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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

対策

2011-03-26 09:13:29 | つれづれ

 

昨日は夜の停電でした。それがどういうわけか1時間で終わりまして…。

えっと思って「まさかウチだけ?」と思わず玄関から外を…

んなことあるわけないじゃん…みんな明かりがついてました。

まぁ「3時間以内」ですからね。こんな変更はありがたいです。

 

最初の一回を除いて、昨日までの停電は昼間とか夕方まででしたから、なんとかしのげましたが、

昨夜は「夜の部」…。夜は寒いのです。もうお彼岸過ぎたし少しは暖かくなるかと思ったら…とんでもない、

予報どおり2時ごろになったらあっという間に曇り、冷たい風が吹いてきて

雪でも呼びそうな肌寒さになりました。こんなときだけ天気予報あたるなよ…です。

でも大丈夫!まだ日差しのあるうちに、写真のものが届きました。

後ろに下がれなくて魚眼レンズみたいになってますが… 

ファンヒーターではない、フツーの石油ストーブです。久しぶりですわぁ。

いきなりそのときになって使うのはちと心配なので、玄関先で広げ、説明書をしっかり読んで、

灯油を入れて、電池を入れて、いよいよ初点火!…ポッと小さな炎がついて…無事終了。

今のファンヒーターでは見えない、真っ赤な筒型の芯部分があったかさを増してます。

(写真の赤いところは、私の後ろのポリタンクが写っているため)

一度消して、しばらくしてから部屋に入れました。

これで停電になっても、震えなくてすみます。

実際使ったときは、上におなべを載せて水をいっぱい入れました。

けっこうな火力であったかかったです。

 

もうひとつ、一緒に買ったものがこちら。懐かしい「七厘」です。

関西では「かんてき」でしたっけ。届いてから「ウチワ探さなきゃ」と思いました。

できれば「渋ウチワ」ですね。

 

      

 

以前から買いたいと思っていたのですが、すぐ使うものじゃなし…と、

HPを見つけてからも、ずっと眺めては買わずにいたんです。

今回のことで、いざとなったらサバイバルできる?!と思いまして…。

この時期ですから、注文殺到で売り切れかと思ったら、大丈夫でした。

お店は「わらく」さんといいます。五右衛門風呂まで売ってます。

七厘って、子供のころの記憶では、もう少し小さかったような気がするのですが…。

この国の一大事…が一段落したら、アジの開きとか秋刀魚とか、焼いて食べましょう。

もちろん焼くのは家の外、中でやったら火災報知器が…文明ってのはヤボでもアル。

 

炭は備長炭…といいたいところですが、ごく庶民的に「オガ炭」です。

これも懐かしいです。オガ炭は「おがくず」を圧縮して固めたもの。エコですねぇ。

 

      

 

 そしてもうひとつ。これを知ってたら…60代、かな?

 

      

 

 

これは「火起こし」といいます。

これに炭を入れて、ガスレンジや囲炉裏などで、炭に火をつけます。

このほかに「火消しつぼ」というのもあって、煮炊きが終わると炭を火消しつぼに入れ、消し炭にします。

消し炭は火ツキがよいので、次に使うとき便利です。最後までむだなく使える…これまたエコです。

「七厘」という名前も「炭七厘(当時のお金の単位ですね)分で、一回の煮炊きができる」というところから

名前がついたといわれています。

 

今回の地震は、津波も原発もと、一気に大災害を呼び込んでしまいました。

縦に長い北国の海岸線、復興は並大抵のことではないと思います。

今はまだとりあえず物資を、仮設住宅を…の段階ですが、原発もまだめどが立たず、

避難や水の危険など、次々に問題が起きています。

原発もかりに一段落しても、今までのような電力供給はできません。

この先、あの地震の前のような状態に戻ることはないのです。

原発は決められた年毎に点検をし、この先も使うかどうか話し合います。

九州の原発が、ちょっと考えよう…と言い出しました。計画停電ということになるかもしれません。

 

今回のことは、ただ、東北で大きな地震があった、ということだけでなく、

私たちみんなが、今までの暮らしをちょっと見直しなさい…と、天の神様にいわれた気がします。

計画停電も、確かに東電の対応や計画は粗雑で不親切です。夜の停電は不便です。

それでも、被災地を思えば、被災者を思えば、3時間くらいの停電、何とでも工夫できます。

確かに不公平感は免れません。

あるサイトで「実家の両親が高齢者だから、(計画停電から)外れてよかった」というような意味のことを

書いている人がいたそうです。高齢者がいるのは、その人だけではありません。

もっと大変な状態の人だっています。

たとえ心の中で「よかったー」と思っても、言葉に出して、ましてネットで言うことではないと思います。

そういうことをネットで堂々という、その心遣いのなさが、

今のこの砂漠みたいな世間を作っているのではないかと、そんな気がしました。

多少の不公平はあっても、お互いさま、と少し心を広く持って気長に構えないと…。

気持ちを立て直して立ち上がるのは、東北の人たちだけではない…と、今そんな気持ちです。

 


