「メジャーの打法」~ブログ編

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No. 101 ラモン・マルティネス

2005年07月12日 | 投法
 野茂投手のメジャーデビューをきっかけに、約15年ぶりにMLBを見ることになったのですが、先ず驚かされたのが当時同じドジャースのエースだったラモン・マルティネスでした。ペドロの兄貴ですね。

 もちろん1980年頃にも同じような投げ方の投手はいたと思いますが、改めてその奇態なフォームに驚かされたわけです。
 肘が上がらず、首が極端に1塁側に傾く投げ方で、一種のサイドアームなんでしょうが、日本やアメリカのそれとは全く趣を異にするものです。「肘が上がらない投げ方は肩を壊すから良くない」などということを聞いていましたし、その投げ方で昔から投手王国といわれたドジャースのエースを張っていたわけですから、相当ショックでした。

 同じドジャースのボブ・ウェルチがWシリーズでR・ジャクソンと対決したのは1980年のことです。彼のいかにもアメリカ人的な投法と快速球に魅力を感じたものでしたが、ラモンのピッチングを見て「たった15年の間にアメリカの野球も変わってしまった」という印象を受けたのでした。

 打法のところで、R・ジャクソンのちょっと変わったフォームに気づき、それが打法について考えるきっかけになったと述べましたが、投球についてはラモン・マルティネスがその役割を果たしてくれたことになります。


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