静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

変わり続ける街 変わらぬ街路

2014-11-28 18:29:12 | 四季








悲しいほど変わる街並み。ほんの数日の間に 通いなれた 郊外の

 コンビニエンスストアのお店の姿は消えて、空き地になっている。

もう、地元の農家のトマトは買えない。大好きな バターフィンガーも…

  これから、どこへ行ったら いいのでしょう。


 お散歩の楽しみもなくなって、ただ、ぼーっと、のろのろ

 曇りの空を、日傘を杖代わりに、残りの2千歩ばかりを

 裏町沿いに 我が苫屋 に帰るだけ。ポケットの中で、チャラチャラと、

 主を失った小銭は 手持無沙汰に 遊びます。


  中年の男性と女性たちが、停車場で 乗り合いバスを待っています。

 いつものお顔馴染みでしょう、大声で会話を交わしています。

  街路を隔てて こちら側の歩道を わたしは そっと歩きます。

   いいえ、俯いてだけではありません。

  この季節、そよ風に乗って 枯葉は はらはらと 散るのです。

  きれいな 見事な絨毯を ほら、このように 敷いてくれました。

  その中の、きれいに色づいて、みごとなシミを付けた葉たちを

  選よって 持ち帰りました。

 
  我が家の 狭い広間に 並べて、レモングラス・ティーを


  添えたくなりました。


 二枚目のお写真の 秋の終わりの 悲しそうなレモングラスも


  もう 老株です。あと何杯 ハーブティーにお付き合いできるのか。

  
   残り少ない葉を数えたら、10本ばかりです。今年は もう


   数杯分で おしまいでしょう。



    今朝の お散歩は 少しだけ しんみりと、滞りなく済ませました。





 