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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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私も... (akkomam)
2011-03-26 09:39:30

 私の七輪は卓上鍋に使うあまり
 実用的でない大きさですが、
 簡単な煮炊きには使えます。
 ガスが止まったら、ボンベ型、
 ボンベがなくなったら炭と
 高台マンション暮らしの必準備品。

 炭は平時は冷蔵庫、押入れ、トイレ、
 靴箱と出張させて働いてもらっては
 お日さまに干してを繰り返しています。
 湿気とりにもなりますから。

 火起こし、火箸...火鉢もほしい!
 のですが、主人はNOでしたので
 ありません。 かわいい手あぶりが
 あってもいいかしらと思っています。

 アナログ知識なら少し持ち合わせて
 います私です。
返信する
私も! (きてぃ。)
2011-03-26 11:02:47
炭起し、火箸、火消し壷、いずれも大家さん宅の囲炉裏で使っています~~。
大家さん宅ではよく食事をご一緒させていただくので。
もちろんストーブは灯油。ホントは薪ストーブがほしいけど。

灯油もようやく出回り始めましたが、燃料不足も停電には痛かったですね。
だんだんに、いろいろなことが落ち着いてゆくことを祈ります。

返信する
Unknown (陽花)
2011-03-26 11:19:43
電気がこなくても暖をとれるこういう
ストーブや七輪は便利ですね。
子供の頃に使っていた道具が見直されて
いますね。
小さな子供がいると、やけどが怖いですが、
煮炊きものができるので私も使っています。

返信する
アナログものは (たま)
2011-03-27 01:42:27
茶道で使うので火起こしや火箸はこの年齢にしてはお手の物だと自負してますが、
自宅には和室も炉もないのでした~。
両親が戦中派なので、物置にアナロググッズが残っています。
火鉢、石油ストーブ、七輪。。。
阪神大震災後、いつでも使えるように燃料も。
でも庭でこれらを使えるのはかなり恵まれてると痛感しました。

エネルギー問題の見直しが勧められているようで喜ばしいと思います。
後の世の中に、コントロールの効かない危険なものを残してはいけない。
健康な一般的生活を少しアナログに戻してもいいのでは。
医療だけが最先端、ってのもあり。
心をアナログに戻す必要が大だと思います。

お父様のお具合、大変心配ですが、
とんぼさまもお疲れが残りませんように。
どうぞご自愛くださいませ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2011-03-29 22:47:33
akkomam様

アナログを見直すときじゃないかと思っています。
次に欲しいのは私も「火鉢」ですね。
灰ならしで、きれいにしまもようをつけて…。

今回はいろいろ考えさせられました。
電気をあって当たり前と思うところから
考え直すときだと思います。
返信する
Unknown (とんぼ)
2011-03-29 22:49:06
きてぃ。様

ストーブの上で、お湯がシュンシュン沸くのが
とてもいい感じです。
まだまだいろいろ落ち着きませんが、
みんなで少しずつがんばれば…と、
そんな気持ちになっています。
返信する
Unknown (とんぼ)
2011-03-29 22:51:10
陽花様

何十年ぶりかの「普通のストーブ」、
ほんとに便利です。
安全とか、省エネとか、いろいろありますけれど、
電気がないと…というのは、いい加減考えなくちゃ
いけないなと思いました。
返信する
Unknown (とんぼ)
2011-03-29 22:56:54
たま様

父のこと、ご心配ありがとうございます。
おかげさまで一段落しています。

今回の震災は、確かに大変な災害で、
言葉もありませんが、私たちも何か学んだと
そんな気がします。
なんでもスイッチポンがよかった時代は
終わらせなければいけない、
ほんとに必要なものとそれを必要とする人が、
スイッチポンを使えばいいのだと。
停電も「これしか電気を作れないからとめる」のではなく
「ここまででとめるように使う」という基本を
考えたほうがいいと思います。
毎晩日本中ディズニーランドみたいに光り輝いてなくたって
十分暮らせると思います。
返信する

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