☆『凶悪』(日本)128分
身の毛もよだつ事件の顛末を追うジャーナリストが奔走する姿を描いた衝撃作……らしい。ノンフィクション『凶悪−ある死刑囚の告発−』の映画化で、監督は『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の白石和彌。山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴などが出演。これは見応えありそう。
※上映館/ピカデリー/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
☆『エリジウム』(アメリカ)109分
『第9地区』で注目されたニール・ブロムカンプ監督の新作。極端な格差社会となった22世紀を舞台に、虐げられた人々の反撃を描いたSFアクション……らしいです。マット・デイモン、ジョディ・フォスターなどが出演。これまた見応えありそう。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『甘い鞭』(日本)118分
石井隆監督の新作。忌まわしい過去を持つ女医をめぐる官能スリラー……らしい。主演は今をときめく壇蜜。石井監督の前作『フィギュアなあなた』にはガッカリしましたが、今回はどうでしょ。
※上映館/センチュリーシネマ
○『ビザンチウム』(イギリス/アイルランド)118分
ヴァンパイアである母と娘の生き様を描くファンタジースリラー……らしい。監督は『クライング・ゲーム』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『プルートで朝食を』のニール・ジョーダンで、主演は『ハンナ』のシアーシャ・ローナン。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
○『ウォーム・ボディーズ』(アメリカ)98分
人間の女性に惚れてしまったゾンビ青年の恋の行方を描いたラブコメディー……らしい。あんまりゾンビ映画は好きじゃないんですが、これは面白そう。
※上映館/センチュリーシネマ
○『うそつきパラドクス』(日本)83分
遠距離恋愛に不満を持つ女性と、その恋人代わりとなる青年との関係を描いた恋愛ドラマ……らしい。人気マンガが原作だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
○『Miss ZOMBIE』(日本)85分
SABU監督の新作。異色のゾンビ映画だそうです。主演が小松彩夏なので、ちょい気になります。
※上映館/中川コロナシネマワールド
『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(韓国)121分
大火災に見舞われた地上108階の超高層ビルを舞台にしたディザスタームービー……らしい。迫力ありそう。
※上映館/ピカデリー
『怪盗グルーのミニオン危機一発』(アメリカ)98分
3Dアニメ『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編。今回はミニオンたちがメインみたい。
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
『ポルトガル、ここに誕生す ~ギマランイス歴史地区』(ポルトガル)96分
ポルトガルにある世界遺産「ギマランイス」を舞台にしたオムニバス……らしい。アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラ監督が参加しているそうです。。
※上映館/名演小劇場
『もったいない!』(ドイツ)88分
世界的な食料廃棄問題に焦点を合わせたドキュメンタリー……らしい。世界中で作られる食料の3割から5割が、食べられる状態なのに廃棄されているそうです。オレに食わせて!
※上映館/名演小劇場
『讐 ~ADA~ 第一部 戦慄篇』『讐 ~ADA~ 第二部 絶望篇』(日本)70分・78分
『シロメ』『カルト』などで知られる白石晃士監督によるホラーサスペンス2部作、だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動』(ドイツ)98分
トルコのゴミ処理場建設問題を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』(イギリス/ブラジル)98分
世界的な現代芸術家ヴィック・ムニーズのアートプロジェクト「ピクチャーズ・オブ・ガベージ」を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
* * * * *
名古屋は日曜の夜から月曜の午前中にかけて暴風雨に見舞われたわけですが、そのあとカラッと晴れたので、あれこれ映画を観てきました。別の日に観たものも含めて計4本。ちょっとずつ感想を。
