
もう最近は、日も曜日も忘れこけて…大丈夫かいな、もう。
とりあえず、先日ちと早かったけど、母には「おはぎ」を届けたので、お墓参りは父任せ。
お天気もなんだか定まらず、いよいよ春の入り口という感じです。
写真は、いただいた「伸子一式」、新品です。
私の持っている新しいものは、張り木が拍子木のように四角いのですが、
これは両端が細くなっていて、金属の輪をはめ込むタイプ。実はこれのほうが使いやすいのです。
ありがたいです。大事に使わなくっちゃ。
さて、雑談の二つ目は、この前の「軽量ミラー」ですが、たいへん便利です。
ほんとに軽いので、どこへでもひょいひょいです。まだつるす場所を確定していないので、
立てかけてありますが、そそっかしい私がぶつからないようにきをつけているのと、
届いた時に入っていた同じ大きさの段ボールを前にかぶせて、気を付けています。
おけいこが全部終わったら、カバーを作ろうと思っています。
小さいお子さんがいるところなどは、ぶつかって割れないけどへこんだりがあるかもしれませんが、
おとなばかりなら、ここまで大きいものでも、大丈夫と思います。写りもいいですよ。
雑談の後は…ゲタのお話…昨日コメントでいただいたので、お題にします。
ゲタの減り方…これはねぇ、ゲタを履いているアナタのせいではありません。
アスファルトがいけないのです。昔、私がゲタで遊んでいたころは、
その辺の道はみんな土の道で、今のように「土がない」なんてことはありませんでした。
アスファルトになって、ゲタの減りはすごいです。
それでゲタにもゴム裏が付くようになったわけです。
確かにあれは保護になりますが、味気ないものですね。しかたありません。
それと、前の方、つま先の裏側だけ削れる…のは、ゲタの履き方と歩き方です。
ゲタを履いて歩く形容に「カランコロン」というのがあります。
あれはゲタをつっかけて引いているから鳴る音の表現なんですね。
また「雪駄チャラチャラ」という言葉もあります。
あれは、雪駄というのはかかとに金属板が打ってあるので、擦って歩くとチャラチヤラ音がするからです。
元々靴とゲタは、履き方も歩き方も違うものです。
靴は、すっぽり足を包み込みますから、足を上げれば靴が全部ついてきます。
特別どこかの指だけに力を入れる必要がありません。
ゲタは足がむき出しです。鼻緒の前坪を足の親指と第二指で、挟んで履きます。
極端な表現をするなら、足の指二本で、ゲタをつまみあげているわけです。
悲しい名前ですが、ちょっと前まで「便所サンダル」とよばれている履物がありました。
木の台に、帯のように布とかビニールが打ち付けてあるだけのもの。
足の先を入れて歩きますが、ほかに支えがありませんから、結局引きずって歩きます。
また「ビーサン」と呼ばれる夏のゴムゾウリ、私のころはなぜか「サンペイゾウリ」と言ってましたが、
あれはゲタのように鼻緒が付いています。でもかかとはむき出しですから、
ペタペタと歩くことになります。この「トイレサンダル」や「ビーチサンダル」を
キレイに形づけて、かかとを高くしたのが「ミュール」です。
歩いているときは、足の先はかかとが高い分、前のほうまできちんと入るので、
カッカッと歩けますが、ひとたび階段を下りると、そのたびかかとが跳ね上がって
カーンカーンと間の抜けた音がします。実に中途半端な履物だと思っています。
安定も悪いし、足にもよくないんじゃないかと…。
あっゲタの話でした。
つまり、靴は足をすっぽり包むか、少なくとも足首にバンドがあったりして、
足と一緒に全部動くようにできています。だから「きっちりサイズを合わせる」んですね。
でも、ゲタはまったく違います。まず細かいサイズがありません。
そして履くときは草履もそうですが、前坪を足の親指と第二指とでつまんだとき、きっちり奥まで入れない。
以前の写真の使いまわしですみませんが、これよりもう少し指を前に出したくらいで。
この状態で、ゲタや草履の後ろにかかとが少し出る…という合わせ方をします。
そして歩くときも、この「全部先まで入れない」状態で歩きます。
だから「カランコロン」なのです。ただし、年中だらだらと歩いていられません。
少し急ぐときは、足をまっすぐだす…畳の上でやってみてください。
足の裏をまっすぐしたまま、前に擦る気持ちで歩く…
この時足の指は、いつもより幾分先に詰めて、二本の指でしっかり前坪を挟みます。
これやるとゲタの歯は減りますが、ゲタがカコンカコンとなりません。
前がカコカコするのは、靴と同じ歩き方だからです。
靴はかかとから降ろしてつま先まで足の裏を湾曲させながら歩くのが普通です。
だから靴は、真ん中が曲がりやすくできています。
ゲタは足裏全体を一気におろす…という感覚で前に進み、それから足裏の真ん中を湾曲させる…
どうしてもそうなりますから…これでかかとが一瞬離れ、足を下すとまたぴたりと着くわけです。
元々、ゲタや草履をはいて暮らしていた時代は、今みたいに気ぜわしくはなかったと思います。
着物では足はそんなに開きませんしね。それに、乗り物がありませんから、
近所回り歩くなら、そんなに何キロということもなかったと思います。
そして、急ぐ人、たくさん動くような人(荷運びとか飛脚とか)、長距離歩く旅などのときは、
わらじを履いて、足首でしっかり履物を足裏全体に、くっつけていたわけです。
