ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

緊急のとき

2022-03-30 09:44:42 | つれづれ

 

というリポートがありました。

先日の地震の時、電車があちこちで止まりました。

そのときに塾帰りの子供たちが、駅まで来たら電車が止まっていて「さぁどうしよう」になったお話です。

後日実際にご当人一人(女の子)と、その母親さんが顔を出さずに出演したリポートでした。

それでいろいろ「新しいこと」を知りました。

 

その女の子がキッズケータイを持っていて、親のケータイにかけたところ仕事中ででなかった…。

別の子供が親のケータイ番号を知っていたので、その番号に女の子のケータイでかけたところ、

「暗証番号」とメッセージが流れた。

これはキッズケータイの場合は、登録以外の番号にかけるには、暗証番号が必要なのだそうです。

女の子は暗証番号がわからず、結局ケータイはダメ、公衆電話は使い方がわからないから素通り、

タクシー…というアイデアが出たけれど、みんなプリペイドカードしか持っていなくて、

カードでタクシーに乗れるのかどうかわからない…。ただもう歩くだけ…。

結局時間が経ってやっとケータイがつながったということで、無事帰宅できた…というお話です。

まぁ便利な世の中なのに…です。それで今後を考えて、と、先の母娘がまず「公衆電話」にいき、

母親が使い方を教えました。それで女の子が母のケータイにかけたところ、「切れちゃった」…。

これは、母親の方のスマホが公衆電話や知らない番号の場合はつながらないように設定してあったから。

あららあらら…ですねぇ。

 

セキュリティは大事ですけれど、今回のリポートのように地震や災害が遠方で起きて

こちらは被害はさほどでもなくても、電車やバスが止まることはあります。

セキュリティがかかっていたために親に電話ができないとか、仕事中で電話に出られないとか…。

実際にはそれ言っていたらキリがないです。それをどうするか…ですねぇ。

 

このリポートを見ていて不思議に思ったのは「なぜ子供たちが大人に助けを求めなかったのか」ということ。

確かに今のご時世「大人だって危険」はありますし、ほとんどの場合「知らない人には関わらない」でしょう。

でも例えば駅で電車不通がわかり、ケータイかけてもつながらない…という時には、

駅員さんとか、場所によっては交番とか、そういうところに助けを求めれば、

親の勤め先がわかれば大人がその勤め先の番号を調べ、親を呼びだしてもらうことはできると思うし、

何らかの救済方法を考えてくれると思います。

 

私が子供のころ、まぁ昔々の話ですから今の事情には合わないかもしれませんが、

母は「道に迷ったら制服を着た大人に聞きなさい」と言いました。駅員さんとかおまわりさんとか。

ここから先の話は「道に迷ったら」のことですけれど、制服を着ている人、そういう人がいなかったら

道のことならお米屋さんか酒屋さんを探しなさい、と。

米屋、酒屋は、当時は「御用聞き」もあり配達をするので地域の地図に詳しいからです。

イマドキは、それは無理かもしれませんが、少なくとも何の店であれ「そこで店を構えている」ということは、

とおりすがりの誰かよりは安心できる…ということは言えると思います。

ケータイがつながらないというような、現代のトラブルではお米屋酒屋はダメでも、

とにかく「大人」の知恵を借りることは、一つの方法だと思います。

変なところに連れていかれたら…が今の時代はありますから、だからこその「制服」です。

駅なら駅員さんが一番でしょう。まず誰か大人に「困っています、助けてください」と言えること。

更に思ったのは「塾の帰り」だったということ、だったら塾までなぜ戻らなかったのか…。

塾に戻れば講師の方もいたと思うのですが…。

 

これは「現代の問題」なのでしょうね。道具でなんとかしようとする…。

親同士も近所付き合いが減り、外でもやたらと知らない人とは話さないし、

買い物などでも最低必要限度のことしか言わない…。

まして親が子供の安全を考えるなら「知らない人とは話さない」「何かあったらケータイへ」…。

子供の必携品に防犯ブザーが入っているのも、ご時世ですよね。

外国では、スクールバスがない場合は、必ず親が送迎をする場合が多いそうです。

とくに欧米ではそれが当たり前で、日本のように子供だけで登下校させるところは珍しいそうです。

それだけ治安がいいという土壌があるとは思うのですが、災害の多い国であることも考えないとですね。

 

かつてスマホに「地図アプリ」なるものが登場した時、私は便利だと思うまえに

「あぁまた人と人が会話することが減っていく」とそっちを思いました。

「ちょっとお尋ねしますが」とか「すみません、〇〇町はどちらでしょうか」なんてこと、

誰にも聞かなくなります。

知らない人にものを尋ねる、災害の時のために、そういうことも教えておかないと…と思いました。

大人の方も、気を付けて「どうしたの?」と、声をかける気持ちも必要ですよね。

そして災害はとにかくいつ起こるかわからない、ということ。

何かあったらの集合場所や避難場所を家族で決めておくこと、とは言いますが、

一段階前の「どうしよう」のときに、どうすればいいか。そこからですね。

 

ちなみに、先日別のリポートでは「公衆電話を使おうにも、最近はプリぺばかりで

現金((小銭)の持ち合わせがない時がある」なんてことを言ってました。公衆電話は特に小銭ですからね。

私は財布の中にポイントカードと図書券、そのほかに昔懐かしい「テレカ」を1枚いれてあります。

10円玉や100円玉は、すぐに切れそうになりますから。

 

時代がかわって、防災も「すぐに火を消せ」ではなく、まず「身の安全」というようになりました。

いろいろなことが変わっていく今、実情に合った防災・防犯を考えなきゃならないんですね。

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