すいーと雑記帳

とっこの独り言

辺野古で続く海保の暴力

2015-03-05 17:40:36 | 日録・雑感など

 3月5日 THU  16℃

 このところ「戻りビーサー(寒の戻り)」というのか、毎日うすら寒いです。今朝も6時過ぎにチョイさんは辺野古へ向かいました。「家にいても寒いのに、辺野古の海上はどんなに寒いだろう、カヌー隊なんか死ぬ思い、文字通りの命がけだなあ、みんな無事でいるように」といつも祈っています。しかし、辺野古海上では、昨日も抗議船やカヌー隊に対して、海上保安庁の職員が暴力的弾圧を加えています。

 (沖縄タイムス2015.3.5)

「辺野古の海保警備 激しさ増す 海上抗議で初の救急搬送」(琉球新報2015.3.5)

昨日のチョイさんのブログに、この暴力行為の詳細と写真があるので、以下転載します。

・・・・・(転載ここから)

 3月4日(水)、今日はSさんと「平和丸1号」を担当。他には「勝丸」「平和丸3号」「美ら海」の3隻が大浦湾でカヌー隊と共に抗議行動を続けた。最高気温が昨日よりも7度も低いという寒い1日で、長時間の海上行動は辛かったが、カヌー隊のメンバーらは海保の不当な長時間拘束にも屈せず頑張った。それでも1人が海保に長時間拘束されて低体温症の症状を訴えたため、急遽、救急車で病院に運ばれるという事態も発生した。

 朝9時過ぎ、レジャービーチ近くでは海上ボーリング調査用の2台目のスパッド台船の組立作業が始まった。カヌー隊と船団で近くまで行き、作業を止めるよう抗議していると、突然、海保がカヌー隊の拘束を始めた。さらに「勝丸」にゴムボートをぶつけるようにして横付けし、海猿たちがドヤドヤと乗り込んでいく。2人の海猿がまっすぐカヌー隊のリーダー・Sさんに襲いかかった。そして2人がかりでSさんを押さえつけ、1人がSさんの右腕を後ろ手に捻じあげる。さらにSさんを無理やり押し倒し、上から押さえ込んだ。Sさんは「勝丸」に乗り、カヌー隊の様子を見ていただけだ。そのSさんに、何故、このような暴力を振るうのか!

 

           (Sさんに暴力をふるう海保の海猿たち)

              (「勝丸」に襲いかかる海猿たち)

                 (突然、カヌー隊の拘束が始まった。)

     (海猿が海に飛び込み、カヌーを転覆させて拘束していく。)

 海猿たちに拘束されたAさん。彼女はこの後、海保のゴムボートに引き上げられ長時間拘束されたため、体調不良を訴えた。しかし、Aさんを拘束していた海猿たちは何の措置をとることもなく、そのまま放置し続けた。様子を見にいった「平和丸3号」の船長が顔面蒼白で突っ伏しているAさんを見て、これは低体温症の症状ではないかということで急遽、救急車を手配した。そしてAさんを海保のゴムボートから「平和丸3号」に移し、急いで汀間漁港に連れていった。

 病院に収容されたAさんは幸い、その後、回復した。しかし、体調不良を訴えるAさんをそのまま寒い海上で長時間にわたって拘束し続けた海保を許すわけにはいかない。

     (今日は1日中、2台目のスパッド台船の組立作業が続けられた。)

・・・・・・・・・・・・・・・(転載おわり)・・・・・・・・・・・・・

 この海保の「海猿」の若者たちの姿、表情を見ると言葉をなくします。腹が立つし悲しすぎます。彼らは、こんなチンピラまがいの暴力を市民にふるうために海上保安官を志願したのでしょうか? 今、海上保安官の任務についてどう考えているのか? 10年前の辺野古で防衛局の作業船と県民が衝突しそうな場面では、海保はあくまで中立の立場で「両者が衝突しないように、危険な行為がないように、不測の事態に備えてい」たと聞いています。今は、どうでしょ!? まさに日本政府・防衛局の指令のままに動く「暴力ロボット」になってしまっています。そういう自分たちの姿を考えてみたことはないのかな? アメリカに追随する安倍政権のまさに「暴力装置」に成り下がってしまっていいのですか?! 海上保安官の本来の仕事は何ですか? 厳しい訓練を受けた海上保安官の誇りはどうしましたか? 「制圧訓練」を市民相手に実行してどうする?! 自分の頭で考えてほしい。たとえ仕事でも、上の命令でも、市民を傷つけないやり方がある。上の写真は何だ! 抗議船上にただ立っていただけのカヌー隊のリーダーSさんに「襲いかかって後ろ手に拘束。その後押し倒して押さえつける」なんて! なんでここまでやるかな? 過剰警備なんてもんじゃない。特別公務員暴行陵虐罪じゃないの。

 それにしても、いったい何故沖縄県民がこんな目に遭わされるのか? 寒い冬の海にカヌーで出て海保に海に落とされた後、ゴムボートに長時間拘束されて体調不良になって救急搬送される、ほんとに命がけの抗議行動です。何もしていないのに、抗議船に乗り込んできた海保に「後ろ手拘束」の弾圧を受ける。ひどいよね、許しがたいよね。

 命をかけて身体をはって、沖縄県民は、なんでこんなことをしなければならないのか? 民主的な手段に訴えて何度も何度も「辺野古新基地建設反対」の民意を日本政府に示しているというのに、知事に会いもせず無視し続ける安倍政権。こんなこと他の都道府県ではあり得ません。「沖縄は黙ってあきらめろ」ってか? 馬鹿言ってんじゃない。

 世界自然遺産級の美しい大浦湾に耐用年数200年の巨大な米軍基地が「粛々と」建設されて、そこから世界各地に向けて人殺しの米軍戦闘機やヘリが発進する、そんなこと許せるわけない! だから冬の海にも、ゲート前にも沖縄県民は行かんと仕方がないのです。沖縄の未来は沖縄県民が決める、決してあきらめらない。

 


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