新・まちづくらーの地域づくり日記

日々取り組んでいるまちづくりやむらづくりの様子をご紹介していきます。

今日はちょっと日本のものづくりについて考えてみよう・・・

2013年03月16日 13時34分23秒 | 技術論など
今日は昼からの出動で、今はチョット一服中

仕事は相変わらず死にかけ状態ですが、試験やらプレゼンやら、精神的に少々ダメージのある活動はほぼほぼ終息となったので、今日は先般ご紹介したパナソニックの「Let's note ユーザーミーティング2013」での工場見学の様子などを交えながら、いつもとは少し内容を変え、我が国の“ものづくり”について考えてみようと思います。
(まぁ、このブログは私自身が思ったことや感じたこと、そして起こったことを忘れないように書き留めているという性格もあるため、このような内容が書き留められていることもご容赦いただきたい・・・)

レッツノートは全て、パナソニックの神戸工場で完全生産されている所謂、完璧な
“Made in 神戸!!”
の商品であることを工場長が強調されていました。
しかも“少量多品種”生産という、まだまだデフレの時代にあって、超インフレ志向な考えで、超タフで超ハイスペックなビジネスPCとしての地位を確立し、市場を勝ち残ってきたという、超強気な商品なのです。
確かにプレミアムエディションなんかは、セミオーダー型のカスタムメイドモデルであり、相当高価なラインアップであるにもかかわらず使っている人間が結構いることからも、その支持力の高さが分かります。
ユーザー側としては、もう少しラインアップも絞って、手頃に気軽に使える(つまりもっと安価な)PCとなってくれると良いのですが、たぶんこういった考え方が今のデフレの主たる要因なのでしょうね・・・

さて、この神戸工場。生産ラインとしては、基盤への部品取り付け(圧着というか、溶接というか)工程は、機械が自動的にオートメーション方式で進めるのですが、組み立て工程はまさに人海戦術。
この日は確かSXがラインに乗っていたと記憶していますが、組み立てのエリアには、老若男女問わず、人がウジャウジャ立ち仕事をこなしていました。しかも、私が見た限りでは、ほぼ全員日本人。協力会社の方も含めて。安い(と言うと語弊があるかもしれませんがご容赦ください)と言われる外国人労働者を使うのではなく、たぶんそこそこの人件費がかかってしまう日本人を使い、組み立てから各種検査まで、市場に出るまでの全ての工程を、この日本、神戸で行っているという、まさに絵に描いたようなメイドインジャパン、メイドインコウベ。
これを、パナソニックのものづくりに懸ける考え、こだわり!!としきりにおっしゃっていました。

先にも述べましたが、デフレが久しい我が国にあって、貴重なビジネスモデルですよね。
日本のものづくりは、世界に誇れるということをよく聞きますが、それもこれもチャンとした戦略があって初めて生かされるものだと改めて認識させられました。
ただ良いモノを作るだけではなく、ブランディングもアフターケアも、あくまでユーザー、カスタマーに目を向け、真摯に取り組み市場を開拓し、やがては独占していく・・・
絵に描いたような、ものづくりを基軸とした勝ち組パターンですね。
(まぁ、パナの場合は、残念ながらTVやなんやらで若干戦略を間違ったため、こういった優れた分野部門での収益が一瞬にして吹っ飛ぶという、たいへんもったいないことをしていますが・・・)

もう少し電化製品について見ると、TVの次の主戦場は4Kだそうですね。
「ホントウかよ??」と言いたくなります。長年、ブラウン管テレビで、みんなも困らずに過ごしてきたのに、デジタル化した今や、短時間でハイビジョンからフルハイ、そして4Kだと・・・
これをスタンダードとしていったら、たぶん日本のものづくりは終わりますね。
安かろう悪かろうの技術に陥ってしまうことを危惧します。

話変わってボーイング787も、難しい問題に陥っていますね。確かにパーツパーツは日本製、日本の優れた技術が導入されているのでしょうが、基本的に機体自体は、大雑把な某国の商品ですから。エラーを出し切るまでは、いろいろ不具合が出るのでしょうね・・・
そうそう、よく出張に行く松山空港にも、エンジンが封印された787が1機、ズーッと駐機されています。

我が国のこれからの技術、ものづくりを考えると、いろいろ考えさせられる今日この頃ですね。
農業もしかり、私たちが身を置くコンサル業もしかり。サービス業のようであって実は私たち自身が生み出すモノ(知恵と、それを文面化したレポート)を商品にしていることを考えると、ある意味、ものづくり産業と変わりませんね。

この話については、もうちょっと掘り下げたいと思いますが、ヤバイ・・・時間が無くなってきました。
ということで、また次の機会に。
今日はとりあえずこんなところで。

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