静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

お墓詣り

2005-11-24 17:43:34 | 日記・エッセイ・コラム

 23日、親しい人の祥月命日、お墓詣りしました。
多摩墓地は、黄葉が見事でした。文化の日で世は休日なのに、
墓参の人はまばら。なんだか淋しい気分になった。
墓地は静かで、心を和ませる。この世にいるの? あの世に?

感覚が麻痺しています。
墓前で時間はゆったりと流れ、通りすぎます。ようやく、後ろ髪を引かれながらも、意を決して、腰をあげます。帰り道、著名な人名やらを見つけては、名所旧跡を尋ねたずね、広い敷地をただうぶらぶら歩き続けながら、健康を意識します。常よりも何倍も歩きます。
紅葉も、枯れ葉を敷きつめた歩道も美しく、カメラも嬉しそう。
気がつくと、迷子になっています。不思議、親しい人の墓地だから、迷子になっても、不安はないものですね。あの世と
この世の混在したこの場所で、ずいぶん豊かに時をすごした。

西日に送られて、満ち足りた気分で、もうJR武蔵小金井駅のホームです。ごきげんよう。
年末、この地を尋ねる頃には、木枯らしか、雪の日でしょうか。


雑木林をただゆっくりと

2005-11-21 14:13:19 | 散歩
11月 21日

気分のいい朝です。かなり冷えます。寒さしのぎのコートを羽織ると、
足はすーっと わたしの森に向かいます。 ここは 武蔵野の雑木林、
東京都の緑地保全地域です。 近くのこの森を、わたしは『フロストの森』
と名づけます。森林浴をして、深呼吸をし、林の中の枯れ草のふっくら厚い
層を深々と味わいながら、分かれ道にさしかかります。先ずこの道を。ええ、
向こうの道も。また二つに道はわかれます。心配しません。わたしには
まだ時間があります。後悔しないように、ふたつの道を通って、そろそろ
50分あまり。“森はやさしく暗くて深い・・眠るまでもう少し、あと少し・・・”。
フロストの詩を反芻しながら、帰り道の、お日さまは地を照らしています。
名残の 心を惹かれて、来た道を振り返ります。きれいだ・・・。でも、
勇気を出して前を見ます。ああ、初めてのような新鮮さでづ。
 この森の道を家までゆっくり歩きます。またいずれね、と挨拶します。




紅葉狩り

2005-11-20 18:47:36 | ドライビング

   11月 19日 土曜日、爽やかな青い空と白い雲の長閑さに誘われて
 多摩湖に紅葉狩りに出かけました。愛車『R2・背の君』で晩秋の多摩湖です。
コースは旧青梅街道の武蔵村山市三ツ木から東村山、所沢方向に車を進めます。
間もなく「多摩湖は左折」の道路標識に添って、いよいよ念願の紅葉狩りの本場。
 車はそれほど混んでない。いよいよ上り坂です。昔はあの細くてでこぼこの田舎道が、
今きれいに整備されて、つい、シュンと侘びしささえ甦って。思い出はセピア色・・追憶・・・。
 進むに連れて、鬱蒼と濃い緑に充ち満ちて、色づいた葉っぱは見あたらない。夏の終わりの
「森林浴」といった風情。湖全域制限速度は30キロ。 かれこれ17年ぶりの再訪。おまけに
かつての助手席身分から、運転者。歳もずいぶん重ねたから、とても緊張している。くねくね
道路で、周りの景色などキョロキョロ出来なくて、つくづく独り身の寂しさを味わいます。
スピードが30キロを超えると、おっかなくてついそっとブレーキ・ペダルに脚が移る・・・。
後続車さんごめんなさいね。当然私の前に車はない。気のせいか後続車はしつこく
続き・・・。それでも急かすでもなし、きわめて紳士ぞろいでした。
 せっかくの多摩湖行楽も、山口貯水池や、狭山湖周辺広場の散策はならず。ま、
後の楽しみにとっておいて、今日は帰ります。わたし、多摩湖周遊道路大好きに
なりました。どんどん訪れて、この界隈のエキスパートになろう。
 そう明るい気分に浸りながら、帰路に就きました。
 


旧奥多摩街道を走った

2005-11-11 16:00:19 | まち歩き
    老いの進みを なんとか遅れさせたくて 工夫したことの一つは、ドライビングです。
 正午 愛車 『R2・アネモネ』 で 界隈の「旧奥多摩街道」を走りました。
街道出発点は昭島市中神坂下。始めに左折です。
 終点の目標は立川市はずれの街道行き止まりまで。ひたすら一直線。
途中 なにやら知らない道の名がついて、〈29〉っていうのですね。新知識です。
片道一車線の細い道はスリルの連続でした。老化防止行動も好いものです。
 およそ20年ぶりなのに、緑豊かにしっとりと、雰囲気は昔? のまま、些かも変わりません。
細い道をさらに先まで進むと、行き止まりふう?  いいえ、右に円を描くようにどんどん下って、
とそこは甲州街道!。 なんだかわたし偉くなった気分です。もう大丈夫、いつもの道だから。
 今日、わたしの老いは、少しだけ足踏み状態かしら・・・?
 次のローカル街道ドライビングは きっと「五日市街道」、それとも「旧青梅街道」でしょう。