今年に入ってから「弓カン」=(ケースとバンドをつなぐためのパーツ)のご相談とご依頼が増えています。お客様持参部品の加工作業依頼や全面的にお任せ頂くこともあります。
弓カンを使う事で、ケースとバンドの隙間が無くなることからバンドとケースの一体感が生まれ、見た目が非常に良くなると考えています。
隙間を減らす為には、「よりケース形状との相性の良い弓カン」を探さなくてはいけません。
幅・カーブ・高さ・奥行き・模様等、考慮すべき箇所がいくつかあります。
在庫からそれぞれ形を見て、実際に合わせてみます。複数の「合いそうだなぁ」って候補から、更に厳選し2つ用意します。2つ用意するのは、加工失敗時の予備です(笑)
作業はゆっくりじっくり時間をかけます。「合わせ確認して」「削る」「合わせ確認して」「曲げる」を繰り返します。そのため「よりケース形状との相性の良い弓カン」を探し、工程数を減らす事により、より良い仕上げが出来ると考えています。
この作業は「まとまった時間」と「普段とはチョット異なる『やる気スイッチ』」が必要なので、通常依頼品よりも、納期は長めでお願いしています。
弓カン依頼のお客様は、「大切な時計をより恰好良く使用したい」と思われている方が多い印象です。
そのような「気に入っているお品物」の関わることが出来てとても嬉しく思いますし、「なるべく良い状態でお渡ししたい」と考えています。
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