おはようございます。トピアリスト宮崎雅代です。
12月14日の誕生花はクローヴ(Clove丁子)。
クローヴはインドネシアのマルク諸島(モルッカ諸島)原産のスパイスです。
紀元前の中国では皇帝に謁見する際に、クローヴを口に含んで口臭を消したといいます(『スパイスブック』ジル・ノーマン著長野ゆう訳 山と渓谷社)。
また、疫病が流行った16世紀~19世紀ころのヨーロッパでは、医者や司教たちが腰にぶら下げて疫病を予防しました。
そこで今日はクローヴを使ったフルーツポマンダーの作り方をご紹介しますね。

▲ポマンダーのディスプレイ例
準備するものはオレンジ、レモン、ライムなどの柑橘類。
それからフローラテープ(ひっぱると糊がでてきてひっつくお花用のテープ)、クローヴ、シナモンパウダーそしてリボンと竹串。

▲準備するもの
このほかにフローラテープ、リボンと竹串
手順は、果実に対して十文字にテープを巻きます。
テープを巻いたところは、後でリボンを巻く部分になります。
次に、テープ以外の場所に竹串でちょんと小さな穴をあけてクローヴを挿します。
この作業を繰り返し、クローヴを挿し追わったらテープを外します。
挿し終わった頃にはクローブに果汁がしみて、しっとりとしていますよ。

▲テープを巻いてクローヴを挿し始めたところ
テープの端から挿し始めると作りやすいですよ♪
ビニール袋にこれを入れ、シナモンパウダーをまぶします。
シナモンまみれになった果実を取り出して、次は乾燥。
私はティッシュペーパーの空き箱の中にころん、と転がして床暖房の上に置き、布をかぶせて数日置いていました。
乾燥した時期だと、外に置くだけでもいいかもしれません。
カチンカチンに乾いたらリボンを巻いて出来上がり。
写真のフルーツポマンダーは20年経ったいまでもやさしい芳香を放っています。
香る手仕事で、ちょっと優雅な時間を過ごしてみませんか?