ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

アサリのカラで貝合わせ?

2014-09-06 14:39:59 | とんぼ手帖

 

アサリ話題の延長記事。

 

お細工もの…と思ったのですがアサリはお雛様にはちと小さい…

まぁ豆雛のつもりで作れば、それはそれでできるのですが、ほかになんか遊べるものはないかしら。

 

頭の片隅にあったのは、いつかの「お手玉」の行先、施設のお年寄り…です。

指先を使いつつ、アタマも使う…ようなものはできないかと。

それで思いつきました「貝合わせ」、実際の貝合わせは、ハマグリを使い、数も膨大、

そして、表は磨いたそのままで内側に「歌や絵」が書いてあります。

裏返してばらばらに並べ、柄を目安に相方を探す…これはアサリほど色柄はなくても、

貝殻の段の付き具合とかわずかな色柄で探すわけです。

蛤に限りませんが、二枚貝はひとつひとつ形が微妙に違うので、

違うものは絶対ピタリと合わない…自分の相方のみと合うというところから、

結婚した相手といつまでも添い遂げる…という意味で、嫁入りの道具などにも入れられたわけです。

 

さて、このアサリをどう「貝合わせ」にするか…。

最初は、表を生地でくるんで…と思ったのですが、生地でくるんでしまうと、少し太る、ので、

ほんとに相方でなくとも、らしく合っちゃったりもします。

そこで、表はみんなバラバラの色柄で包んでみたらどうかなと…。

そして中側にペアで同じ色の生地を貼る…。ミニ神経衰弱ですね。

中側も、フタをする感じで貼り付けてればいいかなと。

これで全部裏返しに置いて、どれがペアか探し当てるというわけです。

本当はトランプのように、表側はみな同じ生地の方が、よりわからなくていいかもなのですが、

「あの柄の左とこの柄の右が同じ」…なんて覚えるのも、また刺激になるのではないかと。

とりあず一組作ってみることにしました。

 

まずアサリのカラですが、蛤よりはデリケートなので、二つに分けるときも力任せにやると割れたりします。

はい、一個割ってしまいました。

         

 

上の写真で赤い丸で囲んだところ、ペンチやキッチンバサミなどで、丁寧にとります。

またカラのフチがギザギザしているものもありますので、あまりでこぼこがひどいようなら、ヤスリを掛けます。

あとで綿でくるむので、そんなにツルツルにしなくても大丈夫です。

 

こんな生地を出してきました。ちょっとあればできるので、ほんとのハギレです。

アサリは大きさ比較です。

       

 

アサリより一回り大きく切ります。ギリギリより少し大きめの方がいいです。

         

 

まずカラを綿でくるみます。この綿は手芸綿でなくてもOK。これは化粧用コットン、薄くて大丈夫です。

生地の回りを細かくぐし縫いして、縫い縮めます。

         

 

縫い絞って止めますが、そのままだとあちこち出っ張っているので、

なんどか糸を交差してかけ、表から見てぶよぶよしているところがないように。

       

 

順序があと先になりましたが、カラを包む前に厚紙(これは便箋の一番下の台紙を使っています)に、

カラのカタチを写し、さらにそれを目安に少し小さめの「楕円形」の台紙をカットしておきます。

          

 

当てるとこんな感じですが、きっちりしていなくても大丈夫。ただ、表から見たときにはみ出ないように。

          

 

台紙は、そのまま生地に載せて一回り大きくカットし、カラと同じようにぐし縫いで縫い縮めます。

平らなので簡単にできます。

          

 

この台紙の裏側のフチに手芸用ボンドをぐるりと塗り、本体の中側につけます。

しっかりつけるために、手芸用ピンチで止めてあります。

          

 

もう片側のカラは、子供の着物からとりました。

        

 

表はまったく違う柄ですが、中側は同じです。

           

 

柄は表が別で、中が二つずつ同じ…だったらなんでもいいわけですが、モノが小さいので、

中になる生地は、無地や小紋など、はっきり「同じだ」とわかるものを使います。

これをたくさん作って、テーブルに表側を出して散らし、二個ずつ表替えして、

中の色柄が同じかどうかを競う…というわけです。

いかがなもんでしょうかねぇ…。

 

トランプやカルタは薄くて平らなので、お年寄りや小さい子など、指先がうまく使えない場合に、

めくりにくいということがありますが、これだと厚みがあるのでつまみやすいです。

はがきくらいのハギレがたくさんあるので、あるだけのアサリで作ってみようと思います。

さて…いつできますかねぇぇぇぇ。 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (古布遊び)
2014-09-07 07:34:00
なるほど、なるほど!
奇麗な古布でくるんで並べたらきれいでしょうねえ~
端布が活かされますね。

しかし、かなり数がいりそうなので作るのも結構大変かな???
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-09-07 22:01:45
古布遊び様

一個一個はすぐできるんですけれど、
欠けのないものや、できるだけ大きさもそろえて…
となると、毎日アサリの味噌汁になりそうです。
返信する
Unknown ()
2014-09-11 00:35:08
まぁ まぁ・・・

他人事ながら 溜息が出るほど 
本当に 細かい作業をされて・・・

私などは考えただけで 気が遠くなる作業です。
お疲れになりません様に。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-09-11 21:24:06
惠様

細かいというほどでもありませんよ。
面倒でもないし…ただ「数」いるのでねぇ…。
テレビ見ながらちょびちょびやっていきます。
返信する

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