静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

幽霊の正体見たり枯れ尾花

2010-03-30 19:45:08 | 写真

   とんでもない経験をしたものだ・・・

 幽霊を初めて見たのは誰でしょう。 こんな科学はつまんない。

だって、幽霊の正体は、実はなになになんだ…だなんて。

  

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  いつものお散歩を終えて、帰宅。ゆったりと、モンカフェの素敵な香りを

味わいながら、いよいよ今朝のデジカメ成果をスライドショーで

再現することにしましょう。   一緒に、先月のある快適な日の、

 PCに取り込んだ画像を観ることにしました。 

  と、あれまあ、不思議な映像が映り出ました。

  幽霊を、一体、どこで???      正体がわかりました。

ドラキュラのような、モンスターのような、 どでかい影は、

わたしの後姿です。あの日の朝も 気温は4℃前後。朝日を背に受けて、

前方に映る、私自身の画像でした。 正体を知って、 胸をなでおろしました。

 なかなかいいねぇ 。 ⅹ頭身か 十一頭身かな。 きれいな幽霊です。

 けれど…なぜ後姿でしょう? 自分の背中、後ろを、見れるの?。 

   もっと、じっくり、考えて、みよう・・・・

 何の変哲もない日常の、個々の生活の中に現れた、ミステリーでした。

  小さなミステリー、小さな驚き、新聞売り込みのセールスとの苛立たしい会話、

などなど、よくある小さなエピソードを集めて、私だけのノンフィクション

をフィクションっぽく纏めるのも面白いかも・・・・

 何もしなくていい日には、非生産的なことを、自己嫌悪にも陥らずに

考えている、  わたしはスローライフ愛好人です。


木瓜の花満開

2010-03-29 17:39:31 | 自然 草花

  きれいな草花の折々の姿を眺めていると、夢の世界に浸ってしまいます。

    

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    肌寒さの残る昼過ぎ、猫の額ほどのわが庭の、花の大きさも見事な

木瓜の開花を愛でて、ひとりお花見を楽しみます。ここは雅に別世界です。

心もち全盛期をすぎても、愛おしい彼女たち。林文子女史の詠む

    【花の命は短くて・・・】 を、彼女たちに重ねて、静かなお花見です。

  この寒さでは、野点も覚束なくて、勝手に、狭い室に戻って、啜りました。

  記憶に残るのは 木瓜の花言葉は {一目ぼれ} だったような。 艶なこと。

  まだ風と雨に打たれていない一昨日に撮影した写真をUPしました。

   


お花見はオリンパスペンFをお伴に

2010-03-28 14:12:34 | 昭和レトロ

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テレビの天気予報によると、日曜日は天気が崩れる・・・

土曜日の正午、あまりの好天気に誘われて、お花見を思い立ちました。

お供は1968年に購入した、オリンパスPEN F。つい数日前、偶然

押し入れから見つけ出した、80年代前半の、もう使っていないOM2。

ズームレンズだけを、過ぎし昔のようにPEN Fにアダプターで装着して、

1.13kgほど。持ち運びは重いレンズ部分を握って、と。 しめしめ。

行き先は上水辺りか、狭山湖か。先ず、五日市街道をR2ドライブです。

お馴染みの小金井桜を夢見ながら、ウキウキと喜平橋へ向けて上水べりを

およそ一時間。・・・桜はどこ・・・? この辺りはまだなのかな…それとも

ここ数日の雨と風で散り果てたの・・・? 喜平橋のもっと向こう、

茜橋まで行けば見つけられるか・・・? いいえ、

お花見時はこれからです。そう言いなだめて、近くのオリンピックで

ポピーひと鉢と、椿油を買いました。駐車場のはずれで、

遠くの田園風景を一葉パチーリ。カメラに触れるのが好きなだけ…

帰り道、府中街道の恋ヶ窪辺りで、見事な桜並木を通りました!

かれこれ4時間のドライブを終えて、帰宅。あれれ、我が町の周りの

桜は見事というか、八分咲きです。今年の花の色は心なしか薄い…

幸せは近くにありて・・・ 昭和レトロにうつつを抜かすのも歳のせいか・・・

 今朝、日曜日の空模様はうっすら曇り、5℃と、とても寒い。向こうの空を

野鳥が一羽、すーっと横切ったカーテン越し。ああ、自然は生きている・・・

わたしも生きている・・・授かった残りの命を、快適に、前向きに。

 気配。微かな、それは空気のような、鳥の静かなさえずりのような・・・

恙無く過ぎる命の時間・・・  サンドロ・ペンナの愛のような・・・

  今日一日、そんな恵まれた 静かな休日であってほしい、そう願いました。

      


自由の土曜日

2010-03-13 12:40:34 | 読書

  

  待ちに待った土曜日です。 土曜日・・・なんと心休まる響きでしょう。 

 暮らしむきを維持するための お仕事から解放された、わたしの自由。

 何もしなくていい日です。 ささやかな 心のゆとりをかみしめながら、

   おそい夜の来るまで、永遠の時間を渇望します。

   あのテーマで、ブログの更新です。 

  昨日   半身浴タイムは、詩人、長田弘さんの著書 [世界は一冊の本] を

   読みかえしました。 目を閉じて・・・、感銘を受けた言葉の個所を 

     

   心にメモしてあるのを 今 書き連ねます・・・

          本の目次の

          

             (人生の短さとゆたかさ)   から

      ≪じぶん自身以外の何者でもなかった者≫

     ≪ゆっくりと生きなくてはいけない。 

               空が言った。木が言った。風も言った ≫

             ”生まれたとき、この世界の隅っこに 

                  小さな肉体を投げだされたにすぎない者”

    

        

           (友人の死 )   から

      ”人間は、一つの死体をかついでいる小さな魂にすぎない”

             

           こうして、人の生きることに関わる 詩の言葉を

    見つけて、 しばらく目を閉じ 、温かな湯船に浸かった 

     至福の かれこれ80分でした。 

                      読書・・・   【続く……】

   


春のそよ風に誘われて

2010-03-11 12:56:45 | 散歩

   

 

 明るい朝日に導かれるように、ほんとうに久しぶりに森まで散歩です。

 雪は樹陰や林の枯れ草の上に、真っ白なシーツか、自然界のケトルを

気持ちよさそうに広げています。 まだ人や動物の足跡のない場所を、

そっとそっと歩きました。少し後ろめたい気分です。 きっと誰も歩かないわ。

 

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   梅のなる木。間もなく梅干しや、梅酒に生まれ変わる日を心待ちに

 していたはずの この枝は、 一昨日の雪にかなり痛められて、しぼしぼ

 うなだれていました。気の毒で、元気だった頃のお花をアップしました。

  ぐるりと駐車場へ。わたしの愛車R2のフロントワイパーに、名残りの雪。

  丁寧に掃き落とすと、いよいよ風は強く吹きます。煽られるようにして、

  住処のビルの、裏手に回ると、何事もなかったように木瓜の蕾たちは

  春を待ちわびています。根方の雪も春らしく 淡くはかない命です。