東京の人の 心のふるさと 隅田川

2014-11-27 12:02:28 | 読書




【墨田の花火 という名の アジサイ。数年前の 五月の頃、

通りすがりのお花屋さんで 鉢植えを買った。以来 ずっと元気です。】



小雨の続いた 火曜日と水曜日に 木下杢太郎氏の随筆"市街を散歩する人の心持" を、

声を出して、自分だけのために 読んだ。氏は、詩人なだけに、文章はひきつけます。

幻想の中を、ただゆっくりと、作者と一緒に 二時間も、 銀座裏の路地、 日本橋、

清州通り、深川、 隅田川に架かる いくつもの橋を渡り、品川辺りを散歩した。

読み進むうちに、界隈の地名に導かれて、長唄、三味の音の聴こえる 哀れな

当時の 生活の姿など、明治末期の頃の、薫りも漂います。

ふと、気づくと、永井荷風様の姿も、影のように歩きます。

滝廉太郎さん… どれほどか 隅田川を愛していたことでしょう。

"春のうららの、隅田川…" 口ずさんでいる わたしです。



平成元年の一年間、義母の入院していた 浅草の さる整形外科病院を、

週に一度 ほど、ここ多摩の地から見舞い、足を延ばして 浅草界隈の

金物店で 包丁など、台所器具を買ったり、半七十手捕り物、藤村の

"夜明け前"を 連想しながら、仏壇店通りを 歩いたものです。



いつの日か わたしは、 隅田川の川下りを、 もう一度、

命を長らえる糧にして、そこに望みを託したい。












わたしの楠は 心もとない人間に 幹の上半身を

2014-11-26 16:13:27 |  発酵食品





    トトロの木 と 名付けて かれこれ40年育ててきた わたしの楠は

   
   心もとない ある人に 幹の上半身を カットされてしまいました。

   ミンミンゼミの到来を いち早く知らせ、野の雀たちのお昼寝の場所だった、


   わたしの トトロの木は すっかり姿を変えてしまって…

  
  過ぎた秋のころ、そして間もなく冬を迎えるこの頃 ようやく 小さな枝を

  伸ばし始めました。常緑樹の逞しさ。早く 元のように のびのびと育って、

  ビルの4階の辺りの 窓まで蔽うほどに 青い葉を繁茂させてね・・・


   あまりの無残さに 現状のお写真はUP したくなくて、かつての勇壮な頃の姿

  だけを 張り付けました。スマートフォンの画像を立てることが未熟で、残念です。

  いつの日か、PCの扱いが上手になったら 正面向きを示したいです。

秋を探しに 喜平橋へ 府中街道へ

2014-11-13 20:03:52 | ドライビング
      




   『脊柱側弯症』の病名を負って、久しい。原因不明な病気です。

   切開する以外に 治療のし様のないまま、痛み止めを飲み飲み、鈍間な

   日々を過ごしているのに、精神は なんとなく 無駄に沈むことが多い。

    気を紛らすために、時おり 小さなドライブをします。外気に触れて、

   小鳥の声を聞いたり、空の雲を眺めたり、並木の風流に 季節の移ろいを

   味わったりして、気分はすっかり明るくなります。


    数日前、いつもの背中の痛みどめの錠剤を飲んだら、胃がムカついて、

   受け付けない。お林檎やら ヨーグルトなど、すっかり吐き出して、

白湯を飲んだら、不思議なほど ムカつきは収まった。

    このお薬がいけません。強力な この痛み止めのお薬なんか、

痛みを増すだけだから、もう飲むのは止そう! 痛くなったら、ネットの、

新潟の大学のお医者先生のお勧め通りに、痛くない体位を取ろう、と決めました。

    つまり、ベッドに横たわります。筋肉の退化を受け入れるしかなくても、と。

    幸い、今日は、大丈夫の様子だから、小さな旅行をしましょう。

   そう思いたつと、急にはつらつと、府中街道や、小金井の喜平橋を目指して、

   五日市街道沿いにスバルを走らせました。時はちょうど正午。よく晴れて、

辺りの草木や葉のにおいは、まるでお芋でも焼きたくなるほどいい薫り。


    今日のブログのテーマは 

    【支倉事件】甲賀三郎氏の有名なミステリ作品です。

    小説の、あの残酷な犯人の名、こそ 支倉喜平。喜平。

     
     ブログの更新を中断してまで 読み漁った 諸々の作家の ミステリ作品。

    特に心を締めつけられ、惹きつけられたのは、《支倉事件》。


     こともあろうに、わたしの、愛用のドライブルートの一本と

    同じ名の地名ではないか。しばらくの間、喜平橋を通るのが、

    とても怖くて、忌み嫌って、避けて、遠回りした。

    喜平橋の「喜平」と名付けた作者の甲賀三郎さんを、恨みました。


     かれこれ、二年余りの年月で、ようやく 疎ましさから解放されて、

    平常心に戻れた今日は、新しい気分で、喜平橋を通ることが出来ました。

     
     秋は、もうすっかり枯れ衰えて、浄水際の桜の枝は ただ冬を待つばかりです。


      たった50キロ足らずの 小さなスバルの 小さな旅は 

     長閑な秋の午後を わたしにプレゼントしてくれました。
    
   

    

   

画像の上手な貼りかたに四苦八苦

2014-11-11 12:28:41 | 脳活生活









記事の更新で、一番むつかしいのは 画像を如何に上手にUPするか です。

およそ2年半前、ブログ人 を活用していた時 までは 、ソニーの

サイバーショット で写した画像を お好みの大きさで、 所定の場所に

ちゃあんと貼り付けることができた。


ところが、Gooブログに引っ越してきて、時代が進歩したのか、わたしの

老齢差が追いつけなくなったのか、どうも上手くゆかない・・・もっとも、

PCもWindows8・1に替えたのが アダになったのか・・・?

先輩たちとは比較しない、あくまで自分の能力範囲の作業を、楽しみながら

するだけだ。焦ってはいけない。

諦めも範疇に置きながら、まず、トライです。

スマートフォンの画像を使います。

この夏、ベランダの簾に這わせた 朝顔の 緑のカーテンです。

縦長の画像だし、愛着があって、なんだか捨てがたい… 大丈夫かな?



失敗を念頭に、とりあえず、記事と、写真を取り込んでみよう。

弟は 傍で、慰め顔に言う 「なに、視るほうが頭を横にして視ればいいよね」。

では スタート。あとは 運に任せよう。それ!