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センター試験、ICプレーヤーで2000円アップ!

2006年01月27日 | Weblog

センター試験、ICプレーヤーで2000円アップ!

センター試験 ICプレーヤー実は“受験生買い取り”

なにかと物議を醸し出したセンター試験の英語での「リスニング」。今年から導入されたのはいいが、ICプレーヤーなるものを個別に受験生に与えて、イヤホンで聴くというものであった。その中でICプレーヤーの不具合やら誤操作で受験生の内461人が再テストになったそうだ。

リスニングなら教室にあるスピーカーを使って問題を読み上げれば良いような気がするのだが、スピーカーからの聞こえる「音」が着席位置によって、それぞれ異なるから「平等な」試験実施の為には、『ICプレーヤーを個別に与えるのが最善の方法』であったらしいのだ。

大学入試センター
ICプレーヤーの使用の理由を語るニュース映像

でも蓋を開けてみれば、「461人が再テスト」という事態を生み出したわけである。受験生は問題を解くのに一生懸命になっているはずなのに、肝心の問題を「聴き取れない」「操作できない」との、受験には必要のない苦労で頭を悩ませる事態に陥ったわけである。

これは辛いね。誰もが電子機器の操作が「簡単!」と思ってる人だけでもなく、誰もがイヤホンの大きさに耳が合うというわけでもなく、誰もがそのICプレーヤーが完全に機能してないことを他人と比較してわかるわけでもなく、しかも、「なんかおかしいな?」との疑問を持ちながらも、「ICプレーヤーがおかしいんです!」と言うことの出来ない内気な人も「再テスト」を受けてない人の中にも多数いたのでは?との推測もあながち嘘ではないように思うのである。女の子だったら言えないかもしれないね。

こんな受験だけに力を集中できないような「リスニング」の試験って必要なのであろうか?しかもその「ICプレーヤー」てのは「その試験だけにしか使えない!」らしくて、その保持してても「意味が無い!」という。この「使い捨てICプレーヤー」は受験生の記念品にもならず、その逆に「忌々しいもの」との烙印のもとに、ヤフーオークションあたりでライブドア株さながらに、売りが大半を占めて買い手がつかないほどの「暴落商品」らしいのである。

せめてMP3プレーヤーになるってのだったら話はわかる。「128Mのメモリーが入っています!音楽を入れて楽しめます!」て言うのだったら受験料2000円アップでも「まあ仕方ないか!」ってなるだろうに、「使い捨て」商品をその後どう「使え!」というのだろう?

新制度導入によって誰が「得」をしたのであろうか?この「ICプレーヤー」に費やした費用は

受験生50万人×2000円=10億円
あるいは50万人×3000円=15億円




なのである。これは発注受けた企業は「ウハウハ!」ですね。その企業といえば他の誰も使わないメモリースティックを使いつづける、業績悪化で坂道を転がるようにして転落している、「ソニータイマー発動!」って言われている、てもう言ったけど、「技術のソニー」ですね。昔ならソニーの製品は信頼性が高いものとの評判があったけれどもね。

この「ICプレーヤー」の使用はこれから何年も続くとなれば、このメーカーにおける収益も多大なものとなるであろう。しかも、この収益は多分、大学入試センターとメーカーの「密約」によってこの契約は「複数年契約」になっているに違いない。しかも未来永劫で独占的なものとして。
この契約は、メーカーにも「儲け口」であるのと同様に、「大学入試センター」(独立行政法人)の「儲け口」でもあるのである。それなりの「キャッシュバック」はあるだろうし。

誰が儲かって、あるいは儲かり続けるか?

という問いには、おのずと分かると言うものであろう。この辺の「カラクリ」というのは、「リスニングテスト」という「大義名分」を得た人間には、楽に考えられるものかもしれない。

この「カラクリ」は一旦どこかに置いておくとして、

普通の商品ならばこの「461個の不具合」は50万個の0.1%程度の「不具合」であり、歩留りとしては悪くないようなのであるが、こと「人生を左右する」くらいの受験においてこの「不具合」が適当なのかどうかといえば、やっぱり適当ではない。受験生にとっては「再テスト」までの心の不安は、受験生以外の人間には理解されないであろう。「再テスト」を受ける時間は、本来ならば次の日への心の、体の準備であるはずなのに、自分の「非」に無い「不具合」でその時間が奪われるというのは、どう考えたって許されることではない。

出荷段階で使用テストを繰り返したのか?との批判もあるかもしれないが、どうしたって機械に「不良品」はつきもの。それを限りなく0に近づけるのはメーカーの使命なのであるが、不良品がどうしても出てしまうのが必然ならば、この「ICプレーヤー」による「リスニング試験」はやめたほうがいいのでは?と思う。

私の提言としては「ラジオ」を使え!ということである。NHK第2あたりを使ってリスニングをしたらいいのでは?と思う。AM電波なら全国津々浦々聞こえるのではないでしょうか?受験生に「ラジオ」を持たせて、一個1000円ぐらいで配布してもいいから、使わせたらいいのではないだろうか?使えない「ICプレーヤー」よりもまだマシだろうと思うのであるが。災害の時にも使えるしね。

技術の進歩は確かに生活に有用であることも多いのであるが、その技術の進歩が逆に

「無駄なもの」を多量に産してしまう、というのは真理でしょうか?

 

 

 

 

 


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