能書きばかりでも何なので、試しに振ってみた。
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腸腰筋の収縮を組み込むのはそれほど難しくはない。ボンズで経験済みだからだ。
上肢帯下制・肩内転がある。大胸筋と広背筋を使うので力強い。さらに肘伸展へと続く。手刀打ちと同じ、つまり打ち型だ。この点もボンズと同じだが、違うのは股関節屈曲と肩内転が同時(らしい)というところだ。ボンズのばあいは時間差がある。
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腸腰筋の収縮を組み込むのはそれほど難しくはない。ボンズで経験済みだからだ。
上肢帯下制・肩内転がある。大胸筋と広背筋を使うので力強い。さらに肘伸展へと続く。手刀打ちと同じ、つまり打ち型だ。この点もボンズと同じだが、違うのは股関節屈曲と肩内転が同時(らしい)というところだ。ボンズのばあいは時間差がある。
下半身と上半身で時間差がないので、普通のⅢ型よりスイングがコンパクトになる(普通はジアンビのように、腰を切ってから腕を伸ばす)。「力強くコンパクト」というスイングの現代的条件を満たしていて、その点はアーロンの打法よりも上かもしれない。
この点では同じⅢ型のマグワイアに似ている。マグワイアは突き型だからスイングのコンパクト性ではさらに優れているが、同じ筋系統を使うB型に吸収されてしまった。今やっているのは城島ぐらいのものだ。いずれにせよマグワイアとA-ロッドを比べれば使う筋系統が違うのを理解していただけるだろう。マグワイアの右股関節は外転・伸展で、腸腰筋は関与しない。
使う筋系統がここまでボンズに似ていると、二人の打法は同じグループに含められるべきだという気もしてくる。Ⅲ型、Ⅱ型の違い、つまり、両手でトルクをかけるか、片手で引き切るかは二の次ではないか? さらに、その違いも右打者と左打者の違い程度のものかもしれない。ボンズの打ち方を右打者が真似るなら、ボンズそのままよりA-ロッドの打ち方の方がしっくりくるかもしれないということだ。
白人と黒人の体の使い方の違いに焦点をあててスイングを見てくると、白人中心の技術進化が黒人の側からすれば表層的なことに過ぎないと思えてくる。しかし、独自の道を歩んできたわけではなく、つねに折り合いをつける作業をやってきたわけで、その中でA-ロッドのようなスイングが生まれたという点が興味深い。音楽なんかも進化、融合はある。
ところが、B型の強要でにっちもさっちもいかなくなってしまったのだ。