徒然日記

内容非保証 ひだりのカテゴリーでフィルタすると、各ジャンルの情報だけ表示できるよ!

[情報]ワークステーション+リモートデスクトップ hp ZシリーズWSとZCentral Remote Boost

2022-07-14 13:45:51 | 製品VDI

ワークステーション+リモートデスクトップ hp ZシリーズWSとZCentral Remote Boost

VDIは高い。無駄に高い。 なぜかって?
元がPCなのに、PCをリモコンしたいだけなのに、サーバ系機器とVDIソフト、特別なWindowsライセンスが必要。
さらに、性能上のあい路を回避するために、無駄に高スペックのハードを使う。だから、無駄に高いのだ。

では、PCリモコンソフトはどうか?

しかし、パフォーマンスが悪い。悪い理由は主としてリモコンソフトの仕様だ。高性能PCを使ってもリモコンソフトが遅い・もっさりだから体感速度が悪い。

では、どうしたら?
高性能なリモコンソフト+高性能なパソコンorWSを使えば、
 ① サーバ系機器不要、
 ② VDIソフト不要、
 ③ 特別なWindowsライセンス不要
 ④ 性能上のあい路のリスク少ない
となって、安くて、幸せな、リモートワークライフを実現できるだろう。

具体的には、以下の部品の組み合わせでできそうだ。
 ① 高性能ワークステーション = hp Zシリーズ
 ② 高性能リモコンソフト   = hp ZCentral Remote Boost(旧称RGS)


最低限①+②でピア2ピアの固定的なリモデス環境は作れそうである。
もし、より複雑な機能(※)もという場合、ZCentralシステムの追加と設計構築が必要になる。
※:リソースプール方式による動的なWS割り当て
  VPNによる暗号化通信


◆ ZCentral Remote Boost(旧称 Remote Graphics Software)
 https://jp.ext.hp.com/workstations/zcentral/remote_boost/
 

以下の2つの部品からなるPCリモコンソフト
  1)センダー
    画面を送信する(リモコンされる)側にインストールされるモジュール
  2)レシーバー
    画面を受信する(リモコンする)側にインストールされるモジュール

単体で1:1ペアのリモコンソフトとして利用可能。
動的な割当など、大規模な「システムとして」構成したい場合は Z Central が必要。

単体で以下の機能がある
  1)デバイスにあわせた動的な解像度マッチング
  2)4K &マルチディスプレイ対応
  3)Advanced Video Compression(AVC)狭帯域向けのピクセルデータ圧縮機構
  4)リモート USB リモート システムに接続された USB デバイスへのアクセス
  5)コラボレーション(画面共有)機能
    招待された側も編集ができる双方向型

センダー、レシーバーの対応OS
  1)センダーは  Windows、Linix版あり
  2)レシーバーは Windows、Linix、Mac、hpシンクラ版あり
  3)特典
     hp ZシリーズWSでは「2022年末まで無償で使用可能」
     それ以外のPC、WSでも別途購入すれば利用可能

 

◆ ZCentral
 https://jp.ext.hp.com/workstations/zcentral/
 

ZCentralは以下の部品から構成される「システム」である。
  1)エンドポイントデバイス(利用者端末)
      リモコンする側
  2)Z Central Connect (コネクションブローカーと管理システム)
      利用者端末からのWSへの接続要求を適切なWSに割当てる仲介機能
      WS群の管理のための設定などをする
  3)Racked WorkStations (サーバ室の19インチラックに置かれたWS)
      リモコンされる側
  4)Secure Data Storage
      ユーザのデータ格納場所(ホームディレクトリや共用ファイルサーバ)
  

実際の画面転送動作は Z Central Remote Boost そのものであり、センダーがリモコンされる側の画面をネットワーク経由で送信し、それをレシーバーがリモコンする側の画面に表示する。

Webより抜粋
 ZCentral Connectは
 HP ZCentralソリューションパートナーからの購入、インテグレーションが必要。

厳重な管理
  HP ZCentral Connectを使用して、ユーザーとハードウェア間接続を管理。
  個々のマシンを割り当てる、共有グループプールを選択可能

Z POWERをどこからでも
  One to Oneアクセスを使用すると、ユーザーはワーク
  ステーションが隣にいるかのような同じエクスペリエンス。
  HP ZCentral Remote Boostソフトウェアは、
  ピクセルを圧縮してすばやく転送し、
  シームレスなエクスペリエンスを実現。

