無二斎のなんでもあり

自分の体調とECOや省エネなど思いつくまま新しい時代を探るつもりで自分なりの考えをつづる。

主題をどこに求めるか

2018-11-20 02:42:06 | Weblog
世界の知力が落ちている。もの事を深く考えることがなくなった。
これは昭和40年頃から所謂知識人の間で叫ばれていたことであった。
折しも高度成長の最中で庶民が豊かさを実感しだし物が溢れかえる少し前のことである。
経済は限りなく右肩上がりでインフラはどんどん整備され便利な生活を求めて
収入以上に物を買う問い購買意欲が庶民の間に定着しマイホームや車を所有することが
人生の大きな目標でありこれを達成することが人の価値を決定づけることとなってきた。
同時にバブルが始まりお金を借りることで、それを消費することで生きる意味を見出すことに
誰も迷いを感じなくなって行った。そのために企業活動はさらなる利益追求を行い、企業を大きくする
ことがもっとも正しいこととされ高給を得ることが絶対に正しいこととなっていった。
経済原則が前面に押し出されてきて富を得ることが美徳であり正しいこととされ
誰も疑いを挟まなくなった!
この時知力という言葉に代弁される思索であり考えること、生きる意味の本質、人間の本来あるべき姿は
変質してしまった。知恵を失ったのである。経済原則こそが人間の価値であり、人が生きる意味が
まったくもって薄っぺらなものに置き換わってしまったのである。
ある意味生きるために最も必要なものを人は忘れ去ってしまったのである。
先人に学び思索を重ねより深い生きるという意味を、心の豊かさという最も生きる中で必要とされる
暖かで大事なものが薄っぺらな紙幣や経済データに圧倒され見失われている。
もっとも、他方で科学の進歩で人間の学べる知識や利用できる仕組みや製品は誰でも手にすることが
可能となりつつある。今こそそれらを有効に活用し本当の知力を発揮する時代に来ている。

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