不遇な奥村さん

歴史上のマイナーな人物がある時を境にメジャーになる･･･
そんなことがよくありますよね。

今じゃ知名度抜群の坂本竜馬は司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」で有名になったそうですし、新撰組がある種ヒーローぽく描かれるようになったのも司馬さんの影響が大きいと思います。（沖田総司の美少年設定を最初にやったのもそうだった気がする）
新撰組と言えば、るろうに剣心の影響で斎藤一も一躍メジャーになりましたよね。
あとは、壬生義士伝の影響で吉村貫一郎なんかも･･･
宮本武蔵も吉川英治さんの小説で剣客の知名度で一歩抜き出ているんじゃないだろうか？

そして、前田慶次郎利益なんかはすごいものがありますね。
隆慶一郎さんの「一夢庵風流記」に感銘を受けた原哲夫さんが頼み込んで漫画化したというこの作品の影響は凄まじく、どマイナー武将が一躍信長の野望などに登場するほどのメジャー武将になりました。
ここまでメジャーにならなければおそらく戦国BASARAなどにも出ることはなかったでしょう。

でも、この人この時点でたしか3人の子持ち


漫画では武辺者で、人に好かれるという設定でしたので、ゲームでも武力や魅力が高いですね。

あと、この漫画って格好良く描かれる実在の人物は大抵ゲームでも能力が高いですね。
まあ、真田幸村とか伊達政宗、直江兼続なんかは元々有名でしたけどｗ

しかし、そんな花の慶次でも未だにゲームでも評価されない人がいた！

その男の名は･･･

奥村助右衛門永福である。
慶次とは幼い頃からの親友で、末盛城の戦いでは佐々成政の猛攻を凌ぎ、やがて前田家中において随一の武将と云われるほどになる男である。
慶次とコンビを組んだ京都での騒動では慶次に劣らぬ武勇を見せた。
しかも漫画ではかなりのイケメンである。
間違いなく爆ageのお膳立てはできた。


しかし、現実は厳しかった･･･！

顔グラは髭を生やしたちょっと人のよさそうなおじさん顔で、能力も平凡である。
信長の野望～天道～でも
政治55　統率65 知略52　教養59
という微妙さだそうで。
これが加賀随一の武将とは('A`)

やはり、主役級かその主役を食うくらいの活躍をしないとダメなんですね。