なぜ選手Oのような打法が誕生したか?は興味のあるところです。
「ダウンワードに振ることで打球にスピンが掛かって打球が飛ぶ」、或いは「ダウンを意識することで初めてレベルに振れる」などという言い方がありますから、ダウンスイングはダウンワードに振る(少なくとも意識する)ことを目的に作られたと考えるべきでしょう。
しかし単にスイングのコンパクト化の中で生み出されたと見ることもできます。
打法の大変革が起こる以前にアメリカの打法を進化させた主な動機は「いかにスイングをコンパクトにして、アベレージを高めるか」ということだと思います。
ベーブ・ルースや日興コーディアル証券のCMに登場するテッド・ウィリアムスのようにグリップを腰の辺りから肩の辺りまで引き上げるのならば、初めから肩の辺りに構えておけば動作の無駄を省くことができます。
そこからバットをヒッティングポイントに最短距離で振り出すことによって、結果として軌道がダウンワードになるのです。
動機はともあれ、日本のダウンスイングもアメリカのものを下敷きに出来上がったのは間違いないでしょう。
元メジャーリーガーのクリス・バンドー氏は「肘を上げて構えるとバットが下から出てくる」と述べたそうです。しかしこれはローテイショナル打法を前提にした話です。リニア打法を採用する、つまり重心を移動させることがひとつの解決法になります。
もし、「ダウンスイングを採用したいが、同時に重心移動を極力制限したい」のであれば、Ⅰ型とは異なる動作様式が求められるでしょう。
「ダウンワードに振ることで打球にスピンが掛かって打球が飛ぶ」、或いは「ダウンを意識することで初めてレベルに振れる」などという言い方がありますから、ダウンスイングはダウンワードに振る(少なくとも意識する)ことを目的に作られたと考えるべきでしょう。
しかし単にスイングのコンパクト化の中で生み出されたと見ることもできます。
打法の大変革が起こる以前にアメリカの打法を進化させた主な動機は「いかにスイングをコンパクトにして、アベレージを高めるか」ということだと思います。
ベーブ・ルースや日興コーディアル証券のCMに登場するテッド・ウィリアムスのようにグリップを腰の辺りから肩の辺りまで引き上げるのならば、初めから肩の辺りに構えておけば動作の無駄を省くことができます。
そこからバットをヒッティングポイントに最短距離で振り出すことによって、結果として軌道がダウンワードになるのです。
動機はともあれ、日本のダウンスイングもアメリカのものを下敷きに出来上がったのは間違いないでしょう。
元メジャーリーガーのクリス・バンドー氏は「肘を上げて構えるとバットが下から出てくる」と述べたそうです。しかしこれはローテイショナル打法を前提にした話です。リニア打法を採用する、つまり重心を移動させることがひとつの解決法になります。
もし、「ダウンスイングを採用したいが、同時に重心移動を極力制限したい」のであれば、Ⅰ型とは異なる動作様式が求められるでしょう。
今のメジャーの打者が肘を張ったグリップの高い構えから、重心の移動もほとんど無く、正しいスイング軌道を描けるのは、彼らの打法がⅠ型ではないという証拠でもあります。つまりⅡ型或いはⅢ型で打っているのです。
特にⅢ型(Aーロッド、ギャレット・アンダーソンなど)はアメリカの打法進化史の中で生まれたものですから、改良型ダウンスイングと呼べるかもしれません。
日本では「なるべく球を引き付けるのが良い」とされますから、そのような考えに立ってダウンスイングを採用した結果(Ⅱ型やⅢ型ではなく)選手Oのような日本独自の打法が生まれたのではないかと考えましたが、どうでしょうか?
選手Oの打ち方は剣術の袈裟切りに似ているようにも思います。その辺からヒントを得たとすればいかにも日本的ですし、このまま廃れてしまうのは惜しい気がします。