●ウルヴァリン:SAMURAI
荒唐無稽だったり無茶なご都合主義的展開があったりする物語について話す時、昔の人は「ありゃマンガだ」とよく言ったもんです。その表現がものすごく似つかわしいのが、この映画。単純に言えば、現代ニッポンで外国人超能力者が悪人どもをやっつけていく話です。それ以上でも以下でもありません、
その現代ニッポンに生きる者の目から見ると、どうしても「これ、20年ぐらい前のニッポンじゃないの?」という気持ちになってしまうわけですが、でも、今もきっと田舎に行けば(もしかしたら都会でも)、ああいうラブホテルが存在するのでしょう。最近じゃ滅多に見かけない「いかにもヤクザ」という方々も、きっとどこかに生息しておられるでしょう。そうやって、随所で芽生える「?」な気持ちを「いやまあ、これもアリかな」と肯定しながら観るのが、この映画の楽しみ方なのかも。
終盤がいささか物足りなく思えるのは、中盤にあった新幹線での闘いが迫力ありすぎたからでしょう。ウルヴァリンも敵も、すさまじい身体能力です。というか、ウルヴァさんは超能力者だけど、相手は普通の人間なわけでしょ? ありえねー。まあ『ローン・レンジャー』でも同じように思ったし、それが娯楽映画の醍醐味なんですが。
というわけで、ひとことで言っちゃうと、他愛ない娯楽映画です。ところどころ心の中でツッコミを入れながら観るにはピッタリ。そういう意味ではDVDで充分な気もしますが、やっぱり新幹線の場面はデカいスクリーンで味わうべき。あ、真田広之の役どころは、ちょいイマイチでした。もっともっと見せ場を増やしてあげてほしかったです。
●日本の悲劇
妻を亡くして憔悴している老人と、その息子の物語。うつ病である息子は妻子に去られ会社をリストラになって父親の年金で暮らしているんですが、それが大きな負い目となっています。まあ、それは当然でしょうね。
その二人が些細なことから口論を始めるところから映画は始まります。演じているのが仲代達矢と北村一輝なので、そりゃもう迫真の演技なわけですが、それが逆に真実味を削いでいるようにも感じました。上手すぎるが故に演技に見えてしまう、という感じ。
そもそも両者が抱える苦悩も、さほど胸に迫ってきません。もちろん、それぞれの立場に想いを馳せれば、さぞかしつらいだろうとか、その気持ちは分かるとか思えるわけですが、こちらの感情を揺さぶるには至りませんでした。幸せだった頃を回想するシーンには、ちょっとグッと来ましたが。
というわけで、残念ながらちょっと期待外れ。でもまあ、小林政弘監督の作品は今後も追っかけようと思っております。
●スーサイド・ショップ
これはフランス製のアニメ。「自殺用品専門店」を営む一家の物語です。家族4人ともネガティブな性格なわけですが(接客する際は妙にハイテンションだけど)、そこに新しく誕生した次男坊が、すさまじいポジティブ。そして、彼の言動によって家族が大きく変わっていくわけです。
ミュージカル仕立てで話を進めるという手法が見事。陰々滅々とした絵柄ともども、ティム・バートン作品と共通する味わいがあります。ドタバタした追っかけもあって、サービス精神旺盛。大人も子どもも楽しめる作品だと思います。
なんて書きながらも、実はいまひとつ楽しめなかったりもしました。何でだろ。ラストがちょっと予定調和っぽく感じられたせいかも。
●アップサイドダウン 重力の恋人
富裕層が暮らす惑星と貧困層が暮らす惑星を舞台にしたラブストーリー。普通なら空があるべき場所に別の惑星のビル群が見える、というビジュアルが斬新です(とはいえ『インセプション』を思い出したりもしましたが)。
とはいえ、ストーリー自体は、割とよくあるパターン。『TIME』とかと同じで、格差社会の冷酷さを描きつつ、自由を求めてそこから抜け出そうとする男の奮闘が描かれます。惚れた女に会いに行くために策を弄するあたりは微笑ましく感じました。チラシとかを見るとアート映画っぽい雰囲気みたいですが、コテコテの娯楽映画です。もちろん、悪い意味じゃなくて。
ちょっとラジオ情報。21日(土)の深夜、甲斐よしひろがNHKラジオ第一の番組に出るみたいです。
http://www.nhk.or.jp/r1-blog/050/167052.html
最近の一番のお気に入りは、日曜18:00からのNHK-FM『ソングアプローチ』。加藤ひさしと近藤サトの掛け合いが絶妙です。オススメ。
http://www4.nhk.or.jp/approach/
坂崎幸之助と吉田拓郎の『オールナイトニッポンGOLD』は、いよいよ残り2回。
http://www.allnightnippon.com/gold/mon/
そんでもって、24日(火)には『みうらじゅんのサントラくん』。
http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/
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