如月の風はまだ冷たく 厳しい寒さが続いています
それでも日1日と、日が長くなり 春は少しづつ近づいています
春夏秋冬 くりかえし‥‥ くりかえし‥‥
季節は確実にやってきます
何度も季節が通り過ぎて
さまざまな時代を生きて
その時の流れの中を
どのように、どんな思いで生きてきたか‥‥
ご趣味や 日常の楽しみ方 過ごし方
その人らしい生き方を 思い出コーナーとしてご紹介できたら‥と思います
手先がとても器用で手芸が大好きだったお母さん
ころころ 色あざやかな松本てまりが素敵です
ころころ てまり
祭壇にも松本てまりをお供えしました
他にも木彫りやちぎり絵など暖かみのある手作りの品々がたくさん
おかあさんが大好きだったシクラメンのお花も添えて展示させていただきました
こんな素敵な趣味を持っていらっしゃったお母さん
生前、一生懸命 ご趣味を楽しまれていらした頃の笑顔が目に浮かぶようです
こちらは、故人と生前交流のあったバイオリニストの方が
式のなかで バイオリンの生演奏をしてくださった時の様子です
思い出の映像とともに演奏してくださったバイオリニストのかた‥‥
故人への思いがこもった心に響く音色に感動いたしました
弔辞もこの方が、故人へのお言葉と曲の演奏を送って下さいました
曲名は美空ひばりの「川の流れのように」 「愛燦々」などです
ご家族も 参列の方々も 故人へのあふれる思いで胸がいっぱいとなり
多くの方が涙しておられました
長きにわたり生徒さん方に教えてこられた先生の思い出コーナー
手編みの網目模様が美しいセーターやベストカーディガンなど
「我が家の庭」と「プレゼント」と題した押し花は
祭壇にお供えさせていただきました
「我が家の庭」はご自宅の庭に咲いていた花々を押し花にされた清楚な作品
こちらは「窓辺の花」
毎年、息子さんは新年には新しい手帳をお母様に買って渡していたそうです
お元気な頃はその手帳に予定やメモ、日々の出来事などを書き込まれて
使っていらしたお母様‥‥
今年はその新しい手帳は真っ白で何も書き込まれていなかったそうです
お体の調子も良くなかったのでしょうか‥‥
でもその真っ白な手帳の中にただ1つ 葉牡丹(はぼたん)の押し花が
はさんであったとの事です
生涯 押し花と編み物の講師をされてこられたお母様の
素敵な生き方がしのばれるようです
多くの生徒さん方も 先生から技術を学び
また日常のストレスを解消したりと 楽しい時間をいただいた事でしょう
受け継がれる命 受け継がれる技術 大切な時間 たくさんの思い出 出来事
亡くなってもなお、受け継がれた人の中で生き続けているのですね
すてきな宝物をのこしてくださいました