トミアキ春夏秋冬

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お葬式の多様化

2019年04月26日 | 日記

平成という時代も残すところあと数日となりました。

時代が移り行く中で御葬儀の形や考え方もだいぶ変わってまいりました。

平成の初期…まだ自宅葬が多かった時代は祭壇をご自宅に設置し

庭に花輪をたくさん並べて、

ご近所の方や親せきが大勢集まっては

お釜を持ち寄ってご飯をたくさん炊いたり

煮物やきんぴらゴボウ、白和えやポテトサラダなど自宅でお料理をこしらえて

御斎も自宅の座敷で御膳を並べて行いました。

人の手もかかり大変な時代ではありました。

けど,ご近所や親せきがみんなで亡き人を偲び

手作りの御葬儀を行ってきた事は素晴らしいと思います。

もう今の時代では考えられないですけど…

 

時代は少しずつ変わりホールで葬儀や御斎を行うようになり

お通夜もホールで…というお宅が増えました。

家族葬も多くなってきました。

今現在は終活や遺言でご自分の葬儀の希望を家族に伝えておくという方も多いです。

 

 

最近お客様の希望で寺院葬を…

菩提寺のお寺様のおススメもあり…執り行われた御葬儀。

受付け、引き換え係などは御親戚の方がやってくださいました。

 

菩提寺の本堂で御葬儀が執り行われました…歴史ある立派な本堂ですね

その後御斎もお寺で召し上がっていただきました。

お料理、お花、お供え物などすべて承りました。

 

こちらは先日トミアキホール長野で行われた「お別れの会・音楽葬」の様子です

生前お父様は「俺の葬儀は無宗派でやってほしい」と家族に話していたそうです。

2年ほど前に事前相談もあり、

お父様は歌がお好きなので、好きだった曲で葬儀をしたいとの御希望でした。

まず全員で黙祷を捧げ…

最初の曲はしっとりとしたメロディーフランク永井の「有楽町であいましょう」

献花のBGMは石原裕次郎の曲です。

1人づつ故人へお言葉を掛けていただきお花を捧げます。

献花はピンクのカーネーションで…

参列者の方々は亡きお父様との生前の思い出や

それぞれの胸の中にある思いを伝えて下さいました。

戦後の時代を我慢強く生きぬいて来られたお父様。

人情に厚く、笑顔がステキで、明るくて、ユーモアにあふれ、

じょうだんをおっしゃっては周囲の方々を笑顔へと導いて下さった方…

御遺影写真もおもいっきりの笑顔でした。

 

曾孫さんもしっかりと、「じじとの思い出」を語ってくれました。

「じじ、これからも頑張るから見ていてね」と…

最後の退場はお父さんがお好きでよく聞いていた美空ひばりの曲…

「川の流れのように」

知らず知らず歩いてきた 細く長いこの道

振り返ればはるか遠く ふるさとが見える

でこぼこ道や曲がりくねった道 

地図さえない それもまた人生…

ご参列の皆様の中には歌を口ずさんでいる方もいらっしゃいました。

お別れの会が滞りなく終わり喪主様は

「1人ずつ言葉を掛けていただき父もこんな素敵な葬儀ができて

喜んでくれていると思います」とおっしゃって下さいました。

 

どんなかたちであっても亡き人を想い送る…その気持ちに変わりはないです。

私達も御遺族に寄り添って一緒に良いお葬式になるようにお手伝いしたいと存じます。