天才数学者のアリバイ』(韓国)110分
東野圭吾の『容疑者Xの献身』の映画化。日本でも映画化されていますが、かなり脚色は異なっているそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『サイコメトリー ~残留思念~』(韓国)108分
「残留思念」を読み取る特殊能力を持つ青年が主人公のサスペンス……らしい。
※上映館/センチュリーシネマ
『標的の村』(日本)91分
オスプレイ配備や基地建設に反対する沖縄県東村・高江の住民たちの姿を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『世界が食べられなくなる日』(フランス)118分
遺伝子組み換え作物と原発の危険性に迫ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
<Viva!イタリア>
『ハートの問題』『最後のキス』『もう一つの世界』の3本。
※上映館/名演小劇場
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今週水曜日の東海地方での大雨、かなりのものでした。電車が止まったり道路が冠水したりして、大変な思いをした人が多かったみたい。避難勧告も出ました。
幸いにも僕が家に帰る頃には小雨になっていたんですが、道路には泥の塊やら植木鉢やら空き缶やらが散乱していたりして、ちょっと悲惨な状況でした。
うれしかったのは、ニュース映像を見たネット仲間の方々からいくつもメールを頂戴したこと。中には久しくご無沙汰している方もいたりしたので、懐かしい気持ちになりました。
今週観た映画は2本。どっちもオススメです。
●劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日
※ちょっとネタバレあり
このシリーズの「無名の人々を描く」という姿勢、大好きです。でも、さすがに映画版では明智光秀とかの有名人も登場するのだろう……と思ってたけど、その予感は外れました。出てくるのは、あくまで庶民や下っ端の侍、時代によってはヤンキー連中など、歴史に名を残さないものばかりでした。
ストーリーも二転三転。ずっと同じ時代が描かれるかと思ってたら、まさかの80年代! かと思ったら戦時中! どちらでも排他的で視野狭窄に陥った連中に追われるわけですが、このあたり、ものすごく真実味があって怖かったです。
テレビ版ではいつも上半身しか登場しない杏がタームワープして戦う、というあたりも感動モノ(まあ、まだ5作ぐらいしかテレビ版を見てませんが)。夏帆も大健闘。
要潤はいつも通り可もなく不可もなくという感じなんですが、それがまたこのシリーズには合ってるんでしょうね。これからも末永く続けてほしいもんです。
●マン・オブ・スティール
※ちょっとネタバレあり
もんのすごく面白かった! 特殊な能力を持った者の苦悩が描かれるわけですが、決して陰鬱な雰囲気の作品ではありません。後半はひたすら痛快。というか、やりすぎ! ビルなどの建造物をぶっ壊してのバトルが次々と続きます。
で、観ている分には楽しいんですが、スーパーマンの前日譚としては、いくらなんでもスケールがデカすぎるんじゃない? スーパーマンという存在がすでに市民権を得て(正義の味方としての活躍をいくつか果たして)から、この話を持ってきた方が良かった気がします。
泣けたのは、父親との別離のシーン。いやいや、まさか2013年になってケヴィン・コスナーに泣かされる日が来るとは思いませんでした。そんでもって、すんげー笑えたのは、母を脅したヤツに仕返しするシーン。胸ぐら掴んで地面を全速力で引きずってボコボコにする、という見事なキレっぷりに惚れ惚れしました。ものを壊し過ぎではありますが。
読み終えた本は2冊。
●誰がJ-POPを救えるか? マスコミが語れない業界盛衰記/麻生香太郎
J-POPの凋落の理由を様々な角度から検証した一冊。「ソニー」「音楽著作権」「歌番組」「圧縮技術」など、いろんな切り口で語られていて勉強になりました。
●奇貨/松浦理英子
変わり者の独身中年男性と若いレズビアンの女性との奇妙な共同生活を描いた作品。ある衝動に突き動かされて男がとある行動に出て、やがてそれが彼女に知られてしまうさまにドキドキしました。……って、ネタバラシしないように書くと何のこっちゃ全然分からないですよね。ともあれ、この男の心情、僕にはよく理解できました。