前回の答え。
ハーパーのことは掲示板でLPさんに紹介されて知ったのだった。「打法はA型」ということで、ふたりの見方は一致した。
A型の特徴である肩内転ついては、下の動画の5:10頃がわかりやすい。B型だと、たとえばこのガルシアパーラ、ゲレーロのような屈曲動作になる。
下半身の動作はソーサ、アトリー(0:50頃)らに近いような気がする。軸足の蹴りでウェイトシフトし、踏み出し足を軸に骨盤、体幹を回旋する。ただし、両足反力でトルクをかける局面はないはずだ(TiltではなくTurnになってしまうから)。踏み出し足の股関節は伸展で、屈曲のボンズ、グリフィーとは異なる。
ソーサについてはここで論じたが、「踏み出し足は体重を支えるだけ」というのは間違いで、もっと積極的に回旋に関与していると考えるべきだろう。ハワード、オルティスとはちがう。
ハーパーのような打者がホームラン王争いに参画すれば、”stagnant”なMLBが活気を取り戻すだろう。選手を将棋の駒のように扱う甲子園野球のようなことを今のMLBはやっている。選手はGMの頭の中にあるファンタジー・べースボールの実現に奉仕する傭兵に成り下がった。ホームランよりヒット、ヒットより出塁率のスモール・ベースボール。それにふさわしい打法がB型というわけだ。
まあ、勝敗がすべてだから、その合理主義は正しいのだが、問題は上から下に至るB型万能思想だ。「黒人には合わない」というB型最大の欠点がいまだに見えてない(そんなものはそれこそ統計学を使えばすぐに出てきそうなものだが・・・)。
ハーパーについも、最終的に期待するところはボンズ、グリフィー打法の復活だ。かれの打法を黒人少年が真似れば自然と踏み出し足側の腸腰筋を使うことになるだろう。そうなれば、われわれが子供のころから憧れ、グリフィーの引退とともに消えようとしているあの華麗なるMLBが甦る。まぁ、早くても10年後かな?
ハーパーの件、記事にまでして頂いて本当にありがとうございます
下半身の事、凄くタメになりました
という事はこっちの動画(http://www.youtube.com/watch?v=ULNXgXwPSNw&feature=youtube_gdata)の0:02~0:04ぐらいの、
スイング前に踏み出し足をスパイクの裏をピッチャーに見せるようにしてくねらせているのは、その後軸にした時により力強く回旋させるための準備なのでしょうか
もし的外れだったらすみません
軸足に力をためてるんじゃないかな?
試してみてね。
取り入れている選手が少ないって事はなかなか高等技術なんですかね