IPを保護
  暗号化されたピクセルのみをネットワーク経由で転送
  機密情報がデータクローゼットから漏れるることは
  ありません。

抜群の費用対効果
  ハードウェアとソフトウェアを備えたシングルソースの
  リモートワークステーションソリューション。
  追加の仮想化ソフトウェアを必要とせずに、
  ZCentral ワークステーションを共有します。

基本的な動作はVDI(仮想デスクトップインフラ)における仮想PCが物理WSに置き換わったものだが、そのおかげで以下の利点が生まれる。
  1)仮想化ソフトウェア(VMware vSphereなど)が不要
  2)VDIソフトウェア(Citrix Xen XX, VMware Horizon など)が不要
  3)仮想化基盤、VDIの設計工数、ノウハウ不要
  4)WSが利用者占有なので、ネットワーク以外のボトルネック要素がなく
    想定外性能劣化がおきにくい
  5)サーバ系ハード、オールフラッシュ統合ストレージなど
    超が付く程高価な部品が不要
  6)GPU付WSをそのまま外部から使える
    VDIで同じことをするには、仮想化対応GPU(超高額)を使い、対応仮想化
    ソフトウェアで仮想分割(vGPU化)をしないといけない
  7)使い方によるがWindows OS の特別なライセンス(VDA)不要

このような利点を考慮すると、リモートデスクトップをしたいためだけに
VDIを使う理由はもはやない。物理WS/PCのリモコンが最良と思われるのである。


◆HP ZCentral 4R 製品詳細
 https://jp.ext.hp.com/workstations/zcentral_4r/
 
 

Z Central でリモコンされるWSとして hp Zシリーズ WS があるが、hpは各種の形態(小型デスクトップ、デスクトップ、ラック型、ノート型)などを提供している。

このうち、ラック型(4R)はまさに Z Central のためにある機器と言えるが、他のデスクトップ型WSもラッキング金具があり、ラックに搭載できる。 ZCentral の紹介ビデオでは、ラック型WSではなく、大小のデスクトップ型WSがラック搭載されている様子が映し出されている。


◆ クラウドサービスとの比較
最近であれば、VDIの他にクラウドサービス(DaaS)も比較対象になるだろう。
だが…

結論を先に言えば
  DaaSはやめておいたほうがいい

特に重大な問題は、VDIのときにも課題となる「性能上のボトルネック」の解決がより難しくなるからだ。
理由は以下のとおりである。

  1)DaaSは基本VDI(仮想型)ベース。ゆえにVDIの欠点を全て継承する。

  2)加えて、上述のとおり性能上ボトルネックの解決がオンプレVDIより困難
    その理由は
     2-1)仮想PC/WS~ストレージ間のネットワーク構造が開示されず
         わからない。 当然性能設計もできない
     2-2)ストレージをクラウドサービスを使う場合、実体の機器が
         色々なネットワークにまたがって散在する可能性があり、
         均一な応答性能を保証しにくい
     2-3)仮想PC/WSを乗せるサーバ機器が複数顧客で共有(マルチテナ
         ント)である可能性があり、別のユーザの負荷(ワークロード)の
         とばっちりで性能劣化の可能性がある
    さらに、クラウドサービスプロバイダが性能に責任を持ってくれない
    (環境を貸すことだけが責任範囲だから)

  3)クラウドサービスの宿命として融通が利かない
    自組織やユーザの嗜好に合わせたカスタマイズ性や部品選択の自由度は
    少なく、相手に合わせる窮屈さを回避できない。
    特に、特定バージョンのOSを使いたいという要望に応えてくれない
    →アプリとの組み合わせ上、このバージョンがいいという要求は多い
     だろうが、それができない。

以前であれば、VDI or FATPC or DaaSという選択肢で
  VDI  :高い、設計難しいがそれを乗り越えれば、自組織の自由の効くリモデス環境
  FAT PC:そもそもリモート利用できない
      Windows標準のリモデスは使い物にならない
  DaaS : VDIより小規模なら安い。 我慢は必要だが、VDIが駄目なら他に良い解
       がない。

という消去法でDaaSもありだったが、現在はそうではないだろう。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