私も京都へ行くと、だいたい15000歩くらいは草履で歩きますが、ゼッタイ急ぎません。
たまに急がなきゃのときは、ペタコンペタコン、草履のかかとを跳ね上げて急ぎます。
ゲタは元々が革靴などのような耐久性はありません。歯は減るし、ぶつけりゃ欠けるし、
昔は、ゲタの歯に石などが挟まって、それを取ろうと別の石にわざと当てたら、
ゲタが割れた…なんてこともありました。鼻緒はだんだんゆるんだり汚れたりします。
つまり靴のように「手入れすれば何年でも履ける」というものではありません。
だから昔は「差し歯」のゲタがあって、歯が減りすぎると、歯を取り替え、台にカンナを掛け、
鼻緒を取り替えて、ナントカ長持ちさせたわけです。
今は裏のゴムを替えられますから、歯のどちらか傷がついたりしたら、削って高さを揃えてもらったり、
いろいろ補修はできるものです。ただし今は「やってくれるお店」を探すのが一苦労ですが。
靴と同じで、何足かのゲタを履きまわして長持ちさせるといいですね。
ゲタも草履も、裏の金具やかかとの部品などを止めるのは、
とても細いピンのような釘や、単純な留め具です。
それは、鼻緒をかえるのに、すぐに外れるようにしてあるわけです。
あれがプラスのドライバーだの、ワイヤーカッターだのを使うようなものだったら、
面倒で、自分で取り替えられませんからね。
ゲタや草履はそれだけ「長い知恵のつまったもの」と、私は思っています。
さて、実家のリフォームの話が、なかなか落ち着きません。
さっさと終わってほしいのですが…。とりあえず、今週中に足場が組まれることになりましたので、
桜の咲くころには屋根の上でお花見が…んなことあるわけない…。
時があります。アブナイかもの私です。
最近下駄も草履も履いていないので、少し
歩くだけでむこうずねが筋肉痛になるかも
しれません。
慣れるよりないですね。 もやもやしていた悩みがスッキリしました。ありがとうございました:)
が、ゴムを貼ってあっても妙な削れ方をするし木のままだと減り方が尋常じゃありませんよね。
歩き方が悪いのはもちろんだとは思うのですが何とか長持ちさせたいと悩みつつ結局たどり着いた結論は下駄は消耗品である。でした。
であるから減ったら鼻緒を使いまわして台を新しくするしかないのだ。
と、諦めていましたがもう少し歩き方を考えてのんびりしようと思います♪
気に入っているものほど良く履くので、減ってしまう。
退化しつつある小さな脳みそで考えて・・・木工パテで減りを直し必要に応じて色を整える。
あればゴムを貼って、これで結構生き返ります。
普段履きだからこそ出来る素人技ですけどね。
よく考えれば、一番多く履いているのは二千円ぐらいで買った軽装履きです。
軽くて惜しげなく履けて、歩きやすいので。
安上がりな女です。
頻繁に着始めた当初は底ゴムに抵抗があったのですが、今では必需品と思っています。
滅多に買いに行けませんし~。
脚の調子が悪くなってからは歩き方が思うようにいかなくなっていて、ちょっと悲しいです。
でも、キッと締めてもらった鼻緒は実は入るべきところに指が入ると全く痛くなんかはないんですよねぇ。
逆にゆるゆるだったりすると、下駄と鼻緒の間で足が遊んでしまい、妙に力が入ってとっても疲れます。
店を探すのが・・・・そうなんですよ。
長年お世話になっていたお店のご主人が体調を崩されていて、本当に困っています。
下駄にゴム、私は反対派です(雪下駄を除く)。もちろん、右近は仕方ないですが、変なクッション性のために木で足を支えて歩いている感じがないのです。結局ゴムはへんな減り方しますから、下駄は履き捨て、江戸っ子の意気で履いてます。因みに金属の蓋のようなもの、あれもガシガシ歩いてると片方だけなくなったり、変な金属音がするから嫌いです。お陰で長年の外反母趾は治まりましたし、下駄で正しく歩くと結構な筋トレになりますよね。私は擦るよりも、足裏全体で着地→前に倒す=芳町ならば前の歯と爪先の板だけが地面につく、ように履いてます。前重心です。老舗の下駄やさんに教わった歩き方です。快適。まあ、下手に名前だしたら回し者になるのでこの辺で失礼します。笑
2000年かそれ以上かとも言われる下駄が、このままではなくなってしまうのではと感じて淋しいです。やはり、紬やウールには下駄でしょう、と思います。
ほんとに祭日も忘れて、なんで学生が通らないんだろ…なんてのんきなこと言ったりしてます。
ゲタはわりとつっかけますが、草履は全然です。
カンがにぶっているでしょうねぇ、私も。
「する」感覚は、実際ゲタをはいたときには、
極端に言うと「つま先から足を出す」というような、
足の動きの練習みたいなものです。
かかとからおろさないようにすると、
自然と足の先が出ますよ。
ゆっくりやってみてください。
習うよりなんとやら…ですね。
私もつくづくゲタは消耗品、と思います。
しっかり傾いて減ったゲタを、今も履いているのですが、
これで裏を平らに削ったら、ゲタがぞうりになるわって。
鎌倉彫りのゲタをもらってあるのですが、
もったいなくて下せずにいます。
私も、普段履きは高いの買うと、もったいなくて
履けないので、いつも安いのです。
私はのめりが好きなのですが、
ちょっと背が高くなるかという欲かしらん…。
そろそろもうだめかな、が一側あります。
昔は最後は「焚き物」にしたそうですが…
なんかに使えないかなと、さらに欲張ってます。