オークションの続き

なに？この写真・・。はい「チョロＱ」です。ミゼットです。
上に乗っているのは「サーフボード」、とんぼはこれでも
若い頃「江ノ島」はテリトリーでした？？いや、ちょっとドライブに
行ったりしただけですけどね、間違ってもしょーなん・ガールではありません。
第一、私がお茶のみに行ったりしていた頃は、今みたいにサーフィンなんて
盛んじゃありませんでしたから。でも、ミゼット、懐かしくて・・。
当時住んでいた町の商店街には、これでお酒だのお米だの運んでいるお店が
何軒もありました。それでついつい・・これも「オークション」で買いましたー！

「ミゼットチョロＱ」は、個人の買い物でしたけれど、あっチョロＱの
コレクターじゃないんですよ、買ったのこれだけです。（なにイイワケしてんの）
それ以外では、自分がほしいものではなくシゴトに使えるものを買うのに
あちこちに出歩けないため、ネット・オークションを利用しました。
なにしろ、着物の古着やハギレをたくさんおいてあるところ・・なんて、
この近くではありませんから。一軒「たん○や」さんというリサイクルの
お店がありますが、そこは「着るための着物」なので、昭和初期なんてのは
ありませんしハギレは僅かしかなかったのです。
それで、ネットを覗いたんですが、もーびっくり！
あるわあるわ、ピンからキリまで・・。
とにかく欲しいのは「鬼ちり」「錦紗」、どんなにほしいと思っても、
仕事で買う以上、予算があります。その着物を買って、実際使えるところは
だいたい○メートル○センチくらい、それを材料としてバッグを何個くらい
作ったとして・・・その他もろもろ経費も考え、それで採算があうかなーと
そんな風におおまかではありますがあれこれ計算して、出せるのはここまで、
という金額を決めてしまえば、買いすぎるということはありません。
個人のものでないから「アツく」はならなかったのです。
でも、ときどき「少々高くなっても」というものがあったり、
こっちが５００円入れると、すぐさま入れてくる・・なんていう
ライバルが現れると「燃えて」しまう！。会計係に「２０００円も
予算オーバーしてるじゃないですか！」なんて怒られてました。

楽しいと話題としては、オトボケ・タイトルってのがあります。
「超ロング綿入れはんてん、モコモコです！」 「そりゃ『かいまき』だよ」
「衿が白くてきれいな着物です」 「じゅばんだってば」
「衿にレース飾りのついた道中着です」 「ねんねこじゃん！」
「小さな模様入りの喪服」 「お年寄り向けの地味な留袖ですがな」
「綸子錦紗です」 「どっちじゃ！」
最高傑作は「カルガモ親子のもよう」・・・「これは『おしどり』といいます」
こんなタイトルの出品を見ると、笑ってる場合じゃない・・。
日本人の着物離れをつくづく悲しく思い
着物文化のしょーらいを不安に思うとんぼなのであります。

ともあれ、オークションは楽しいものであり、キケンなものでもあります。
私はたまたま「必要に迫られて」飛びつき、ワッセワッセと参加しちゃいました。
回数が多いので、それだけ「勉強」させてもらったということで、
失敗をさけるコツというようなものも、わかるようになったと思います。
さんざんやってきて思うことなんですが、ネットというのは「顔が見えない」、
だから「書いてあること」が重要なわけです。
本を読むとき「行間を読む」という言葉があります。
オークションの情報は「小説」ではないし、文章というより箇条書きや
コメントが多いものです。正直なところ、最初のオークション画面だけから
いろいろ深く判断するなんてぇことは・・・ムリムリ。
だから「なんだよこれは～」なんてことがあるわけです。
まぁ、商品については数こなした分、画面で「いいこと書いてあるけどこれは
やめておこう」という判断は、けつこうつくんですが、
問題は「品物はよかったんだけど、人間がね」・・という場合です。
いまなら「笑い話」になりますが、そのときは「どついたろかい！」と
思うような人に何人か遭遇しました。

すごかったヒトその1

落札したのは「本」、メールがきました。
いわく「私は子供がいてシゴトもあって忙しい。ＰＣは月ー金の夜しかあけない。
土・日のメール及び発送はなし。このメールがついたら１８時間以内に
住所・氏名等連絡せよ。時間すぎたらキャンセル扱いとする」ときたもんだ・・。
１８時間ってハンパはどっから来るの？何の意味？？
でもまぁ「へぇへぇ、オエラいかたで」と必要事項、送信しましたがな。
返ってきたメールには「梱包は簡易包装のみ。段ボールが手に入れにくいので、
どうしてもしてほしいときは梱包代をもらう。料金は○○円、振り込んだら
いつ振り込んだと連絡せよ。こちらは知らせてこなければ調べないので、
知らせてこないと確認が遅れ、発送もできない。」ですと。ナニサマじゃーっ！
で、ちょっとコンジョのヒネたところのあるトンボは、ちょいとばかり
「仕掛けて」やりましたがな。「特別段ボールなどはいりませんが、水濡れ対策に
ビニールにいれることと、曲がらないように気をつけて発送してください」と。
案の定、ただの紙袋にそのまま入れてきました。ビニールもスーパーの袋ですよ。
実は、少し大き目の薄い本、あの「アサヒグラフ」とかあのタイプの本でした。
しっかりＵ字型になって届きました。こんなことを言っちゃなんですが、
参考資料でざかざか切り抜きなんぞするつもりでしたので、実は問題ナシ。
でもね、しっかりメールしてやりました。
「私は段ボールはいらないが、曲がらないように気をつけて、と書いたはずだ。
出品者として数多くの品物を発送しているなら、発送側の責任として
打つべき手は打たにゃならんのは当然だろう。段ボールなどいれなくても
封筒の表に「二つ折り厳禁」もしくは「折曲厳禁」と一行書けば、
あんたじゃなくて郵便やさんが気をつけるのだよ。その一行がないばっかりに
郵便受けの中で、しっかりオジギしとったぞ」と・・・。
おまけにこのヒト、こちらが振り込むのに私個人の名義ではなく、
当時使っていたうちの手芸の会の名義で振りこんだから、
会の名称で確認してくれ、と知らせているのに、
数日後「名前が違ったんで振り込まれているのがわからなかった」と言ってきた。
そのこともあったので「どんなに忙しいか知らんが、
相手にヤマほど条件つけるならアンタも相手のメールをすみからすみまで
しっかり読まんかい！」と、あっ　文章はごくてーねーに、やさしーく？？？
「そのようになさった方がよろしーんじゃないですか」と書いて送りました。

冗談ではなく、私はきちんと普通の文章でいわば「苦情と注意」を
書いたわけです。これに対して、その人はどうしたか・・・。
メールは来ませんでした。そのかわりオークションの評価場面で
「いろいろご迷惑をおかけしました」と一言だけ。
まぁ、苦情を言ってもナシのつぶての悪徳業者に比べれば、
謝罪の言葉が出ただけでもヨシとしなきゃいけないところか・・と思うのですが
実際「顔が見えない」ということで「恥ずかしい」ということを忘れる、
ネットで怖いのは、実はこの「恥の文化」の衰退ではないか・・と
私はそう思っています。

本日は「すごかったひとその1」で終わっちゃいました。
明日はその２、いって見ましょう。
あっオークションやったことないかたで、ご質問あったらどうぞ。
但し、私は「着物・本」の落札専門なので、その範疇しかわかりませんが・・。