コーエーよ 幕末ゲーも作ってくれ…

コーエーさんは、（社名表記が）光栄の頃のが良かったと昔を知るユーザーからそう言われることがよくあります。

看板作品の信長の野望、三國志は今でも何年かおきに新作が発売されますが、前はシリーズものだったのに今ではまったく発売されなくなったものがあるからです。

チンギス・ハーンシリーズとかマネジメントシリーズ、あとは太閤立志伝シリーズなどが続編を望まれていますね。

そして、もう一つ幕末を扱った作品…これが今回のテーマです。


維新の嵐
この肖像画を元に起こしたパケ絵にそそられます。
今のゲームの絵も洗練されてていいんですけど、なんか絵師補正で肖像画とは違う人になってる状態がね…


PC-98隆盛期のソフトなんですが、自分がやったのはセガサターン版のやつでした。
こっちだと若干仕様が違ってるんですよね。
後で98版やって知ったんですけどね。

このゲームは信長の野望や三國志と違って、国を侵略していくのではなく、佐幕、尊王、公儀のいずれかの思想を持つ主人公で雄藩と呼ばれる有力大名が支配する藩を説得によって思想転換させて日本の思想を一つにするというものでした。
主人公の身分が低いと門前払いされるので、まずは自分の藩の人間から信頼を勝ち取り、その後重臣から信頼を勝ち取ってから家老→藩主という感じで攻略していきます。
そして藩主を心服させると、藩政をいじれるようになるので、自分の身分を上げて他藩の家老と面会できるようすることが可能になったりして面白いです。



これが98版の町マップですね。
コンシューマ機の倍の広さがあります。
それと、コンシューマ機にはなかったものとして自分の同志という兵隊を持つことができます。
コンシューマ機でいうところの同志は仲間というものになっていますね。


戦闘はコンシューマ機は武力を元に自動処理で結果が決まるんですが、こっちは自分で操作出来ます。
テンキーなんでマウスになれた今となってはやりづらい気がします。


説得はシンプルですね。
ただ、98版の仕様で面白いところは思想によって違いがあることですね。
公儀は普通に何の障害もなく楽なんですが、尊王だと会津だけは説得で藩論を変えられず、武力討伐しないといかないんですよ。
逆に佐幕は長州だけは武力討伐しないといけないという差別化されててなるほどと思いましたね。

あと、関所が結構すごいんですよ。
尊王派が関所を通過しようとすると、何も出来ずに捕縛されます。
その後、拷問のグラが出て来て倒幕の容疑かなんかをかけられて、はい・いいえのどちらかを選ばされるんですが、どんなにいいえを選んでも延々と選択肢が出て来てはいを選ばざれるを得ないという…
しかもはいを選ぶと処刑されるというすさまじいまでの罠でしたね。



そして15年位前に出た続編　維新の嵐～幕末志士伝～
パッケージから時代の流れを感じることができますｗ


説得はカードバトルというものに変わりました。
新鮮な情報を情報通の人物からゲットしてそれを説得に活かせるというシステムはなかなかよく出来ていると思います。
しかも新鮮度というのがあり、どんどん効力を失って最終的には消えるんですね。
だからどんどん新しい情報得て情強にならないと説得に勝てないわけです。
いつの時代も情報は武器ってわけですね。


戦闘シーンはマップでキャラを動かすタイプになりました。


気力が充実していたり、相手との実力に差があると、必殺技を持つキャラは画面が暗転して必殺技が発動します。
これが出ると相手は間違いなく気絶or死亡します。


沖田の場合は三段突きがあります。
他に斎藤一も左片手平突きがあり、永倉新八もカウンターみたいな技があります。

これはこれでまあ、面白いんですが、主人公が龍馬と土方、フリーキャラしか選べないのがマイナスですね。
そのフリーキャラも特に面白みもないし…
それと歴史イベントに流されてて、自由度が低いんですよね。
ある時期になるとその町から出られなかったりとかありますし。
そういう意味では残念な作品でしたね。

しかもこれ以降まともな続編が出ないというのが辛いですわ。


実は数年前、大河ドラマ『龍馬伝』が放送された際、便乗してDSで『維新の嵐 疾風龍馬伝』なるものが発売されましたけど、それほど話題にならなかった気がします。
まあまあな出来らしいですけど。

でもね、やっぱPCとかコンシューマ機で出ないと続編とは思えないんですよ。
だから維新の嵐の新作をおねがいしますよコーエーさん(´・ω・｀)