静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

森の岸田衿子さん

2012-06-05 15:17:07 | 日常
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 2012年6月5日

  ようやく心地いい居場所に、また戻ってこれました。
かれこれ一年半もの、長かった逃亡・・・。心は何時も、戻りたいのに、
きっかけが、言い訳が、できなくて。

人生は所詮失敗の積み重ねでできているから、
そのすべてを素直に認めましょう。現に今、またかつての場所で、
あの頃の日常を、
取り戻したのですもの。
夢と現の、区別をしなくていい、心の世界で自由に読んだり、
自由に想ったり。


  薄曇りの、少しだけ風のそよぐ、とっても快適な今朝、
いつものように、森の辺りへお散歩です。しっかり聴こえる右の耳で、
森の小鳥のさえずりを聴きながら、 急がないお散歩です。

 あれれ? 昨日まで不器用に囀っていて、あれが鶯のつもり?
 それとも?変よ。変調な囀りも、今朝はしっかり鶯声です! あの子、
上達したのだ。
この場所は、あの子のテリトリーかもしれない…一羽だけらしいけれど。

 森は不思議な場所です。六月の小道は、香りを、
それぞれに独占します。
林もそう。フィトンチットを、いくら吸い込んでも、森の精は寛大です。

 今、わたしは、岸田衿子さんに夢中です。衿子さんは少しお姉さま。
お付き合いして間が浅いので、わたしは少し遠慮がち、になりました。
 途中、少し疲れたので、一度だけ、路傍の敷石に腰かけて、
木々の幹を伝いながら、お散歩はようやくおしまいです。

  わたしの苫でアッサムの蜂蜜ミルクティーとチーズトースト、これって
老齢者用の骨訴訟症治療食、のつもり、の遅めの朝食です。
 岸田衿子さんの御本は ”あかるい日の歌” にします。
 わたしたちの時間は、延々と、延々と続きました。