ほばーりんぐ・とと

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土地の測量

2016-02-05 17:39:24 | つれづれ

 

昨日は、実家とお隣とそのまたお隣の「土地測量」についての説明会?

実は、実家のお隣さんが土地を売って引っ越したのが、去年の夏のこと。

ところがそのときに、実家と両隣の土地の境界線が、きっちりしていないことが発覚…。

 

まず、今の時代は、いろいろ法律もうるさいので、どこの土地もちゃんと測量が入り、

きっちり「境界線」をひいて、その角々に打ち込まれるのが「境界杭」、十文字の入ったあれです。

実は、古い家土地だと、これがはっきりしていない場合が多いのですね。 

我が家はここへ越してきて数年たってから、突然「役所」から測量士が派遣されてきて、

我が家の裏手、東側の一段下のお宅との境界杭を打ち込みたいので立ち会ってくださいと言われました。

ウチは急坂のてっぺんなので、裏にあるお宅は、二階がウチの一階…みたいな感じです。

裏の勝手口の下は高い擁壁ですから、私はその擁壁の一番底のラインがウチの土地の境界だと

単純に考えていました。ところが呼ばれて行ってみたら、擁壁から更に30㎝くらいでしたか、

裏下のお宅に入ったところがラインだと言われまして…境界杭は、擁壁から離れたところに

打ち込まれました。つまり、実際には裏下のお宅の西側(庭に抜ける通路程度の幅)の部分は、

一部、ウチの土地、ということになります。

 

つまり、図面上の土地は二次元ですから、実際の土地の高低や、そこに住んでいる状況は、

また違ったものであるわけですね。私は下を覗いて鉢植えがあっても

「そこはウチの土地だから置いちゃダメ」なんてことは、もちろん言いません。

問題は、家土地を買うとき「はい、これが図面です」と見せられて、「はい、これがお勧めの家です」と

見せられた時、ちゃんとそういうことを細かく寸法測ったり、しないわけなんですね。

 

今回、最初は実家とそのお隣の測量をすることになったのですが、重大な問題が…。

測量は片側だけと言うわけに行きませんから、家の周囲ぐるりと測るわけです。

すると、お隣と更にその向こうのお宅の境界がはっきりしていないことがわかりました。

仮に実家のお隣をAさん、更にその向こうをBさんとします。

今まで気にもしていなかったのですが、実家の玄関先とカーポートの端には「境界杭」がちゃんと入っています。

ところがAさんと、とその向こうのBさんの境(胸くらいの高さのブロック塀です)、

このブロック塀の一番道路側に、なんと「杭」が二つ並んでる…。

測量士の話では、向かって左側のちゃんと十字の入ったものは「市道」と家との境。

つまり、Bさんの門の角、実家の門の角、Aさんとは反対のお隣の家の角、更にその先の家の角…と

ちゃんと境界杭が入っていて、それをつなげていくと「ここから外は市道ですよ」と言う線になるわけです。

で、市道の印の杭とは別のもう一つの、杭とも呼べないような、少し崩れたモノ、は「さぁて誰がいつ打ち込んだんだか」…。

おそらく家を建てる時に、それこそ「テキトウ」に入れた?昔はそんなことも通ったのだそうです。

ちなみに、実家の周辺はとっくにすべて「新しい基準」での測量がすんで正確な境界杭がはいっており、

まだ境界の入っていない土地は、実家の周辺あと数軒だそうです。

 

で、いざ昔の図面と照らし合わせたり、裏手の方まで実際に見に行ったりしたところ、

Aさんの門前、そこは車がいつも置かれるところなのですが、その土地の右側15センチくらい、

門の少し奥まで、実はその向こうのBさんの土地であることが判明…。

これってよくあるのだそうです。最初が「いいかげん」だったのですね。

実際には、もう35年もそのまま暮らしてきて、どちらも何ごともなく過ごしてきたわけです。

初めて聞かされる事実にAさんもBさんも「えぇぇーっ」というわけで、さてそこからどうするか…。

まぁこんなとき、例えば「Aさんが食い込んでる部分がないと、Bさんが家に出入りできない」とか、

そういう問題がないのなら「現状は今まで通り。図面だけは正確に描いて残す」がいいわけです。

いずれ、AさんBさんが土地を売るとか相続するとかするときに、

それをきちんと踏まえて、話し合えばいいわけですね。

こういう場合の土地は、計算すると、大した広さではありません。

固定資産税も何万円もかわるわけではありません。

それでもAさんのお嬢さんは、のちのちのためにこの細長い部分を買いたいともおっしゃったのですが、

そうなると今度はBさんがきちんと測量しないと、たとえわずかでも「土地売買」ですから、

やらなければなりません。そうなったとき、今度はBさんとその向こうのお宅の境界が…です。

これがまた古い土地で、今は貸し駐車場。地主はほかに住む農家の方だそうで、実はそこもはっきりしない…。

また最初からそのかたに測量してもらえるかどうかから聞き、測量してまたヘンな線が出てきたら…

はい、本日やってることの繰り返しです。そして、きちんとそういうことが全部終わらないと、

今は測量がしてない土地の販売は難しい…。それを聞いてお嬢さんも「ああ、じゃいいです」…。

 

でもいずれBさんもちゃんとしておかないと…です。

そして、こういう測量、高いんですよ。自分のところを売りたいので隣に頼んで測量させてもらう…

と言うときには、自分が払わねばなりません。それをしないと土地が売れません。

すでに土地を売った方のお隣さんの場合は40万くらいかかってます。

我が家は、何にも知らない状態で、役所のほうから「やらせてください」ときたので、

お金はまったく払っていません。今更ながら「よかったぁぁぁ」です。

 

これはまぁ暴露してしまって申し訳ないのですが、実はこの測量の話は去年の秋から出ていました。

ところが、Aさんがずいぶん前にご主人亡くなっているのに相続登記をしていなかったのです。

いろいろ理由もおありだったのでしょうけれど、つまりは土地の持ち主は「あの世の人」…。

測量するにはお互いに問題ないかどうか、印鑑証明を出したりもすることがあるわけで、

幽霊が地主さんではできませんので…と、測量士さんに言われて、お隣はようやく相続を済ませたというわけ。

それで今頃になったのです。今度はBさんとの話し合いの書類ができて、実家も印鑑証明とって…で、

まだしばらくかかります。

 

母や主人のことでの相続とか、後見人とか、土地のこととか、まぁほんっとに勉強になったこの1年でした。


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2 コメント

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Unknown (とんぼ)
2016-02-06 01:52:54
天鼓様

建築のことは何も知りませんので、
勉強になりました。
ありがとうございました。
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Unknown (天鼓)
2016-02-05 21:03:43
トンボさんのお宅、擁壁の下少しはご自分の土地というのは、擁壁の基礎のためのものと思いますよ。
少し足がないと、擁壁もしっかり立ってられませんから、少し出ている部分に基礎の足が入っているのではないでしょうか。
多分、全部ではないと思うのですが。

家の普請でも、昔の町屋は壁をぴっちりくっつけるように立てられたのが、今はできないのは、基礎の足が多少ともいるからです。
昔は土台石埋めてその上に柱を立ててましたので、ほとんど無駄がなかったのですが、今は双方10cm程度づつはいるんじゃないかと思います。
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