ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

この前やった伸子張りです。

2010-08-24 19:30:07 | 着物・古布
解かなきゃと思ってもなかなか解けず、張らなきゃと思ってもなかなか張れず…、
言っちゃいますが、要するに「暑くてウダウダしてる」んですけどね。
なんたってもぅ蒸し暑くて、風もあったかいし…それでもなんとかやっと…です。

先日やった、これはちりめんの着物、昭和40年代の柄ですかねぇ。
シボのあるちりめんなので、当然のように思いっきり縮んでくれました。
残念ながら大きなしみ、小さい目のもあって、とれそうにありません。柄アップです。


     

     
まぁこの柄ですから着物で着るよりは別のものの方がいいかなーと、
そんなことを考えながら、目に入る汗を拭きつつ…このときも暑かったよぉぉぉぉ。
そしていつも、終わってから「日焼け止め」を忘れたことに気がつくあたしって…。
こんがりキツネ色、いや小麦色にも、ヤケたくないんですがな。

とりあえず、無事乾きましたので、たたんでおいて、今日眺めておりましたが、
これ半幅にしたらおもしろいかなと…。
帯にすると色目からかえって地味になりますが、普段用にはけっこういける…。


          


裏の色を変えたいところですが、なんかあるかなぁ、抹茶色とかこげ茶とかいいですね。
半幅の帯って、それこそたっくさん売っているし、ヤフオクにも出るのですが、
「これっ」というのに、なかなかあたらないんですよね。

そういえば…こんな本を買ってみました。ちょっと前のことなんですが…。
「ファブリック帯の本」、

ファブリック帯の本
大竹 恵理子
河出書房新社

このアイテムの詳細を見る



要するに、別に何の生地でも帯にして楽しもう…なんですね。
それとあくまで「兵児帯」タイプ、つまり芯を入れないで…ということです。
なかなかアイデアだと思うのと、似たようなこと、母は昔やってたよなと思うのと…。
つまり、ファブリックなんてステキなもんじゃないけど、
柄のいいレーヨン風呂敷かなんかを縦につないで、前にくるところだけ芯を入れて…とか。
まぁこの場合、あくまで「おうち着物用」でしたが。

ただ、いつも言うことですが「いいわいいわ」でお勧めしていると、
知らない人はなんでもいいんだ、になってしまうということ。
この本はそのへん、きちんと書いてあります。
本のレビューを見ると、よく読んでね、といいたくなる感じの人もいるのも確かです。
つまり「これはラクでいい」「そうかこんな風に楽しめば敷居は高くない」…
それはいいんですけれど、なんでもありになってくるとちょっとね…もあります。
まず、絹の着物にはできるだけ絹の帯がいいということ。
着物の格ということで引っかかる場合もあるし、素材的にいためてしまうこともあるから。

これを言うと「そういう硬いことを言っているから…」なんてまた言われそうなんですが、
私、こだわりとして「守るところ」は守ったほうが着物はちゃんと伝わると思っています。
またそうでなくては…とも思います。
おしゃれに着て楽しむ着物は大いに楽しんで…と思っていますが、
きちんと着るべきときは、それを守る…。
そういうことって、実は洋服だってあるはずですし。

最近のややこしいゆかたスタイルを見ていて、つくづく思うのですが、
着物を着るのに洋服のおしゃれの感覚を持ち込むと、くどくなる気がするんです。
単純に考えて、着物って「色柄で勝負する衣服」なんですよ。
だってみんな同じ形なんですから。
だからこそ色柄の取り合わせと、素材感、そして同じ形のものをどう自分流に着るか、
だと思うんです。
洋服は、いろんなものをつけたりとったりで、イメージを変えられます。
たとえば同じジーンズにTシャツでも、ペンダントをするとか
上にベストを重ねるとか、ベルトを使うとか使わないとか、首にバンダナを巻くとか、
いろんな小物使いというのが、ポイントになったりします。
でも、着物って「余分につけない」ことがおしゃれだと思うんです。
それでなくとも柄on柄が当たり前なんですし。
形はシンプルで、その色柄と着方(小物の使い方も)で、決めるんじゃないかと。

ファブリック帯、難しく考えなくていい場合は、ほんとにアイデアだと思います。
私も…と、ほらまた、ひとつずつ片付けるのよっとんぼっ!


今日のお客様…虫さんだめな方は、スルーしてください。
「ヤング・カマキリ」です。








       
   

いらっしゃい、でも、ここにはなんにもないから…。
ちょうどいらしたPCの先生が、日傘リムジンにお乗せして、
表のグリーン・レストランまでご案内してださいました。

     

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ややこしい染め方 | トップ | ちょっと前の江戸小紋 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
着てみると… (えみこ)
2010-08-24 19:53:18
着物と素材が違うと締めにくいんです。半幅帯。
苦労して締めてもしっくりこない。
色だけみてあわせてしまうとこんな場合がすくなくなかったです。
逆に素材をあわせると、色が多少???でもどうにか(笑)
化繊も場合によってはすべってしまいました。
何でもできる、便利って馴染みはいいけど、なんなんかなぁって思います。
返信する
Unknown (陽花)
2010-08-25 06:25:44
コメントしたのが消えているぅ・・・

この柄、帯にされたら本当にすてきです。
半幅帯とお太鼓の部分だけ作れたら
角だし結びなど簡単に出来ますね。
返信する
洗い張り (とうこ)
2010-08-25 12:31:36
とんぼさん、頂き物の着物を、
洗い張りして、出番を待っているのが、
たまってきました。
私は身長が高いので、
そのまま、着物は無理ですし、
裄も長めでそのまますんなりと、
着物に仕立て直しは難しい。
ついつい私も、帯にどうかと思ったりして、
とんぼさんは、アイデァ豊富ですね。
私はからっきし浮かばない。
もう少し、背が低ければ、
自分サイズに縫い直すこともできるのですが。
とほほ。
もう少し、頭を使ってみます。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-08-25 17:04:00
えみこ様

帯の締め心地って、けっこう大事ですよね。
何かをうまく使うことは、
多少の我慢も必要だったり、
場合によっては「そこ」がいいから
そう使ったり…やっぱりいろいろと
数と種類をこなすとわかってきますね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-08-25 17:11:24
陽花様

あら、せっかくコメントいただいたのに…。
すみませんでした。

着物だったとき、ジミなんだかハデなんだか
よくわからない色柄で、
モダンなような、古めかしいような…。
ちょっとつかみにくい感じでしたが、
帯にしてしまうと楽しい柄ですよね。
大きいしみがまとまってあったりするのですが
なんとかお太鼓と半幅は、確保できると思います。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-08-25 17:16:22
とうこ様

洗い張りもきをつけないと熱中症で、
自分のほうがカラカラに乾きそうになりますね。

背の高い方は、ちょっと前の着物だと、
仕立て直すといっても、なかなかたいへんでしょうね。
丈を直すだけなら、胴のあたりに
別布はめ込みでもなんとかなりますが、
「裄」はねぇ、ここまでしか出ない…となれば
どうにもなりませんものね。
まぁ袖も別布はめ込みの方法はありますが…。
着物二枚から一枚つくる、と考えれば、
あとは色柄です。
いろいろ楽しく悩んでください。
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事