呉 智英は「すべからく」の使い方でバカか利口かを判断するらしい。
「すべからく」にはあまり関心がない。「ことほど左様に」がso~that構文の和訳だというのを知ってシラけて以来、この手の表現は使わない方が利口だと思うようになったからだ。「何をかいわんや」は一度使った覚えがあるが、使わなくても文章は書けるだろう。
モラルハザードはちょっと気になる。使うのは気が引けるが、意味を知っておくとバカと利口を見分けるリトマス試験紙に使えるらしい。
池田信夫のこの記事に解説がある。保険用語で、
「すべからく」にはあまり関心がない。「ことほど左様に」がso~that構文の和訳だというのを知ってシラけて以来、この手の表現は使わない方が利口だと思うようになったからだ。「何をかいわんや」は一度使った覚えがあるが、使わなくても文章は書けるだろう。
モラルハザードはちょっと気になる。使うのは気が引けるが、意味を知っておくとバカと利口を見分けるリトマス試験紙に使えるらしい。
池田信夫のこの記事に解説がある。保険用語で、
保険に入ったことで防火を怠るなどの「心理的危険」のことである。
としている。つまり、モラルは倫理、道徳を意味しない。
野球で、
ヘルメットをかぶるようになって、球の避け方がヘタになった
とは青田昇の弁だが、これを一種のモラルハザードだとするのは許されるだろう。
投手も遠慮せずに頭に向けて投げるようになった。セカンドからファーストへの送球でも走者の頭を狙う。走者は滑り込んで足を狙い、ダブルプレーを阻止することになる。
「走って行けば球の方で避けてくれる」というのはヘルメットのない時代の話で、アメリカではその保険はとっくに切れていた。それを知らない東門明が日米大学野球で送球にあたって死んだのだ。大杉勝男も日米野球であたったが、死なずにすんだ。
走者を避けるというのは日本にだけあった紳士協定かもしれない。
ヘルメットのない時代、岩本義行は立ったまま走って行って、顔でダブルプレーを阻止しようとした(張本談)。実際あたったこともあったらしい。これもモラルハザードか? 彼は96歳まで生き長らえた。