ラモン・マルティネスの投法は、アメリカの投球理論の枠内では理解不能のようです。
トム・ハウス氏はTall&Fallの推奨者で、N・ライアンやR・ジョンソンのコーチとしても有名ですが、彼の著書「Pitcing Edge」の中にペドロ・アスタシオについての記述があります。
トム・ハウス氏はTall&Fallの推奨者で、N・ライアンやR・ジョンソンのコーチとしても有名ですが、彼の著書「Pitcing Edge」の中にペドロ・アスタシオについての記述があります。
Pedro Astacio's inefficient elbow alignment may account for recent injuries inconsistent performance.
「最近の故障と不安定な投球内容は、肘が上がらない投球フォームに原因があるのではないか」としているわけですが・・・。
上掲書では、ステップ時に肘が張られて、両腕が180°になるのが良いとされています。
F&DのFigure 9 には肩の内転角が示されています。ステップ時では70°弱ですが、左肩(右投手)が上がっていれば良いということで、ハウス氏の考えとは矛盾しません。
Feltner型に基づいた投球理論の枠内では、「連続型」も然りですが、アスタシオのような投法は非合理的なものになるのです。
しかしそのアスタシオはいまだに現役です。今年の春先はTEXで投げていましたが、現在はSDに所属しているようです。
フォームはもちろん昔のままで、絵をご覧になればわかるようにラモン・マルティネスと同じと考えて良いでしょう。
彼らの投法に正しい評価を与えることは、トム・ハウス氏には不可能なのです。