今日もまた、つれづれのお話、といってもちょっとだけ着物なんですが…。
昨日、タカシマヤのチラシが入りました。
もう夏物ですよー。トップのモデルさんはリゾートスタイルのサマードレスだし、
靴はジュートサンダル、日傘に白いバッグ…あぁまだストーブつけてるのにさ。
さて、中を開いてみたら各フロアのオススメが並んでいました。
7F、呉服のあるフロアです。すでに「浴衣」…おぉ…昔懐かしい「雪花絞り」の、それもきれいな赤紫。
これはモデルさんが着ているのではなく、平置きで、T型に整えてあります。
その衿元が…あらら?…うそでしょー「逆」でした。もぅそれが気になりましてねぇ。
たかがチラシじゃないの、と思ってみたり、どうせそこまで気が付く人は少ないわよ、と思ってみたり。
でも、どうにも気になったので、高島屋のHPのお問い合わせ欄に書き込んで送信しました。
「今の人は気にしないことかもしれないけれど、
私の年代では、これは死者の経帷子の着せ方です。
元は呉服屋さんである天下の高島屋さんですから、
チラシの一枚の写真でも情報の発信源だと思います。気を付けてください」と。
30分もたたないうちに、担当者から謝罪の電話がありました。
さすが「たかしまやぁ~」と驚きました。
担当者は、注意散漫であったことの謝罪と、再犯??のないよう心がけます、との言葉を
丁寧に、言ってくださいました。こちらも苦情をぶつけるつもりはありませんから、
わざわざありがとうございました、と言って切りました。
実際、これを見て「いいのだ」と思ってしまう人がいたら、困りますし…たとえ一人でも二人でも。
ほんと、不特定多数の人の目に触れるものは、気を付けないとですね。
それにしても…雪花絞りゆかた、反物で51840円…仕立て代入れたら…ははは、ムリ。
視線は早々に隣の「ワンコイン日替わり弁当」に移りました。
天一「春の天丼」、勝烈庵「フライミックス」、笹八「春ごよみ(おにぎり)」…500円!
みっつほしいっ。
そしてその下に「武井武雄の世界展」の紹介がありました。
なつかしいですねぇ、キンダーブックでおせわになりました。
花も人の手足も、なんとなくひょろりととんがっている独特の絵。
4月23日から5月5日まで、やってますとのこと。
考えたら、最後に高島屋に行ったのは、4年前の12月。
横浜まで私鉄で15分とかからないところに住んでいてこれですから。
浦島太郎になるはずですわ。
でしょうに、そういう事もあるんですね。
雪花絞りゆかた、やっぱりなお値段ですね。
あちらの方もそういってました。
何度も見たのに、見落としましたって。
でも、結局今の知識のない人が、何人見ても…ですね。
なにより、呉服売り場の人が、持って行ったと思うのに、
恥ずかしいことだと思います。
余りのお値段に、ため息も出損ねました。
着物がいかに非日常になったかという事なのかなあと思いました。
今年は浴衣を仕立てに出してあるのですが、リメイク目的で購入したら、思いの外状態が良かったので仕立ててみようかと思ったものです。
絞りなので呉服屋さんで買うとなるとかなりかなあと思うのですが、さてどんな具合に出来てくるか???
安物買いのなんとやらにならなければいいと思っているのですが(笑)。。。
なんというか、仕事に対する責任みたいなものも、
自分の範囲でなきゃ、関係ないわ…
みたいなところも増えている気がします。
着物はどんどんわからなくなっているのですから、
最新の注意を払ってほしいですよね。
50000もとるんだし!?
浴衣、楽しみですね。
リメイク目的のものが、意外とよかったりすると、
いいんだけど心配…なんてこと、ありますね。