「メジャーの打法」~ブログ編

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黒人の体型

2008年07月19日 | 打法
 何が間違っているのか?

 ひとつは、
B型は黒人(=アフリカ系アメリカ人)に合わないのではないか?

ということだ。

 どんな打法でもそうだが、B型も体型の影響を受ける。岩村は、フォワードスイング前に、ほんの少し下半身の先行動作を入れるが、アメリカやカリブの打者は構えた位置からスパッと振り出している。姿勢が違うから動作に違いが生じるのだ。
 黒人についても似たようなことが言える。骨盤の前傾が著しいのが災いしているのだ。あの姿勢でB型を採用すると、テイクバックを大きく取れない。したがって振り幅が小さ過ぎ、バットに大きなエネルギーを付与することができないのだ。
 ハンター、ウェルズなどは俊足巧打で、アフリカ系の特長を遺憾なく発揮しているようにも見えるが、かつてのスター選手ほどの長打力はない。スイングを見ると、カリブ系のB型打者と比べても、ダイナミズムに欠ける。カルロス・リーとデレク・リーの差だ。

 白人中心の指導者がこの辺をないがしろにしてきたのは差別的なものではなく、むしろ杜撰な平等主義とでも言うべきものだろう。そこまで知恵が回らなかったのだ。確かに、

カリブの打法を取り入れたところ、白人には合っているのに、同じアフリカの血を引く黒人には合わない

などとは考えにくい。

 今年のホームランダービーは白人ばかりで、J・モーノー(MIN)が優勝した。B型の時代を象徴している。同じB型で長打力を競えば、図体の大きい白人が優位なのだ。

目立ったのはハミルトンで、A型の威力を見せつけたようにも思えるが、その前の記録保持者はB型のアブレイユだったから、その辺は何とも言えない。

 
 こういう状況を見て、関係者がどう思うかだ。長打力のある白人の若手が出てくるのを手放しで喜んでいたのではMLBが廃れる。



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